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27.

数ある小説の中から閲覧していただき、ありがとうございます。


本日3投稿目…休みバンザイ!

昼ご飯も食べ終わり、お茶休憩した後…ナッツボアを探して探索を再び始める。ご飯と休憩の間、赤い点は索敵範囲に入らなかった。


そこそこの距離まで来たし…街道寄り…少し畑が見える範囲に移動して街の方へ戻ろうと話し合う。


あっ…逃げ惑う黄色い点か2つ…3つの赤い点が索敵範囲の端っこに…まぁ100メートルなんで見えてるんですけどね。


「シホ、リュカ。ナッツボアだ。先に行く!」


俺は身体強化を使い赤い点の前に割り込む様に走る。

2つの黄色い点は旅人か…行商人?こちらをチラリとみたがナッツボアに追いかけられているのだ…そのまま走って離れていく。


ナッツボアは俺に気づいてこちらをターゲットに切り替え爆走してくる。真ん中のナッツボアを先頭に右、左と少し遅れての突進。

左から来るボアの前にクロスボウの矢が突き刺さる。シホかリュカ?ナイスフォローだ。左からのナッツボアの勢いが弱まりスペースができた。

俺は中央のボアの突進を左にかわしつつ前脚を掬い上げる。バランスを崩し右からきたナッツボアを巻き込んで勢いよく転がっていく。

左からきたナッツボアが目前へと迫る。纒突を纏い眉間に向けて棍棒を突き出す。


ズンっっっ!!


棍棒がナッツボアの頭蓋骨を貫いて脳に達する…ナッツボアの目から生気が失われるのを確認して棍棒を抜くとゆっくりと横に倒れる…まずは1頭


振り返ると残り2頭も立ち上がってこちらを伺っている。

その向こうからシホとリュカがクロスボウを構えているのが見える。


ヒュンっ!ヒュン!    ……ドスっ!ドスっ!


クロスボウから放たれた矢が2本とも右にいたナッツボアの左脚の付け根に刺さる。痛みにもんどりうってナッツボアが仰向けに倒れる。

そのタイミングで俺は右側のボアに接近。突進してくるが助走が足りてなくて遅い。右にずれ纒刃で下から上へと喉を切り裂く…さすがに首を落とすのは太くて無理だったか。そのまま矢を撃たれて仰向けに倒れてるボアに近づき心臓を纒突でひと突き。トドメを刺す。

すれ違いに喉を切り裂いたナッツボアを見るとビクビクと痙攣して蹲っているのが見える。そう長くはないだろう…介錯して楽にさせるために近づく。

残っていた首に纒刃を振り下ろし切り落とす。


3頭…シホとリュカにクロスボウを持たせて正解だったな…1人で対応となると時間もかかるだろうし、周りの状況では被害がでるかも。必ず街道からは引き離して討伐だな。

ここは街道から近く人の目もある。まずは3頭とも荷車につんでから人目のないとこに移動だな。


「シホ、リュカ。サポート助かった!向こうの1頭を持ってくるからここの2頭を荷車に積んでおいてくれるか?」


「はぁい。リュカちゃん、まずは浄化を掛けて!血で汚れないように2人で持つよ!」


「はい、シホ姉様!『我が想い 我が願いに 応えたまえ 対価に 我が信仰を 浄化!』っふう…」


荷車に積み込み街道からは見えにくい位置に移動する。


「よし、ここらでいいかな?索敵は…うん周りは誰もいないな。BOXに一旦しまうぞ。リュカ、しまったら荷車に浄化を頼む。」


「はい。ユキト兄様。」


BOXにしまったナッツボアの血抜き、内臓廃棄を行い…リュカが浄化を掛け綺麗にした荷車へと戻す。


「ユキト兄様のBOX…反則ですよね。本来ならボアほど大きいと血抜きにも内臓処理にも時間がかかって血塗れになるのに…」


「そうなんだよね。でも血はリュカの浄化で消せるから綺麗なままでもごまかせる。血抜きに内臓処理は…実際に時間はかかるけど休みの日に解体場で覚えたしな。他の探索者がいてもバレないようにはできる。」


「ユキト、解体習ったの?」


「あぁ。もし複数のチームで行動ってなって処理が必要になる事もあるだろうし、協会に納品するのも習った実績が有れば疑われないしな。」


「私達も習った方がいいかな?」


「余裕があれば?なんなら俺が教えるぞ?」


「じゃ早いタイミングでナッツボア狩ったら教えて!リュカちゃんも一緒に覚えよっ!」


「はい、シホ姉様。リュカもツノウサギは内臓処理までできますが…ナッツボアは未体験です。」


「ナッツボアは重いから2人で共同で処理だな。血抜きするには…森沿いで枝に吊るす必要もあるし。血や内臓を廃棄するには穴も掘らなきゃいけないしな。」


「ん?穴?それで荷車にスコップが付いてるんだ!」


「今日は俺がBOXで処理しちゃったし、街道を使って帰ろう。2人共護衛頼むな。」


ナッツボア3頭とツノウサギ4羽を乗せた荷車を俺が引き、シホとリュカは左右に分かれて街道に戻る。

時間はそろそろ16時、南門に着くのは17時前…皮剥ぎと解体をたのんで…受付は混雑してるだろうから18時半ってとこか。


周りを見てみると荷車を引く探索者もいる。帰りは接敵しないかな?


うん、見事に接敵せずに南門へ。荷車を引いているから必然的に左寄り…歓楽街に近い馬車通りを進むんだが…酒場だらけだな…道まで酒の匂いが漂っている。

2人は荷車の右側、リュカを前にシホは後ろから…しっかり守りもかけているな。

以前のゴドリック商会の件でスラムまで衛兵の査察が入って少し治安が良くなったとは聞いたが…警戒するに越したことは無い。

中央広場に着く手前で歩哨していた衛兵が解体場までの裏道がある事を教えてくれる。そこは裏道にしては道幅も広く探索者が多く行き交うので危険は無いとのこと。


無事、裏通りを抜けて解体場に到着。ツノウサギとナッツボアを預ける。

討伐証明の牙を切り落としてくれるのを待つ間に荷車を預けにいく。


「坊主、ツノウサギの納品はナッツボアと一緒になるぞ。皮剥ぎと重さの確認があるから明日の朝以降の支払いだ。これが納品票。失くすなよ?」


そう言って牙6本と納品票を渡してくる。納品票には今日の日付けと時間、ナッツボア3頭、ツノウサギ4羽の文字。あとこの数字は…整理番号?これを明日リーナさんに渡せば受け取れるのだろう。


ぐるっと回って協会へ。

リーナさんのところも混んでるな…シホとリュカ…3人で列に並ぶ。

周りの探索者を見渡すと視線があうと逸らされ、顔を背けられる。疑問に思ってると。


「ユキト?どうしたの?」


「いや…なんか周りに避けられてる?微妙な空間ができてるんだが…」


「あぁ…たぶん昨日の決闘のせいだよ。混ぜると危険?触るな危険?」


「昨日の決闘がすでに知れ渡ってるのか…触るなはわかるが…混ぜる?って何?」


「混ぜるはユキトに私とリュカちゃん♪触るなはユキト単体で♪」


「………完全に危険物扱いだな。」


「変に絡まれるよりは良くない?私達は安全確保できたから大歓迎かな。ほら次だよぉ」


リュカもこちらを見ながら苦笑いだ。

リーナさんの前が開ける。


「こんばんはリーナさん、無事ナッツボア討伐できました。」


「おかえりなさい。ナッツボア初討伐おめでとう!解体場で納品票は貰った?それは明日朝に支払い可能よ。討伐証明の牙はここで処理できるけど…今、処理していく?」


「今してもらっていいですか?」


ナッツボアの牙6本をカウンターに乗せる。


「初日で3頭…さすがね。」


「シホとリュカのクロスボウでの援護に助けられました。3頭いっぺんに来たので1人ではかなり時間がかかっていたと…」


「3頭でも討伐できないとは言わないのね…はい、討伐報酬の銀貨3枚よ。明後日からは討伐報告と納品票は朝一緒で大丈夫よ。この時間は受付も混むからね。」


「そうですね。明後日からは朝一緒にお願いします。」


まだ後ろに並んでるし、迷惑にならないよう受付から離れる。微妙に後ろとの距離が空いてたのは気のせいということにしとこう。全て終わって協会を出たのは予想通りの18時半過ぎ。


今日のナッツボア討伐はシホとリュカの援護のおかげで本当に上手くいった。

あれもひとつの連携だろう。


宿舎にもどり購買部で矢を10本追加しておく。

部屋へと戻り晩御飯を食べ身体を拭く。

シホとリュカは同じベッドですでに眠りについている。

うん、なんかシホを完全に取られたみたいで寂しいな…たまには添い寝したいと思っている自分がいる。

まぁリュカがいるから無理だけどね。







お読みいただきありがとうございました。


読んでみて、面白かったと思ってくれて評価してくださると嬉しいです。


不定期になるとは思いますができる限り書き続けていきますので、よろしくお願いします。

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