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世界異常保護機構



世界異常保護機構 (WPA)


世界異常保護機構(英: World Paranormal Authority, 略称: WPA)は、国際連合の非公式下部組織として存在する多国籍秘密機関であり、ペルソナ(自然法則を逸脱した異常存在)の発見・収容・研究・無力化を専門とする。

表向きの存在は一切公表されておらず、加盟各国の政府首脳・軍事高官の一部および特定の科学者のみがその存在を認知している。




■ 概要


WPAは、第二次世界大戦終結後の1948年、「異常存在を国家間競争の兵器として利用することを防ぐ」ことを目的に設立された。

冷戦期には米ソ両陣営が独自の異常兵器研究を進めていたが、複数の事故によって都市全域が消滅するなどの惨事が発生。これが各国にとって「異常存在は協力して封じ込めるべき脅威」であるという共通認識を生んだ。




■ 任務


WPAの活動は、公式には以下の3原則に基づく。


1. 記録 (Record)

・発見されたペルソナの詳細記録と証拠の確保。


2. 収容 (Contain)

・異常存在を専用施設に隔離し、外部への影響を遮断。


3. 防衛 (Defend)

・二次被害、情報漏洩、敵対勢力による奪取から保護する。


これらは通称「RCDプロトコル」と呼ばれ、すべての現場オペレーションに適用される。




■ 組織構造


WPAは世界各地に「セクター」と呼ばれる支局を有し、それぞれが特定地域のペルソナを監視・収容する。

本部はスイス・ジュネーブの地下に存在するとされるが、その正確な位置は最高機密である。



主要部門は以下の通り。


・OCD(Operations & Containment Division)

現場介入と収容を担当する特殊部隊。軍事力・科学知識・心理戦に長けた人材が所属。

・SRD(Scientific Research Division)

ペルソナの研究開発を行う部門。物理学・生物学・異常理論学など多岐にわたる専門家が在籍。

・ISD(Information Suppression Division)

情報秘匿と目撃者記憶処理を担当。大規模な情報操作を可能とする独自ネットワークを保有。

・ICD(Inter-Country Diplomacy Division)

加盟各国との外交調整を行い、異常存在の引き渡しや共同研究の交渉を担当。




■ 権限と法的地位


WPAは国際連合安全保障理事会の非公開決議により、超法規的権限を付与されている。

加盟国の領土内であっても、ペルソナ事案が発生すれば事前通告なしで作戦を実施できる。また、国家法に優先して強制収容・証拠押収・記憶処理を行う権限を持つ。




■ 秘匿技術


WPAは活動を秘匿するため、以下の技術・手段を用いる。


・クラスA~E記憶処理薬:目撃者や関係者の記憶を部分的または完全に消去・改変。

・現実位相歪曲遮断装置:ペルソナの影響が周囲に拡散するのを防ぐ結界型フィールド。

・ミメティック認知フィルター:異常存在に関する情報を視覚・聴覚から自動的に除外する脳内防壁。

・カバーストーリー生成AI:報道・SNS上に自然な偽情報を即座に拡散し、事件を一般的災害や事故として偽装。




■ 重要事案


・「カラマス事件」 (1962)

南米の都市が現象型ペルソナにより地図上から完全消失。生存者ゼロ。

この事件を契機に、現場部隊の即応体制と衛星監視網が強化された。

・「クロノパラサイト寄生事案」 (現代)

天城レイナへの寄生を介し、宿主と第三者の意識が入れ替わる現象が発生。本作の物語の発端となる。




■ 評価と批判


一部の学者や陰謀論者は「WPAの存在は人類の科学的進歩を阻害している」と批判する。

一方で、元職員や現役エージェントからは「異常存在が公になれば人類文明は数年以内に崩壊する」との証言もあり、その必要性は内部では揺るぎないとされる。




───────────────────────



世界異常保護機構(WPA)日本支部


日本支部(コードネーム:Sector-JP)は、アジア太平洋地域におけるペルソナ監視・収容の要衝として機能している。

その特徴は、高密度都市圏での即応作戦と歴史的ペルソナ(神話・民間伝承)案件への特化である。

特に、日本は古来より妖怪伝承・神具・呪術的儀式などが数多く残っており、WPA内部でも「異常の濃度が高い国」として知られている。




■ 組織構造(日本支部)


・本部(Sector-JP HQ)

東京・霞が関地下40mに存在する施設。地上は財務省の倉庫を装っている。


・機動収容班(MCT:Mobile Containment Teams)

ペルソナ現場に急行し、制圧・収容を行う部隊。

・研究分析班(RAD:Research & Analysis Division)

東京大学や京都大学と秘密裏に連携し、異常の学術解析を実施。

・対外秘匿班(CID:Covert Information Division)

報道機関やSNSの監視、偽情報流布、目撃者記憶処理を担当。




■ 主要人物設定


名前:霧島きりしま 灯華とうか

コードネーム:Handler-07 “Queen’s Gambit”

年齢:28歳

所属:WPA日本支部・本部作戦統括官

外見:長い赤銅色の髪、静かな微笑。常に落ち着いた口調で話すが、相手を見透かすような黄金色の瞳を持つ。

服装:黒のスーツとタートルネック、現場では防弾ロングコートを着用。

性格:表向きは温和で礼儀正しいが、交渉・心理戦・権限行使においては冷徹そのもの。部下からは「微笑する処刑人」と呼ばれる。

役割:現場部隊の指揮官であり、クロノパラサイト案件の直接担当。蓮とレイナの入れ替わり現象を監視しつつ、事態の裏に潜む“大規模現実改変”の兆候を探る。


特技:

・高度な尋問術(対象の嘘を呼吸と眼球運動で見抜く)

・多言語対応(英語、中国語、ロシア語、ラテン語)

・「現実位相歪曲遮断装置」の起動権限保有者


口癖:


「あなたが何を隠そうとしているか、私にはもう見えているわ」

「私は敵を作らない。味方を整理するだけ」




■ 日本支部の主要都市局


1. 東京本部(Sector-JP HQ)

・最重要案件の分析・作戦立案を行う。

・地下には「異常収容セル」が存在し、最大収容レベルはクラスΩ(世界規模災害級)。

・東京湾直下に専用搬入路を持ち、空港経由なしで海外から異常を輸送可能。


2. 京都局(Sector-JP-KY)

・古代文献・呪具・霊的ペルソナ専門。

・比叡山地下に研究施設があり、神道・密教・陰陽道の技術者が常駐。

・“言霊封印術”による収容プロトコルを唯一運用。


3. 札幌局(Sector-JP-SP)

・北海道・ロシア間のペルソナ流入監視。

・極低温環境を利用した「冷凍収容区画」を保有。

・過去にオホーツク海から漂着した未確認生物(ペルソナ分類:生物型)の収容実績あり。


4. 福岡局(Sector-JP-FK)

・九州・沖縄・東南アジア経由のペルソナ侵入を監視。

・港湾施設に直結する地下格納庫を有し、海洋ペルソナの研究拠点として機能。

・台湾・フィリピンの支部と共同作戦が可能。




■ クロノパラサイト案件との関係


霧島灯華は、日本支部本部の命令で蓮とレイナの監視役として接触する。

彼女は二人に「偶然を装って」現れ、表向きは親切な保健医や臨時講師として行動するが、裏では入れ替わりの持続時間や精神汚染の兆候を記録している。

物語中盤で彼女の正体と所属が明かされ、二人は否応なくWPAの裏側へ引き込まれていく。


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