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ヤンデレ腹黒王子と私  作者: モゴ
王宮編
17/18



「私は...」


「もういいよクレア、もういんだ、今までとても楽しかった...ありがとう」


「...............」


「クレアから届く手紙が待ち遠しくて、届いた日は何も手につかなかった、連絡を断つと決めた時は辛かった、今でも辛い気持ちが蘇るよ」


「ヘイリー様...........」


「けれど...今が一番辛い、でもこの傷が一生俺に自信を与えてくれる、大切で最愛の人を守った証だ」


「ヘイリー様!!」


「............」


「私は...リーが好きです...愛しています!!他の誰かなんて言わないで!!私と一生傍にいて!」


「.....」


「リー?」


「何て...今何て...好き?」


「リー...好きです…」



ヘイリーは両膝をついたままゆっくりとクレアを抱きしめた、長く話した、時刻は夕方に差し掛かり


オレンジの夕日が二人を包んでいた



「クー...嬉しいよ...俺も愛してる、諦めるなんて絶対に出来ない」


「はい、私もです。ずっと前から好きでした、今はもっと好きです、傷があってもなくても、リーはカッコよくて私の勇者様です」


「それは...一番?」


「はい...もちろんです」


「クーの言葉で俺は幸せにも不幸にも簡単になってしまう、だからどうか俺の事を見捨てないでくれ」


「はい、必ず幸せにしますよ?任せて!」


「クーは頼もしいな、昔と変わらない」


「リーも!執拗さは昔と変わってない!!」


「言うようになったな」

「言いましたよ!」


クレアらしい、二人らしい告白に笑顔になった

憑き物が落ちたように二人は心から安心して



「私、愛称で呼ばないって言ったの」


「うん?別に構わないよ、今呼んでくれた、これから沢山呼んでくれればいい」



笑い合っていた二人

笑みを止めて、ジッとクレアはヘイリーを見つめた

握っていた手をクレアから離した

急に真剣な顔つきになったクレアをん?っと返すヘイリー



ゆっくりとクレアの顔が近づき、クレアが目をつむると、口と口がふわっと音もなく触れ合った



クレアは態勢を元に戻し耳まで真っ赤にした

ヘイリーは目を見開いたまま固まりしばらくしてから尻餅をついた、胡座をかく態勢へ座り直し、しばし考えたように黙り、片手で目を覆った

ヘイリーも耳まで真っ赤にしていた、開いた指の隙間からクレアを見つめた


「クーは...これ以上俺を夢中にさせて...歯止めがきかなくなる」


「私はもうリーに夢中です!」


プイっと顔を背けた


「クー、俺からもしたい」


「ふぇ?だってリーは嘘ついてないでしょ?」


「ついたよ、そうだな、クーって呼ばないって言ったし、会わないとも言った」


「!!」


「二回は出来るね!嬉しいよクー、ずっとしたかった」


「だだだだめーー!!今はだめ!」


「無理だよ、クーからしてくれたのに、俺が我慢出来るわけないだろ!」


「我慢して!」


「煽ったのはクーだ、観念するんだな」


ヘイリーは立ち上がり、クレアを抱き上げた


「きゃっ」


「これで逃げられないね、暴れたら落ちるよ、大人しく俺に口を預けろ」


「リーずるい...です」


「愛してる...初めて会った時から、ずっとこうしたかった」


「私もです、リーと一緒にいれるなんて...幸せです」




二人は見つめ合って、甘い甘い空気をまとった

その後、キスをしたかしなかったかは二人だけの秘密



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