FILE1・あわただしい朝
♪♪〜♪
朝から携帯電話の着信音が部屋に響く。
うるさいなぁ・・・
私は眠い目をこすって目覚ましの文字盤を見た。
まだ7時前じゃん・・・
♪♪〜♪
それでも着信音である「黒電話の音」はなり続けている。
しょうがないなぁ・・・
私はそう思いながら渋々携帯を耳に近づけた。
「もしもし、こちら飛来で「ちょっと悠、なにやってんの!」
思わず携帯を取り落としてしまうほどの相手の勢いに、私はあわてて飛び起きた。
「え、美歌?」
「そうですよ、美歌よ、美歌」
相手は私のクラスメイトで親友の足立美歌だった。
「どうしたの?こんな朝早く・・・」
「は?朝早く?ちょっと、いつまでも寝ぼけないでよね!」
「・・・?」
「もう二時間目終わったんだよ?わかってるの?」
「え?」
私は美歌の言っている言葉がぴんとこなかった。
「悠は成績いいから平気かもしれないけど、無断欠席、成績落ちるよ?」
「む・・・無断?」
「だから、とにかくさっさと学校に着なさい!」
美歌はそれだけ告げると携帯をきった。
待て待て待て待て・・・
私はあわてて目覚まし時計を確認する。
刻んでいる時刻は6時53分。
さっきから代わっていない。
そして、携帯の時計を見た。
・・・10時47分。
私は目覚ましをまじまじと見つめた。
そして、やっと気がついた。
・・・一番細い針が動いていない。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」




