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古代魔術師と戦いました。(1)

シエラ達がテスカトリポカと遭遇する少し前、

タケルがノールドに化けていたゼノアから貰った水晶が作った結界に閉じ込められた後。


「どうしてかはわからないけど、この結界、私を強化してあなたを弱体化させてるみたいだね」


バッ!!


角を生やした少女、リリアが勢いよく俺の手を突き放し、距離をとる。


「なんだこの感覚……急に体が重くなったような」


なんだかかけた強化が切れた時のような……


まさか俺が重ねがけしたバフが打ち消されたのか!?


「この結界の魔力は……ゼノア?なんで私を助けたんだろ」


リリアが廃村を囲う結界を見て言う。


「お前も魔眼持ちなのか?」


「いや、ただ眼が魔力に慣れてるだけ」

「そんなことより、今度こそ貴方には死んでもらう」


直後、リリアが俺の眼前まで一瞬で迫る。

急にリリアの動きを目で追えなくなったことから考えると、どうやら本当に俺の強化が解けてしまったようだ。


「はっ!!」


勢いよく後ろに飛び退くが、目に見えない速度で繰り出される手刀が頰をかすめる。


「ぐっ……」


俺の右頬から血が滴る。どうやらこの結界は自動反撃も無効化してしまうらしい。


ダンッ!!


リリアが勢いよく地を蹴り、空中にいる俺の眼の前に来る。


「障壁!!」


ガァァァァァァンッッッ!!


間一髪、リリアの攻撃が届く直前で障壁で攻撃を防ぐ。


「やっぱり強化がないと一気に戦いづらくなるな……」


「やっぱあの力は強化魔法だったんだ」


気がつくと、目の前にいたリリアが後ろに回っている。


しかし俺だって強化魔法が封じられた時の戦い方くらい考えてある!


ー音速剣士・瞬風ー


素早くさっき出した目の前の障壁を蹴り、着地してリリアの攻撃を避ける。


ダンッ!!


すかざすリリアも障壁を蹴り、俺に突撃してくる。


「暗黒弾!」


直線で飛んでくるリリアの軌道上に魔法の弾をばらまく。


「邪魔!」  


バチィン!!


リリアが素手で魔法弾を吹き飛ばす。


ー極致の武闘家・瞬跳ー


「いない……?」


魔法弾が消えると、タケルの姿も消えている。


ー黄金剣士・強断ー


上から音を立てずにリリアに斬撃を降らす。

魔人とはいえ女の子に攻撃はしたくないが、これだけ強いなら死ぬことはないだろう。


しかし。


「はっ!」


斬撃が当たる直前、リリアが横に10メートルほど跳んだ。


「……やっぱり近接戦じゃ部が悪い」


気がつくと、リリアは30メートルくらい離れていた。


「私の職業は古代魔術師。あなたと同じ」


リリアが言う。


俺と同じだと……?


あんな少女が古代魔法を使えるのも驚きだが、

まさか俺が古代魔法を使ったのが見られていたのか!?

やはり魔物の襲撃から街を守った時か?

それとも王城内?

あるいは両方……


「あなたがどうやってあんな大量の魔力を消費する古代魔法を使っているのかはしらないけど、私は私が持つ特殊体質で、1日3回まで古代魔法を魔力の消費をせずに撃てる。だから3回以内にあなたを倒す」


いや魔力を消費しないってなかなかエッグい体質だな……


俺がそんなことを考えていると、リリアが詠唱を始める。


「敵をーー」


「させるか!!」


古代魔法は使うのに詠唱が必須だ。だから詠唱は大きな隙となる。

そこを叩けば古代魔法は撃てなーー


「ーー捕らえろ、捕縛」


ドサッ!


直後、地面から生えてきた黒いツタのようなものに俺の足がとられ、転ぶ。


さすが古代魔術師、詠唱の隙は知っていたか。


だが!


「爆炎光線!」


遠距離攻撃できる魔法なら……


しかし魔法が出ない。


「まさか魔法まで無効化されているのか!?」


「そのツタは魔力ごと捕まえるから」


「魔力を捕まえる……もしかしてこのツタ、首飾りから漏れ出る俺の魔力を頼りに捕まえているのか?」

「魔力偽装!」


魔力偽装を自分にかけるが、ツタは離れない。


「そんなことしても無駄」


そうリリアが言うと、リリアが再び詠唱を始める。


「世界を作りし、天地の神よ」


リリアの周りに、古代魔法を使用する時に現れる魔法陣が出現する。


まずい!古代魔法だ!


「世界の理を今示せ」


リリアの周りにある瓦礫が浮き上がってくる。


「その名は重力、万物の象徴、逃れられない無限の牢獄!」


「第七階位神秘属性古代魔法、重力操作!!!」


リリアが詠唱を終えると、リリアの周囲にある瓦礫が一気に空へ舞い、静止する。


なんとか切れてくれ!!


俺はひたすら剣でツタを切ろうとする。


「やぁっ!!」


リリアが手を前に振りかざすと、瓦礫が凄まじい速度で飛んでくる。


ドドガガガガガガン!!!!!


瓦礫の山が振りそそぐ。


「なんとか逃げられたみたいだね」


俺はギリギリツタを引きちぎり、瓦礫を避ける。


直後、再びリリアが瓦礫を連続で飛ばしてくる。


ー極致の武闘家・瞬跳ー


なんとか上に飛んで避ける、が。


リリアが手を俺にかざした瞬間。


ドォン!!!


俺に凄まじい重力がかかり、地面に叩きつけられる。


ぐっ……なんて強い重力……


立つどころか少しも体を起こすことができない。


リリアが瓦礫を飛ばす。


ドドドドン!!!


瓦礫は全て俺に直撃したが、大きな瓦礫は全て粉々になっていたため、致命傷にはならなかった。


「やっぱり魔法一つじゃ仕留められない……」


リリアがだんだんと宙に浮き始め、再び詠唱し始める。


「世界を作りし、天地の神よ」


「汝が翼を今見せよ」


こんどはさっきと少し違った雰囲気の魔法陣が出てくる。


「悪を滅せし光の象徴!!」


「第六階位神秘属性古代魔法、天翼降臨!!!」


リリアの背に水色の半透明な、小さいいくつもの平行四辺形型の板のようなものが翼を形作ったかと思うと、すぐに弾けて宙を舞い始める。


「これで終わり!!」


直後、一気にその平行四辺形の翼が俺に飛んできた。


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