30.
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本日2投稿目!
宿舎に戻り、ホリィさんにお茶とポテサラを大鉢で頼む。BOXの中にはサンドイッチと串焼きが入ってるしお昼はこれで大丈夫だろう。
ポテサラを待ってる間にホリィさんから聞かれる。
「そういやあんたら3人…ランクアップ試験受けるんだろ?飛び級でDを。合格したら宿はどうするんだい?リュカは見習いだから最悪残れるけど弟子だし一緒にいるんだろ…ユキトとシホは宿舎使えなくなるよ?」
「あぁ!宿舎ってランクEまででしたっけ!ホリィさん、職人街…大衆浴場近くに宿ってありますか?」
「ん?大衆浴場近くでいいのかい?協会や出張所近くじゃなくて。」
「はい。俺もシホもお風呂好きなんです!できれば毎日入りたいくらいに!」
「それなら…少し値ははるが大風呂がある宿があるね。『宿 ししおどし』か『宿 枯山水』だね。確かお風呂だけの利用もできたはず。あと、職人街は鍛冶場で火を使うだろ?だから大衆浴場もあるし、少ないが風呂のある宿もあるんだ。他の街区じゃ風呂のある宿なんてないからね。」
「おぉ…ホリィさん、紹介状とか書いてもらうことは?」
「書いたげるよ。知り合いだし、大した手間でもないしね。おっと…ポテサラできたみたいだね。紹介状は試験に受かって戻ってからだ。」
「はい。ありがとうございます!」
ポテサラとお茶を受け取り部屋へと戻る。
「ただいま。待たせてごめん。」
「「おかえり〈なさい〉」
「はい、お茶。あと、ポテサラ買って来た。お昼にしよう。」
「はぁい。食べたらリーナさんとの話聞かせてね?」
サンドイッチを2人に渡し、串焼きもテーブルの上に。
食事も終わり、まったりお茶タイムに入ったところで、
「で、ユキト。リーナさんとの話ってなんだったの?」
「あぁ、魔法契約書についてだよ。」
「魔法契約書?」
「ユキト兄様、魔法契約書ですか?」
「そう。これはリュカにも関わってくる話だ。…まずリュカはシホの弟子になった事で師匠であるシホが禁止した事は出来なくなっている。もちろん俺達のスキルやアーツの内容も含めてね。…ただリーナさんに聞いたところ弟子の守秘義務契約より自白魔法や隷属魔法の効果が強いらしいんだ。」
「…と、なるとリュカちゃんが拐われたりしたら…私達のスキルもバレる?拐わせたりしないけどもっ!!」
「俺も拐わせたりするような状況にはしないつもりだ。だけど俺達だって人間だ。隙が無いとは言い切れない。そこで魔法契約書だ。高位の魔法契約書は自白魔法や隷属魔法を掛けられた時点で契約している内容の記憶を消す処置がなされる。これをリュカにサインして欲しいんだ。縛りつけるような事になってしまうが。」
「ユキト兄様、それは違います。リュカの事を守るための契約ですよね?サインさせて下さい。」
「リュカ、ありがとう。明日にでもリーナさん立ち会いでサインしてもらう。」
「ん?リーナさん立ち会い?ねぇユキト。もしかしてリーナさんにスキルとアーツの話した?」
「した。その上でシホの祈りと俺のBOXとマップに関して高位の魔法契約書を結んで貰った。」
「リーナさんには、迷惑かけてばかりだねぇ…私は魔法契約しなくていいの?」
「シホには魂の繋がりと守りがあるから契約は考えてなかった。それに離れることは絶対無いし。」
「ユキト兄様…そう言えば聞いてなかったですけど…シホ姉様とは幼馴染ってだけじゃないですよね?」
「うん、幼馴染ってのも本当だけど、今の形は婚約者。実際には魂が繋がっていて夫婦なんだよ。絶対にお互いを裏切らない…裏切れない関係。」
「魂が…運命の相手って事ですよね。と、尊いです…」
「ま、そんな訳だから魂に干渉する自白魔法や隷属魔法はシホにも俺にも効かないんだ。だから契約書は必要無い。」
「ユキト、まだ他にも相談したことあるんでしょ?さっき『リュカにも』って言ってたわよね?」
「今日会った2人、リンネさんとノーレムさんの事だよ。学院の事を理由に断っただろ?…だけど、それでもチームに入れて欲しいって言って来そうな予感がするんだよ。」
「それで入れるのならば…高位の魔法契約書。と…」
「もちろん2人が反対するなら白紙になるけど…チームとしての職種のバランス、先輩としての知識、今日話してみて感じた人柄…俺としては話があれば受け入れたいと思っている。」
「リンネさんはお姉ちゃん、ノーレムさんはお姉さんって感じだったよねぇ。年は…学院に入る前から探索者をしてたとして…16か17くらい?私は賛成!」
「リュカも賛成ですノーレムさんの言ってた風魔法は範囲魔法が多いですから期待です!」
「2人共、ありがとう。たぶん試験に向かう前にくる可能性が高い。向こうのチームの内情を少し愚痴っていたろ?」
「えっと…実力以上のプライドで、リンネさんとノーレムさんに嫉妬。リーダーのセクハラ…他の2人もセクハラしてる可能性あるね。」
「そう。特に5人は最初は同じ村から出てきた仲良し幼馴染。同じ村出身なんだから…幼馴染なんだから…と言った関係で拗らせてる可能性も。あと雰囲気的にリーダーが村長とかの嫡男ではないけど息子なのかもな。」
「………ありそう。自分に権力はないけど親に権力があるってなったら威を借りてワガママ言いそう。てか、絶対言ってると思う。」
「じゃあリンネさんとノーレムさんから今のチームを抜けたい、居づらい、ついていけないって話があれば受け入れる方向で。もちろん他の男性3人からの実質的な被害が2人に振りかかってもだ。」
「りょーかい!」
リンネさんにノーレムさん、2人のほうが強いみたいだから余程のことはないと思うけど…
「あ、そうだシホ。ランクアップ試験に受かったら宿舎出なくちゃいけないん」
俺の言葉をシホの絶叫が遮る。
昼間だけど…迷惑になるから自重しようね声…
「あぁ!!そうだよ!ランクEまでしか泊まれないんだよね宿舎!!!」
「あ、あぁ、その件でホリィさんにも相談してきた。少し割高にはなるがお風呂のある宿の紹介をしてくれるって。『宿 ししおどし』と『宿 枯山水』って宿だ。お風呂だけの利用もできるみたいだし、近いうちにどんな宿か見に行かないか?」
「行く、行く。リュカちゃんも楽しみだよねお風呂!」
「はい。シホ姉様、楽しみです!明日契約が終わったらその2軒の宿探してみましょう!」
「そうだな。明日は雨あがるといいが…」
「明日は契約に宿探し。雨が小降りくらいなら買い物も行かない?王都行きの食事を今から少しずつストック!周りにはバレないようにテントでサンドイッチたべるよぉ!あ、リュカちゃん王都に行く時、周りに浄化は使ったらダメだからね。」
「???…シホ姉様、何故ですか?」
「チーム、仲間なら助け合いって事で問題ないんだけど。まず、リュカちゃんの浄化って詠唱するし、対象が淡く光るでしょ?だから詠唱と見た目でバレる。そして、他のチームはリュカちゃんの浄化を知ったら…いいように利用することしか考えない。しかもその場だけで済めばいいけど他人にも吹聴するのは目に見えている。そうなると権力者の耳にも入ることに。だからリュカちゃんは王都行きの間は浄化の使用禁止!浄化は私が隙を見て掛けるから安心して?」
「シホ姉様、わかりました。王都行きではクロスボウだけに専念します。」
おぉ…なんかシホがリュカにちゃんと理由も含めて説明してて師匠っぽい。
外の雨はさっきより収まってきたかな?
明日はせめて小雨で…できれば止んででくれると助かるな。
この後は3人でまったりしながら部屋の中で勉強。
雨季で狩りもままならないし、微妙にトラブルは舞い込んできそうだし…
でも自分じゃ何もできないんだよね。
お読みいただきありがとうございました。
読んでみて、面白かったと思ってくれて評価してくださると嬉しいです。
不定期になるとは思いますができる限り書き続けていきますので、よろしくお願いします。




