悪魔だった彼ら
これですっきり色々としたものが解決ですね。ふう。作者も一安心。思う存分短編が書ける!
うわ、すみません。どうも別作品を間違えて投稿していたようでorz。あ、これは大丈夫ですけど。お目汚し失礼しました! 本当にすみません<(_ _)> なんでこんなことしてんだ私……本当に申し訳ございませんでした!
「昔話だ。ルーチェは昔、貴族社会にいた。これは分かるな?」
「ええ。でもそれが何だっていうんです?」
「貴族社会でこの性格は通用しない。当たり前だな……ていうかこの性格が通用する場なんてそうそうないな。」
「そりゃあそうでしょうね。」
「故にリディス……昔のルーチェは猫を被った。誰にもばれないように。自分の大事な両親に笑っていてもらうために、その両親さえも騙した。」
「……」
「でもな、そんな事をしてると人間壊れていくんだよ。強烈な自己否定により、自己が破滅していくんだ。一番大事な自分の核が自分によって破壊されていくんだよ。分かるか?」
「ええ。」
「でも馬鹿な少女は騙しとおしたのさ。そして、それは少女の両親が死んだことで無駄になった。その少女にとっては両親こそが世界の全てで、それ以外はどうでもよかったんだ。少女は両親に依存していた。その対象が消えて、全てが無駄になって……少女は壊れたのさ。今まで両親という存在でなんとか壊れずにすんでいたようなものだったからな。」
「それが、ルーチェさん?」
「そうだ。壊れた少女はどうでもよくなっていた。だから目の前に現れた男についていって、奴隷になった。地獄へ堕ちた。」
「……」
「男は少女に全てを与えた。そして少女は男に依存し始める。」
「……」
「そして男は少女にあるシステムを組み込んだ。少女の全てを無視して、勝手に動いてくれる猫。」
シェールの眼が見開かれた。そう。それこそが彼女。
「それが、今のルーチェ。そのシステムにより少女は社会へ……外の世界へ出ることができるようになりました。おしまい。」
昔話。大昔の話。
「ちなみに俺の前ではこいつはリディスなことが多い。まあ当たり前だな。あとは、ハイリツは同じだから、親しい。双子は……微妙だな。ケルシャは無視に近い。アイリアはハイリツとセットだから親しい。リインは普通。ミリエナは……まあましなほうか。」
「あれでましってのが悲しいよね。リディス、勝手に出てきちゃだめじゃないか。」
「システムが許可したの。」
「ふぅん……あれには耐えきれなかったのか。」
「屈辱に耐えきれなくなったら、異常事態とみなして目覚めさせるようになってるからな。まあ仕方ないだろ。こいつは俺以外に縛られることが極端に嫌なんだから。」
「まあそうだね。それにリディスほど力が強ければ誰かに辱められることもないからね。」
そういうことだ。他にもいろいろと目覚める条件はあるけれど。あと強いて言うなら……
「それと……安定剤の問題か?このところ飲ませてなかったし。」
「今日の朝も目覚めそうになったわよ、そこの偽善者のせいで。」
「ああ……こいつの影響か。やっぱりお前も影響受けてたんだな。」
そりゃあもう。授業中に耐えきれなくなるかと思ったもの。
「ハイリツさんは同じって言いましたよね?どういうことですか?」
「種族の問題だな。種族っつーかなんっつーか……」
「黒血の問題だよ。悪魔の血……黒血。名前くらいは知ってるだろ?」
「あー……地獄に住む十三家の?」
「そうそう。あれって実在しててね……十三師は分かる?」
「その家の一番強い人?みたいな……」
「その十三の家の一番深い人のことさ。僕、エリオス、リディスはソレなんだよ。」
アルファデンテは地獄の住人だ。《姫君》……地獄の住人の中の二番目。ジェーランスは《王》で一番目。ハイリツはエイジーン家の人間で《公爵》。三番目。
「ちなみに十三師は一応全員揃ってるんだよ。」
「なんか難しいお伽噺でしょう?力の代償がどうのこうの。」
「それは現実ってことさ。強き力の代償は……って奴だろ。僕は《憎悪》だ。」
生まれた時に決まっていた運命。強き力を勝手に押し付けられ、代償を払わされる。
「エリオスは《破壊》、リディスは《処刑》。他にもいろいろあるんだよ。」
「それは代償ですか?力ですか?」
「両方かな?微妙だけどね……」
強き力はその身を滅ぼす……でも私たちの中に流れる血は、破滅さえも許さない。永遠に力を与え続け、代償を求める。
「あれ?でもルーチェさんの血、赤かったですよ?」
「ルーチェはこの世に適応しなきゃならないからな。赤い。リディスは黒い。」
「よくわかりました。で、その代償とリディス……さんの性格と関係は……」
「無い……とも言い切れない……か?」
確かにまあ無いとは言い切れない。あるとも言い切れないけれど……性格というより本質の問題だと思うけれどね。
てなわけで黒血。黒い血で、悪魔の血とも呼ばれたり。強き力を持つ代わりに思い代償を払わされるという。血自体に意識があり、器となった人からしてみれば鬱陶しいことこの上ない血です。この血を持つ者を人外と定義するならば、一番狂ってるのはエイジーン家です。定義しないならジェーランス家です。まあその辺はおいおい活動報告にでも。




