まだラクトを仲間に誘うルミナメンバー2人
統一がとれてないなコイツらは…それを俺はゲームで上手くやっていたというわけか……なんて言うかやっぱり仲間としては当然なりたくないって思ってしまう。
というかそれ自体が絶対になってはいけないんだから。
「ふぅ……まぁ仲間になるどうのこうのにかんしてはどうでもいいです。キーストーンも2つ手に入れたと言う事でコレ以上僕を巻き込まないでください。後あなた方はこのアトリエには立ち入り禁止です。」
「ええ!何でなのよ!」
「当たり前ですよ。というよりついつい心を許して入ってもいいなんていう許可みたいなものを出しましたが…あなた方普通に不法侵入ですからね。」
「そ、そんな!私達これまで色々と解決してきたじゃないのよ!今更ここに入るのは禁止って水臭いじゃないですか!」
「る、ルミナ?多分その発言間違ってるわよ。」
「というよりもラクトの方が一般的に正しいからな。」
「ふ、2人まで何なのよ!2人は私の味方でしょう!何でラクト君の味方なのよ!」
いや味方云々の前に常識の話をしてるんだよな今は…
「でもその人がいない間お店番をしている最中…結構な商品が売れていたというのを考えたらお互いイーブンなんじゃないかしらね。」
「え?売れた?商品がか?」
「ええ。そこに売れた商品と売り上げの帳簿があるから確認したら?」
「セピリア。帳簿を見せてくれないか?」
「はい。」
アリシアに言われてセピリアに帳簿を取ってくるように頼む。
そして帳簿を確認し中に書かれていたのは俺がアトリエで作った装飾品や日常で使う一部の製品…それがちゃんと全部売れていた事に驚く。
「う、嘘。本当に全部売れています。しかもほぼ一年分賄える金額で……どう言う事ですか。」
「ちゃんとお客様に製品の説明や使い方を教えたらやんなくと買っていってくれたわよ。本当私達がいて良かったわね。よくも分からない品物を買うお客さんに驚き隠せなかったわよ本当に……」
「でもでも!アリシアも内心ラクト君の作った物に興味が出てたわよね?」
「うっ!そ、それは…」
「え?僕の作った物に興味を示してくれたのですか?」
「うっまぁあくまでも…あくまでもよ!あんなわけのわからない作り方で説明するこっち側もついどんな風に作られているのか興味が湧いただけよ。別にあなたに興味があるとかそう言うわけじゃないんだからね。」
テンプレ並みのツンデレだな。
アリシアはツンデレキャラというイメージはないんだが……わりと親しくない相手にはそういったツンケンが見られるんだよな。
「そ、そうですか。ひとまずありがとうございました。……けどそれはそれです。別に僕はあなた達と関わろうとか思ったりもしていません。……ですが、ここまでしてくれた事に関しては感謝します。その内別の形でお礼させてもらいます。」
「あ!だったら!」
「仲間になるという話でしたらお断りしますよ。」
「………ぶーー!!」
少し戸惑いの間があったがルミナはそのまま膨れっ面になって御不満な顔をする。
「やれやれ諦めがつかないったらありゃあしないわね。」
「まぁひとまず仲間になるかどうかはさておいてだな。」
置いてかないでほしいな。
「2個目のキーストーンを手に入れた。残り2つのキーストーンを手に入れるわけだけど……少し気に掛かる事ができたんだ。」
「気に掛かる事?」
「ああ。本来アイツと一緒に神殿での問題を解決するというのが目的だった。恐らくあの中で物凄く強いという問題だったんじゃないかって俺は思う。」
ああそう言えばそんな事言ってたな。
てかアレはあくまでも口実であって、マーシャの装飾品系を作る話しじゃなかったけか?
結局有耶無耶になって作ってやる事はできなかったけど…石英は持って帰ってきてるわけだからその内ひょっこりと現れて取りにくるだろう。
後でガイウスにこの石英を鍛錬してもらって身につけれるチェーンを作ればいいだけだしな。
「ふ〜ん。でもそれがどうしたの?キーストーンと何か関係があるわけじゃないんでしょう。」
「いや恐らくだが……あのぬいぐるみ精霊。恐らく俺たちに黙ったまま何か隠しているぞ。正直このままキーストーン集めには賛同できないな。お前らだって知らされているわけじゃないんだろう。」
「うんまぁそうだね。」
「私もコレと言って何かを聞かされてるわけじゃないわ。」
「実はそれの件で魔法使いの奴に疑われてしまったんだ。主にラクトがな。」
「え?どうしてラクト君が?彼は別に関係ないはずよ。」
「ああその通りだ。キーストーン関係がいったいどんな物なのかははぐらかされてしまったわけだが……身近に聡い奴がいると疑われる危険性がある。それは恐らく……」
「仲間を裏切る事になるかもしれませんって話しですよね?」
「……そう言う事だな。ラクトの言う通りコレから先残りのキーストーンを集めるなら覚悟をするか今の内にぬいぐるみ精霊と話しあっておけよ。」
それが本当にルミナの為でアトリエの為になるかと言われればもしかしたらそうじゃない可能性もある。
ルミナが一時的にここへ留まっているというのはやはりよくない可能性が出てきた。
やっぱりラクトをこのまま諦めて出発するか…無理矢理でも船へ放り込むか……キーストーンに関しては今はまだせいて集める必要性はなかったはず。
それならば…
「確かにそうかも。でもね私の時はキーストーンを持つ前に色々とトラブルが起こっていたのよ。それに関してはどうなのかしら?」
「それは単にお前がトラブルメーカーなだけだろう。」
「な、なんですって!!」
「歪み合いはやめなさい。少なくとも大事な話をしているのでしょう。因みになんどけどガイウスあなたは…いえあなた達はどうやって切り抜いて脱出したの?」
「ああ、それはだな。」
ガイウスは神殿で起こった出来事を包み隠さず話しラクトの錬金魔法の事に関しても他言無用で話した。
「いや思いっきり僕の許可なく全部話しましたね。」
「す、すまん。コレはやっぱり秘密にしておいた方がよかったか?」
「いいえ。別にいいですよ。いずれ分かられる事になるといいますか。……まぁあなた達に知られた所で誰かに公害なんてしないでしょうしね。」
「それは……信頼されてるって思われていいのか?」
「ご自由に…僕としては別にどうでもいいです。それは嘘だったて言えばいいだけですから。」
しかしその話をしてしまった事に関してやっぱりしないでおくようにすればとラクトは後悔してしまった。
「な!な!なな!なにそれ!!」
1人が物凄く食いついてくる。
「手に何も出さずに生み出す力。……いえ確かにそう言った錬金術は聞いた事があります。しかしそれは原理的に生み出されるという概念がある。でも……」
そしてもう1人は何やら独り言でぶつぶつと俺のやった錬金魔法について構成を考えだす。
「お、落ち着いてください。アレはたまたま出せただけの話しです。ガイウスさんがいなければできなかった事なので…基本的には意味のない錬金魔法ですよ。」
「そうか?俺は意味のある錬金魔法だと思うけどな。」
「はい?」
「俺にあんな事言っておいて今更自分の力に遠慮する必要なんてねぇよ。俺はコレからもお前とはやっていけるそんな気がしてならないんだ。だからもっと自分の力を誇れよ。」
「……ガイウスさん。」
コイツ何言ってんだ?
まさかあの時一緒に戦った仲間だから何とかそう思っての発言だったりするのか?
だとしたらいい迷惑だっての!
2度とあんな内包した力なんて使いたくないね。
向こうにいた世界でみたアニメや漫画での影響で重なって出てきたのがあの得物なんだ。
何がバハムートαなんだ。
厨二病も大概にしろよなあの時の俺。
「あの〜お言葉に関しては色々とありがとうございます。ですが本当に仲間になるというのは一切ないので…それとあの力はあれっきりだけです。それ以降だす気なんて全くありません。」
「はは〜ん。ガイウスがやたらとラクト君の事をお気に召している理由がようやく分かったわ。神殿でそんな事があったから色々と気に入ったというわけね。」
「そうだったんですかガイウスさん。あなたには色々と残念です。同じそこの人を退け払ってくれる同士かと思っていたのに……所詮はあなたも害悪でしかなかったという事ですね。」
「アリシア。いやそう思われても仕方がないよな。でも俺は本当にコイツの事を認めてはいる。けど一部認めてはない部分もある。」
「は?それっていったいなんですか?」
「主にコイツは俺の一ライバルだと認識した。つまり気に入りはしたが気に入らない部分はあるって事だよ。」
「……はぁ〜そうですか。その辺に関してはどちらでも構いません。好きにすればいいです。嫌いから好きになる対象は私には分かりっこないんですから。」
そう言ってアリシアは扉に向かっていく。
2人の言ってる事は俺とルミナには何の事はさっぱりでしかなかった。
「アリシア何処にいくの!」
「宿へ戻るんです。1秒でも長く私はここにいたくないので…御二方も満足したらちゃんと戻ってきてくださいよ。」
アリシアはそのままルミナ達が泊まっている宿へと戻る。
「やれやれアイツの男性嫌いは何とかならないのものかね。」
「本当にね。でもいずれあの子は男嫌いを無くしてくれると私は思うよ。」
「その根拠は何処にくるんだ?」
「ふふ、女の勘ってかしらね。」
「なんだそれは…」
「ふふふふふ。」
「あはははは。」
「…………」
いや何2人が分かり合えた気で笑ってるんだよ。
お前ら2人もとっとと宿へ帰れよ。
と思うラクトと…
この2人はどうしてお兄ちゃんと私のアトリエであたかも居座ってるみたいな態度でいるんだろう。
普通に帰ってほしいんですけどね。




