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再燃

 「お休み」

 少年の挨拶に、少女は満足げに頷く。満面の笑みだった。

 まだまだ寒い、日本の夜。出会ってから何十回目の夜だろうか。二人の仲は、もう夫婦さながらであった。しかし、少年は、未だに自分の秘めたる想いを、相手に伝えることが出来ていないのであった。

 しーん、と静まり返る寝室。少女と二人っきりで同じ部屋に寝るなんて、一昔前の自分なら、考えもしなかったことである。

 落ち着かない少年は、ちょっと寝巻きの裾を引っ張ってみたりする。

自分の運命が、最悪な方向から横に逸れていくのを、肌に感じるように思い知った。

 あの日、駐車場の前……。

 まさにその時に、自分の身体の中で、何かと何かがこつん、とぶつかり合い、化学反応のように渦巻き始めたのかもしれない。

 その時。

 すとんっ。

 暗闇の中、何か柔らかいものが、同じく柔らかいものに当たる音。このような暗闇の中では、少年は、聴力に頼らざるを得ない。

 くー。くー。

 今度は、少女の可愛らしい寝息。

 も、もしかして……。

 少年は、先の二度の戦闘によって包帯のぐるぐる巻きにされた腕を動かし、床先の軽い照明を付けると…。

 「うわ……」

 少年は、ちょっと困ったような表情をし、その後照れたようにはにかんだ。

 なぜなら。

 ………少女のちっちゃな頭が、盛大に少年の胸の上に置かれていたからだ。

 寝るときも、傷ついた喉を守るためか、ピンク色のマフラーがその首に巻かれていた。しかし、先程動いたからか、それはほどけかけていた。

 見事な茶髪もまた、同様であった。少年の胸を中心にして、寝巻きの上を放射状に広がっている。しかし、端麗な少女のしどけない様子も、少年にはまた魅力的に思えた。

 少年は、自分の手元近くにあった髪を一束、取ってみた。しかし、すぐにさらりと指の間からこぼれ落ちてしまう。

 さらさらできめ細やかな髪は、彼女自身を物語っているようにさえ思えた。

 あぁ、これにプラスして、体温まで感じることが出来たなら、どんなに幸せだろうか。

 そう悔しさと感慨にふけりながら照明を消すと、少年は目を瞑った。

 みるみる内に、胸と、それに乗る少女の頭の上下も遅くなり、少年は完全に眠りに落ちた。

 戦争が終わる日。何年後になるだろうか、平和な世の中にたたずむ、未来の自分をその胸に描きながら。




 かーん。かーん。ウーーッ!

 かーん。かんこんかんこん!

 わー、わー……!

 

 うーん……。

 外で鳴り響く騒然とした雑音に頭を揺さぶられ、少年は目をさました。窓から差し込む光は、まだない。それは夜が明けるけていないことを意味する。

 少年は図らずもずれ落ちてしまう瞼を必死になって押し上げ、辺りの状況を確認した。

 まず、未だに自分の胸に頭を乗っけながら、ぐーすかしている少女。

 次に、耳に入ってくる、誰かの叫び声。

 「………だ、……ゅうだぁ、…空襲だぁっ!!」

 少年の身体は、酷く震えたらしかった。

 もはや不随意運動であった。素早く手近にあったコートに右手を伸ばし、同時に左手で照明を叩きつけるように付けた。

 少年の慌て加減に、寝起きの頭をふるふるしていたパジャマ姿の少女は、強引にコートをはおらされ、半ば引きずられるようにして、家を出た。

 少女は、まだ事情を理解できていなかったが、何も言わずにされるがままにしていた。しかし少女も玄関を飛び出した直後に悲劇を知ることとなる。

 そこは本当の地獄といえた。

外はすでに酷い有り様であった。真っ先に目に入るのは、真っ黒の空の下、広々とした駐車場が跡形もなく焼き払われている光景。ただ、燃えない金属塊が無残に転がっているのが見えた。

 少女の車の炎上なんて大したことない、そう目撃者に思い込ませるには十分すぎる光景であった。

 しかも、これはただの空襲ではなかった。空を見る限り、空襲はもう終わったかのように見えたが、空にいるはずの黒い影は、瞬間移動したかのように、陸上へと姿を現していたのである。

轟々と燃える炎のおかげで、遠くに、うっすら影が見える。真っ赤な炎に包まれたそれは、人間を迎えに来た死神の大行列にも見えた。

 地上に降り立ってまで破壊を繰り返す兵隊の意図は分からない。分かりたくない。

少年は寝巻き姿のまま、思わず、人の命をいとも簡単に奪ってしまう鉄塊の存在に、頭を抱えた。

無数の迷彩服。無数の……ライフル。

 この辺り一帯は、異国人の兵隊たちによって、包囲されているらしかった。

 さらに少年の心を痛め付けたのは。民間人を殺し、綺麗に舗装された道路を焼き払い続ける異国人もまた、昔の自分と同じように、政府によって人間の心を失わされた者たちばかりということだった。

 悲しかった。

 悲しくて、悲しくて、悲しくて。そして、切なかった。

 自分が今まで殺してきた民間人も、こんな心細い気持ちだったのだな、と考えると、無性に己をあやめたくなる衝動に駆られる。しかし、今の少年には守るべき人が存在した。

 黒い影を成す異国人は、一体何人いるのか。どんな任務を上官に託されているのか。

 少年は何も知らないけれど。

 生き永えれる確率は、とんでもなく低いと、それだけは確かに胸の内に感じた。

 しかし、少年の心に響き渡る感情は、「絶望」ではなかった。

 むしろ、積極性のある、強いて言えば、「高揚」の類いの感情であった。将校たちとの戦闘で、軍人に対する自信が付いたのかもしれない。

 「………ちょっと殴ってくる」

 薄暗い玄関先で、少年は後ろを振り返らずに、少女に吐き捨てるように言った。

 寝巻のままでかなり不格好だったが、少女の目には、英雄にさえ映っただろう。自らの命さえ危ない状況下で、少女の健康を気にしてコートをはおらせたところからも分かる通り、その器量は英雄のそれといって差し支えないのかもしれない。

 少年は、つかつかと、群れる一団の黒い影目掛けて歩を進める。己の命さえも危うい状況下、少年は堂々たる歩行を見せた。さすが少年、と言わざるを得なかった。

 その後ろには、ただ立ち尽くすのが落ち着かない、とでも言いたげに、少年にくっついていく少女の姿があった。ぶかぶかのコートを夜風に吹かれながら、こちらも、まだ少女であるにも関わらず、めげずに黒い影を睨み付けていた。

 少年は改めて爆炎と黒い影を目視する。

それは、戦場を連想させるのに十分だった。

「うおおおおぉぉぉォォォッ!!」

 ついに、少年は光となった。

 自らの欠陥をも破り捨てる勢いで、黒い影へと突入していった。

 「おらあああぁぁッ!!」

 叫び声を上げながら、人構わず、辺りに閃光を放った。拳のスピードに全くついていけない異国人たちは、次々と空を舞った。その疲労を感じさせない筋肉が躍動し、見事な光の一役を担った。

 一筋の光が、闇を電撃のように走り抜ける。

自分の拳を前に、ばたばた倒れていく異国人たちのことを考えると、そのまま拳を止めてしまいたい衝動に駆られたが、少女の笑みを思い出すと、そんな道義など風の前の塵に同じ。跡形もなく吹き飛んでしまうのだった。

少年もまた、人間の心を失っていた。

そこには、少年の欠陥の成す要因など関係のないことだ。はたまた、少年が兵隊であった頃のように、政府上官による圧力も原因とは言い切れなかった。

その心は……恋だろう。

恋は、時には人を盲目にさせる。

視覚、聴覚、味覚、嗅覚、そして触覚。つまり、五感。そんな五感を超えた何かが、そこにはあるのだろう。ましてや、少年の触覚の喪失など、欠陥とは到底言えないような何かが。

そんな少年……光は、向かうところ敵なしにも思えた。

しかし、光というものは、影があって初めて成り立つものである。

 一筋の閃光の背景にある、黒い影……闇が、大きすぎた。

 それは宇宙をさまようロケットのようなものだ。どんなに大量の燃料を積んでいたって、目的地が分からないのでは、助かるべくもない。

それと同じで、大いなる闇に紛れる光は、あっという間に核から闇に侵食され、消失してしまう。

 少年の筋肉は苦痛を感じさせない。それは逆に、機能低下が早いとも言えた。

 少年はすぐに腕に不自由を感じた。まだ何分も経っていないのに……。

 だんだん意識も遠くなってきた。自分の実際の疲労は、人間の限界を越えているらしい。

 異国人と自分の見分けが付かない。世界のすべてが歪み、斜めになってしまったかのように、視界が定まらない。

 少年の身体には、いつの間にか無数の傷痕が刻みつけられていた。それは、少年の真っ赤な血が外界に流出していることを意味した。

 そして、自分の身体が何者かに突き上げられたと感じるのを最後に、ぷつん、と少年の意識は完全に切れた。光が完全に闇に呑まれてしまったのである。

 残る四感をも奪われた少年は、ただ、意識が暗い穴に落ちるのを待つしかなかった。

 

 


 ぽつっ……ぽつっ……ぽつっ……。

 ……わー……。

 ゆす……ゆす……。

 聴覚が作動する。

少年の耳は、雨と人声が織り成す雑音を取り込んだ。

 未だ揺らぐ視界をゆっくり開けると、自分の身体が何者かに揺すられていることに気づく。

 「………………?」

 『キミが、路上に横たわっていたから』

 少年を揺すっている当人が手帳を示した。

「わざわざ運んでくれたのか?」

 こくり。視界に映った少女は、深く顎を引いて肯定の意を示した。そして、その動作に付随した、コートと床の摩擦音。

 「……そうか」

 よくもそんなに細い身体で……。

言うと、少年はとりあえず少女が負傷していないことを確認。それから自分の置かれた場所を確認した。

 一言で言うと……あばら家であった。

 屋根を支える大黒柱がひび入り、壁は腐ってカビが生え、至るところに蜘蛛の巣が張り巡らされている。いつの間にか降り始めていた雨に、今にも崩れ落ちそうであった。

 外からは、かなり近くに聞こえる銃声や、大勢がどたどた走り回る足音、そして断末魔の悲鳴。

 それほど遠くまで来たわけではないのか。

 しかしこのあばら家が探されることがないのは、名の通り、凄まじく「あばら」だったからだろう。よもや負傷者が匿われているとは思いもしないのだろうな。

 負傷者、と言う単語で、少年は改めて自分の身体のあちこちに刻まれた傷痕を見回した。

 それは端的に言うと、痛々しい有り様であった。致命傷となりうる箇所が何個を見つかる。寝巻きは、もはやただの布切れと化していた。擦り切れた部分から見える肌には、残らず血がこびりついている。

自分が兵士として活動していたあの日々でさえ、経験したことのなかった傷の量、血の量である。あの頃と違って、痛くはないのだが。

 少年は両手を腐りきった床につき、緊張しながら力を抜き、思考を続行した。

考えてみれば、兵隊を殴っている最中にもずっと何かを考えていた気がする。

戦場でこんなにも考え事が出来たのはいつ以来だろうか。まだ軍隊に入り立ての時期だろうか。どっちにしろ、まだ死の恐ろしさを知らなかった時分であることに変わりはない。

 少年は、しかめっ面をしながら風船ガムを口に放り込む。膨らまさずに、周りの固いコーティング部分だけをゴリゴリと噛み砕く。それでいくらか血の味が緩和された。

 それにしてもこの少女、あの異国人の巣のような戦場で、よく自分を助け出せたものである。

 奇跡だ。そう考えたら、余計少女と出会ったのが運命のように感じられた。

 では、そろそろかな、と思い、少年は床についた手に力を込める。

 「じゃ、もう逃げ……」



 ぼす……っ!!



 異音。

 それは、あまりにも突然すぎた。

鮮血が飛び散ったことだけは、辛うじて視認できた。

 できたものの、脳がそれを受け入れるのには、大分の時間を要した。

 「おい!しっかりしろ!!」

 少年は、少女の華奢な身体………胸に銃弾が刺さったままの身体を、抱き上げ、揺すった。

 多量の血液が、たった一つの銃弾によって、あっけなく外界へとさらされる。木製の床が、あっという間に朱色に染まった。

 建物内で流れ弾が当たるとは…。全く悪運が過ぎる。悪魔が悪運札を強力接着剤ででも背中に張り付けたようだ。

 

 何秒経ったのだろうか。いや、何分、何時間かもしれない。

 やがて、ピンク色のマフラーを揺らしながら、少女の儚げな双眸が見開かれる。

 すっ……。

 少女は、今にも崩れ落ちそうな動きで、顎を銃弾により割れた窓の外へ向ける。もう雨は本降りになっていた。

 つまり、一人で逃げろ、ということであった。

 少年は無言で首を振った。

 一度命を助けられた少女を置いていくなど、どう思考しても選択肢にさえ浮かばない。いや、命を助けられなくとも、置いていかなかったに違いない。戦争によって失われたはずの人間性が、少年の中で徐々に回復している。いや、果たしてそれは人間性というべきだろうか。さきほどの思考で否定してしまった気もする。

 しかし、少年はもう、閃光ではない。大いなる闇に心細く生きる儚い微光である。

 それは再び、不意に訪れた。

 少女の、力なく押し広げられていた瞼が、不意にくわっと見開かれた。そのまま何やら少年を凝視している。

 少年は、少女の視線の先を辿った。

 キラリ……。

 何かが光った。

 それは、少年の腹から突き出た一本の白銀の刃であった。

 少年の背から腹にかけて、何者かが刀を突き立てたのである。

 死角から忍び寄るなんて小癪な真似を…。

しかし、分かっていた、いつかは見つかってしまうことくらい。

 少年は怯むことはなかった。それは人間業ではなかった。

 裏拳が音速で風を切る。

 少年の背後にいた何者かが、割れた窓から、雨降る外へと吹き飛ぶ。同時に少年の腹の傷から血が滝のように溢れ出る。

 刀を自分の腹から抜く暇などなかった。意識は一段と朦朧と揺らぐ。

 少年は、長年戦場にいたからか、グロテスクなものには耐性がついていたが、いざ自分、それも少女の目の前だと、酷くショックに感じた。

 「く、……そ……っ」

 言葉を空に向けて発するだけで、血液が唇から溢れ出す。

 少年は、自分の身体の欠陥を幸いにして、いつ崩れ落ちるかわからないほどのぐらんぐらんした足取りで、一歩、また一歩と歩き出した。その歩き方とは裏腹に、少女の腕をがっしりと掴み、握りしめながら。

 少年は裏口から這うように転がり出た。

 もう、その雨は豪雨と言ってよかった。まさに、一寸先も見えない。外に出てから幾秒も経たない内に、少年の布切れと化した寝巻きが濡れきり、べったりと少年の肌にくっつく。

 そんな光景は、まるで人間の少女を引きずり回すゾンビさながらであった。

 朦朧とする意識の中、どれくらいの時が過ぎたであろうか。

「………………?」

 ふと少年が気づくと、雨ではない、水のせせらぎが近くに聞こえてきていた。それも欠陥の裏返しとして、聴覚が敏感だったからかもしれなかった、

 ぼんやりとした視界に映る光を、まさぐる。

 荒れ狂う海であった。

 果たして、そんなところが自分の家の近くにあっただろうか。

 しかし、そんなことを考える余裕など、少年には残されていなかった。

 少年は、背後に延々と続く自らの血痕を振り返る。それは、豪雨によって、今にも流れて消えてしまいそうだった。

 今度は風船ガムを道端へ吐き捨てた。血みどろの粘着物体は、すぐに地面を伝う雨水に押し流され、海へと消えていった。

 やがて、少年は疲れに少し目を閉じた。

 少年が再び目を見開くと、雨は少し弱くなり、海の荒れもだんだん弱まってきているように感じた。

 決意を再び心に改めるように、少年は、少女の白く、細い手首をがっしりと掴む。

 体温は伝わってこないけれども。

 伝わってこないけれども、冷たいだろうことは得心した。

 そして、少年は、ついに口にする。

 「ちゃんと聞いててくれ」

 一呼吸置くと、

 


「好きだぁ……ッ!!」

 


それはあまりにも不器用だったけれど。

少年は、自らの気持ちを、何の飾り気もなく伝えた。

 永遠の時間が流れた。

 しかし、当然少女からの返事はない。

 告白への返事がない。タイミングが、遅すぎた。

 失恋した、のか……?

 そう思った少年の、頬を伝う雨水の中に、涙が混じっているように感じられた。

 いや、本当は少女は気を失っていただけなのかもしれない。しかし、どのみちそのことに気を回せるほど少年が平常心を保てていないのも事実だ。

少年は、ついに落下防止用の鉄柵に手をかける。

 なけなしの精力を底尽きるまで搾り出し、雨音をかき消すほどの轟音を海一杯に響き渡らせながら、少年は翔ぶように鉄柵から跳び上がった。

 雨水が飛び、朦々と空気は揺れ動く。

 紅血が舞い、閃々と光源は消え薄る。

 少年の心身は、しばし凍て空の淀みに停まったかように見え、そして極寒の海風に吹かれ吹かれて、真冬の海水へと揉まれて消えた。少女もまた同前であった。

 雨はようやく上がり、朝日が山影から姿を現し、戦火も消え去った時間帯。

 細波には、ピンク色のマフラーがようようと漂い、散らばった数粒の風船ガムは、岩盤へと打ち上げられていた。

 だが、それらもやがて訪れた細波によって地上からかき消されてゆく。

 世界は光を創り、失い、今日もまた無慈悲に回り続ける。

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