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第33話。涅槃。

汚染された情報領域(アカシックレコード)最深部


私は、あーーーーーー始まりのスペルヴィアとか呼ばれてるものです。

今回はとある蜂の出生についてお話ししようかなって思います。




昔々あるところにとあるヴェスパの巣がありました。

その巣にはちょっと、いえ、かなり変わった蜂がいました。

名前はレクティーナ。


後にとある蜂の母親になる存在です。


彼女は変わりものの極みとして、遂に住処を水辺に移すことにしました。

本来であれば大体の昆虫族自体が水や火を苦手とします。


しかし、幼いころから水に強い嗜好があった彼女は敢えてその場所を選び、

水棲昆虫として変異し、生きていました。


しかし、彼女は元々陸で産まれ空で生きる生き物。

どうやったって水中で生きていくのには様々な困難が生じたみたいです。


彼女自身のスペックのおかげでその辺り一帯を支配ずることはできていましたが、

水に完全に対応しきれていない身体では生活を続けていくだけで少しずつ消耗していきました。

だからと言って今更元の種族に戻ることもできません。


そんな中彼女はとあるオス蜂と出会い妊娠しました。

しかし、彼女は思ったようです。

この不完全な種のままでは仔も苦しい思いをすることになる、と。


その結果彼女は始祖に祈りを奉げつづけることにしました。

かつて母親に聞いたことがある伝説の始祖に。


始祖は祈りを聞き届けたのか彼女の身体を完全な水棲昆虫に作り替えました。

始祖は水棲昆虫のノウハウを結構持っていたので虫体改造に成功しました。


その時の負担と出産の負荷が重なったのか女王は弱り切りほぼ死にかけたところを、

他の生き物に襲われてしまいました。


しかし、産まれた仔は母の願いが通じたのか水棲昆虫として完成して産まれることが出来ました。




これはそんなお話です。

あっ、今ちょうど貴女の話をしてたのですよ。レクティーナ。

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