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希望  作者: 水色透明ゼリー
5/6

スタート3

続き

翌年10度目の挑戦は、過去最低の得点であった。


去年、一昨年と順調に得点をとれていたのにである。

この年は予備校の講座を複数受講し、あれほどうまくいっていた過去問学習を軽視。

またもや重箱の隅をつく論点ばかり取り組んでいた。


2年連続で僅差落ちをした結果、気持ちに油断、いや油断というか欲が出てしまい、あとは誰もが間違う難問を正解しさえすれば合格出来ると思い込み、またもや基本事項が疎かになった。


本末転倒だった。





翌年、予備校は模擬試験のみを利用し、その他は基本に立ち返った。


健康に気を付けようと思い、昼食は弁当を作るようにした。

弁当といってもフライパンで焼いた魚と白飯だけのものである。

白飯にはふりかけをかけ、味変をしたときもある。


賢は当時近所の図書館で勉強をしていたのだが、正午近くの時間になると弁当箱を入れたナップザックを肩にかけ、素知らぬ顔をして図書館をあとにし、徒歩5分の公園に向かった。


古ぼけたベンチに座ってお手製弁当をがっつき、また素知らぬ顔で図書館に向かうという日々が続いた。雨の日は傘をさし、たったまま握り飯をほうばっていた。


迎えた11度目の本試験の数日後、アパートに届いた予備校の模範解答を見て不合格を確信した。



しばらくしたらまた続編書きます。

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