破壊欲旺盛だった一族
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ジェーランスの説明です。
「お前それだけで説明済ます気か。」
「だってそれ以外に的確な言葉ってないだろ?」
「なんとなくわかりました。」
「ほら、わかっちゃってるし。」
まあエリオス見てたら分かるよね、だいたいは。
「まあもうちょっとちゃんと説明すると、貴族の中では中流なんだけど、いろいろあってときにアルファデンテを超えるくらいの力を持っちゃったりする貴族だね。全員戦闘能力が異常に高いうえに破壊欲がどの欲求よりも高い一族だよ。まあそこでもエリオスは異常だったらしいけど。暗殺姫伝って知ってる?」
「知りません。」
「本当に世間知らずだね……まあ昔、女好きの王に好かれて王の第百六番目の妃となったお姫様がいて、彼女が王宮で破壊欲に目覚めて二人の騎士従えて王宮を出ていってから多くの破壊をしていく話だね。」
「王様も壊したんですか?」
「いや、彼は壊されてないね。暗殺姫一人出ていってもなんとも思わなかったみたいだ。」
「かわいそうですね。」
「まあね。彼女はとことん男運がなかったみたいで失恋したり捨てられたりばっかりだよ。」
「その人がジェーランスと関係あるんですか?」
「いや、祖先。」
関係ありまくり……ていうか原点。
「あ、じゃあ結婚できたんですね!」
「うーん……まあ幸せになったのは事実。」
幸せの青い鳥って身近にいるんだねってことだ。むやみに探し回ると自滅する。
「てことでまあ有名な伝説にもなってるくらい常識なのに、君は知らなかったんだね。」
「有名な伝説すら知らなかったよね……まあ暗殺姫伝はうちにあるから気になるなら貸してあげるよ。」
「ていうかもうあれ処分したいんだが。」
「子孫とは思えない発言だね。」
「かさばるし、邪魔だし、つか暗唱できるし。」
「うん。最後のはすごいと思う。」
ちなみに「私」は暗唱できない。だって、約五百ページ×三冊ですよ?
「ハイリツさんはもの知りなんですね……」
「いや、常識だから。あと僕の専門化学だよ?」
ハイリツは昔から化学の成績がものすごく良かったらしい……というか満点以外取ったことがないらしい。
「化学ですか。」
「うん。あとは、薬学とか、数学とか?」
「めちゃくちゃ理系に偏ってますね……」
「別に国語や社会ができないわけじゃないよ?普通に毎回テストは二位だったから。」
一位はエリオスで、しかもオール満点だからまあ二位なのも仕方ない。
「それって一番の被害者は三位の人だよね……」
ハイリツやエリオスみたいなはた目から見て「与えられすぎ」の人にどんなに努力しても勝てない……かわいそうすぎる。
「まあねー。でも、文句あるなら僕らが受けてきた不幸やらなんやらを受けてから言ってほしいよね。僕ら与えられすぎなのに愛情だけ与えられてなかったからね……」
「与えられてなかったんじゃなくて、まともな愛情を知らなかっただけだろ?生まれた時から決まってたことだし仕方がない。」
そう。生まれた時から決まってたのだ……何もかも。
「そう考えたらこの女の子もものすごく憎くなってくるよね。」
この女の子の部分でアージェリアのほうを見る。
まあ要するに破壊大好き一族です。もう破壊につきます。そういう一族です。また暇なときに活動報告にアップしますね。




