#6 魔術対決
◆今回登場する人物◆
マリア(15)
光属性の魔法使い。ジョアンナとはライバル関係にある。
ジョアンナ(15)
闇属性の魔法使い。マリアのライバル。父親は元賢者の1人。
●今回登場するアイテム●
シャインズロッド
マリアが使う、シャインズ島製の光の杖。光属性の攻撃力を一時的にあげる付属効果がある。
シャドウロッド
ジョアンナが使う、シャインズ島製の闇の杖。闇属性の魔力を最大限に引き出す。
「手加減はなしよ!」
マリアが言う。私は、
「えぇ。望む所よ!」
と、返す。
「じゃぁ、いくわよ!」
「えぇ。」
彼女にそう言われ、私は返事をする。
「輝く宝玉よ、放たれよ!シャイニングボール!」
すると、マリアはすぐに攻撃を仕掛けてきた。私は後退をしてわし、それから呪文を唱える。
「黒き霧よ、光を奪え!シャドウサイド!」
と。すると、杖から黒い霧が現れ辺りを真っ暗にした。
「魔力よ、解き放て!」
マリアが魔力解放を行った。その瞬間、私の放った黒い霧が消え去った。魔力波で吹き飛ばしたのである。やるわね、でも甘いわ。
「トラップ!」
そう唱えて、彼女の足下にトラップを仕掛ける。それを受けたマリアから魔力と体力を奪っていく。
「トラップ!」
すると、彼女も私にトラップを仕掛けくる。そこで、私は最近、省略に成功した呪文を唱える。
「キネシス!」
と。すると、トラップから体が抜け宙に浮く。
そして、そのまま、攻撃魔法「シャドウボール」を放つ。しかし、それは「プロテクト」によって防がれてしまった。
「光よ眩ませ!フラッシュ!」
マリアが目眩ましの呪文を唱える。すると、辺りが強い光に包まれる。だが、問題ない。副作用はあるが、光を完全に遮る呪文は知っている。
「黒色の魔壁よ、我を守りたまえ!シャドウシールド!」
私が唱えると、辺りは強い光から漆黒の闇へと変化した。副作用で周りが見えにくい。しかし、この状態であれば光属性の魔法は完全に遮断され、特殊魔法の効果も弱まる...って、ん?
いつの間にか、目の前にマリアがいた。そして、彼女は
「我が刃よ、硬化せよ!ハーディション!」
と、硬化の呪文をかけた。それにより硬くなった杖の一打が私を直撃する。
バシンッ!
そんな鈍い音の後、私は気を失った。今回、マリアに初めて負け何だか悔しい気がした。




