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見てくださっている方有難うございます!!
いつの間にやら総合評価が100pt突破してました。
これからも頑張ります!!
誤字などがありましたらどうぞ言ってください。できる限り直します。
・・・・・・どうしてこうなった・・・
目の前には第一王子に第二王子、第一王女・・・・・・。
その人たちがなにやら私一人を品定めしているように見ている。
本当・・・、どうしてこうなったし・・・。
確か・・・、組手をやったところから朝食を作ろうとして兄上達と別れて料理長にキッチンを使えないかと交渉したけど、客人だからって断られちゃってまあ、相手の仕事を取るのは良くないなと思って部屋に帰ろうとしたところで部屋の前にいる侍女に遭遇して、それから第一王子が私に話があるとかで一人連れて行かれたんだっけ・・・。
・・・うん、言い訳をしてもいいかな?
だって!!あの時一人とご対面ぐらいにしか思ってなかったんだもん!!
一人ぐらいなら私でもなんとかなるかな?って思ってたんだよ!!
そしたらまさかの3人兄弟勢揃いだよ!!騙されたかんが半端ないよ!!
落ち着け・・・、落ち着け自分・・・、あれはジャガ芋だ・・・、ちょっとキラキラしてるだけのジャガ芋だ・・・、うん・・・大丈夫大丈夫。でも、何かジャガ芋がこんなキラキラしてるっておかしくない?あっ!ヤバイ!なんかツボに入りそう。
私はとても失礼なことを考えながらも表情は顔に出さないようにしていた。
「急な呼び出しに応じていただき感謝する。こ度はそなたに聞きたいことがありこのような形で迎えさせてもらった」
第一王子ことギルネスト、心の中ではギル君とでも読んでおこう。彼がそう切り出した。
・・・・・・、いやね・・・なんかね・・・このギル君の態度は良くないと思うんだ。かりにも私は国の王族なんだからさ、こんな分かりやすい上から目線で言っちゃいけないんだよ。他の国の王族とかにそんな言葉を言ったらまず間違いなく悪印象で外交に凄く影響が出るだろうね。そこらへんこの人は考えているのだろうか?
それに周りの兄弟も侍女もなんにも言わないんだね。注意するとかないのかな?それとも後で注意するのかな?それならいいけどこの状況がまずいって感じている人が見当たらないんだけど。
なんか、ここにいる人上から目線が当たり前みたいな人ばかりなんだね。やっぱ大陸でも有数の大国っていうのも関係してるだろうけどさ、余りにも失礼すぎるでしょ。こっちが任務で来ていると言っても王族なんだからさ、もうちょっとちゃんとした礼儀とかないわけ?
大体、聞きたいことがあるなら自分達がこればいいじゃん。何か気に入らない。
「こ度は我ギルネストとアルベルト、どちらかの婚約者となるそなたに話を持って来た。この婚約はそなたにっとても我等にとっても良いことだと思って欲しい。この婚約が成立することでそなた等の待遇は良きものとなるだろし、我等が帝国も良き配偶者を得ることができる。そこでなのだが我々が婚約を結ぶとしたら他の国の連中が黙っては居らんだろう。だから大々的な婚約ではなく細々としたものの方がそなたには良いと思ってな。どうだ?良い提案だとは思わんか?」
・・・・・・・・・うん、ひとつ言わせてもらおうか。こいつ嫌い!!大っ嫌い!!
まず、婚約が結ばれることはもう決定事項なのかよ!!と突っ込んでやりたい。それに、こいつ黒国ではなくてそなた等って言ってた。つまりはこの人たちは黒国をまだ認めていないということだ。さすがに王様の前では言えなかったのだろうね。それにこの人言葉がストレートすぎて隠せれてないよ!!時期国王としては頼りなさすぎる!!はあ、帝国の人に同情するよ。それに影で他の国を押さえ付けようとしてるのはよくわかった。黒国の人は他の国の人からは凄く扱いがいいんだよ。この帝国の王族とか貴族は抜いても民からも扱いがいいんだ。だから平民出身の団長なんかは凄く目を輝かせていたのだけど、何故かって言いうとね、私達は平和の象徴なのだそうな。
私達は何処にも属さず中立を保ってきているのだ。それなのにあの強さを持っていて、国と国との戦争には力を決して貸さず、国との戦い以外には報酬さえもらえば力を貸す私達を彼等は何故か尊敬の眼差しで私達を見る。
私にしてみれば多分めんどくさいからなんだろうな。と思うのだけれど彼等はそうはいかないらしく、むしろ素晴らしいものだとして私達を平和の象徴として崇めている。だからか、最近は弱みをちらつかせなくても普通に快く対応してくれる人が殆どだ。
まあ、ここまで説明すれば分かるだろうが私が帝国の王族と婚約すると色々と面倒なのだ。借りにも私は黒国の王女だその王女が帝国に輿入れしたとなれば今まで中立を貫いてきた黒国が帝国に属すると周りに認識されてしまうからだ。まあ、そうならないように父がなんとかするだろうけどこの人たちはそれを狙っているに違いない。
それにギル君・・・、いいえそこのキラキラジャガ芋は細々ととか言いやがった!!つまりは正室にはあげるつもりはないけど側室ならいいよってことだ。舐められたものだ。今すぐ殺してやりたい!!いや、殺すだけではしのびない。むしろ半殺し・・・。
すると、ずっと黙っている私にしびれを切らしてキラキラジャガ芋が聞いてきた。
「聞いておるのか?」
「えぇ、ですがお断りさせていただきます」
「!?・・・なぜだ?そなたにも良い話だと思うのだが・・・」
「そうでしょうか?あまり良い話に聞こえませんでしたけれど、まさか貴方がたは私達黒国が帝国に属する事を良いことと思っていると本気で思われたのですか?だとしたらそれは我等に対する侮辱行為です。それに私は貴方がたと婚約を結ぶつもりは御座いません。貴方がたを見る限り婚約することが決定事項になっているようですが私の父上も反対していらっしゃいます。ですから婚約はこれでは結べません。
それに私は貴方がたのような無礼極まりない方々とこのような話をするだなんて非常に不愉快です。時間の無駄です。私は貴方がたに謝罪を要求します。さすがの私でももう我慢なりません。ここに来てからの貴方がたの我等に対する侮辱行為について何処がいけなかったのか考え後日謝罪に来てください。
ここまで言っても貴方がたが我々に何を言ったのか分からないのでしたら謝りにこなくて結構、しかしその場合はこの依頼無かったものとさせていただきます。そしてこれからも帝国の依頼は貰いません。たとえ魔物や魔獣などに国が襲われて国存続の危機になったとしても我々は討伐には行きません。それでもよろしいなら謝罪しなくて結構ですよ」
ここまで言ってようやく彼等はこれがどんなにやばい状況なのか理解したようだ。顔が凄く青ざめてる。いい気味だ。
「今日一日はこちらにいます。明日の組手が終わり次第帰ります。明日の朝、部屋に来て誠心誠意謝っていただければよろしいですので。それでは」
そう言って私は部屋を後にした。
世間知らずなおぼっちゃま達です。
ギルネストのキャラが書きにくい・・・。
俺様系の権力振りかざす人ってちょっと苦手です。
でもギルは優しい人には優しいのでこれからそんなところが見れるんじゃないかな?