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すべてを失った少女

特に重くも暗くもはないです。過去にぐちゃぐちゃあっただけです。基本的に壊れた人しか出てきません。まともに見えてもまともじゃないです。たまに残酷描写を含みます。ご注意ください。

「かわいそうに……。」

「両親が急に死ぬなんて……。」

 少女は知っている。その憐みの目の向こう側を……。

「親が急に死んで何も言えないのよ……こんな子には辛すぎる運命なのよ……。」

少女は知っている。同情の裏にあるものを……彼らの底にある冷笑を。美しい銀髪は数日前に火事で亡くなった母のよう。そして、鋭利に輝いた冷たい黒い瞳は母とともに亡くなった父のよう。その瞳から流れる涙は全くない。まるで、瞳が乾いてるように。

 少女はその神のように美しすぎる容姿と人間離れした知能、身体能力よりたくさんの人々から恐れられていた。裏で罵られてきた。すっと孤独だった。十歳にして両親をいっぺんに失った孤独な姫…傷ついていた魂、精神…少女のすべては唯一の理解者たる両親を亡くしたことを境に…壊れた。憐れみの目、同情の目…すべて冷笑に変わる。『ザマアミロ』という言葉で少女の世界は汚染される。

 少女は狂った。孤独の姫は世界を憎み、世界の崩壊を願った。いや…自分で壊してやりたいと強く思った。力を…それだけを求めた。誰もいないところへ行きたくなった。そこで、葬儀場の裏へ向かった。そこで自分だけの音を奏でるためにフルートを吹いた――――刹那。

「力が欲しいか?」

頭上から声が降ってきた。少女はそこに人がいたことに驚きながらもうなずいた。

「どれだけの犠牲が……代償があっても?」

少女はためらわずにまたうなずく。

「お前が契約するのは悪魔だ。地獄から這い上がって来たな。それでも?契約を結ぶか?」

「私だって、地獄の住人だもの。そこから必死で這い上がってきたヒトだもの。」

「なら与えよう。すべてを……。」

少女の運命は変わった……。



こちらもワードの分を改稿した作品です。かなり書きためてあります。更新頻度はそれなりに早い……はず。読んでいただければ幸いです。活動報告で登場人物紹介など書いていくつもりです。ファンタジーなので用語がね。ちょっと大変かもしれない……こんな物語ですがよろしくお願いいたします。

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