罪
「口に合いませんでしたか?」
「いや、そうじゃない! 『がいも』の旨味を塩で引き立てている、この美味しさを言葉にすることが出来ないんだ!」
「…」
っていうか、もう表現してないかい?
ロナルドさんは熱く語りながらもガツガツ食べ進めている。
とりあえず美味いってことでいいのかな?
「あー! お父さんばっかりズルい! シーマさん、私にもちょうだい!」
シェリルも参戦してきたかー。
奪い合いにならないといいなって思いながらも、シェリルの分としてもう1皿取り出す。
「はいはい、シェリルもどうぞ」
「わぁーい! アイラも食べる?美味しいよ?」
「私はブラックバードのほうが...」
そう言えばアイラもココに呼んでたな。
ブラックバードか…
出そうかどうしようか迷っていると、セレナから声がかかった。
「私もアレ食べたいな」
「ボクも食べたい」
セレナはしょうがないにしても、
シェリルはこっちもか!
まぁ出す展開になるかもと思って作ってきたからな。もったいぶらずに出すとしますか。
「はい。これがブラックバードを使った俺の料理だよ。アイラも食べてみて」
(ごくり)
………。
今、つばを飲み込んだのアイラだよな。
大丈夫かな?
気絶したりしないよな?
遂にアイラが俺の塩唐揚げを食べ始めた。
…。
…。
…。
まだ止まってるなー。
まさか、本当に気絶したのか?
なんて思ってたら…。
ぐすっ
「「「!!!」」」
全く動かなかったアイラの目から、突然涙が零れた。
あーあ、やっちゃったかな、俺。
また女の子を泣かしちゃったよ泣
グスッ
「「「!!!」」」
おいおい、ロナルドさんもか!
しかも、いつの間に食べてたんだよ!
セレナやシェリルだってまだなのに!
しかも、この展開を
俺はどうくぐり抜ければいいんだよ!
レベルが高いにも程があるよ!
「あー、美味しかった! これは罪深い味ですね」
あっ!アイラが復活した。
うん。わかってる。
ごめんね、アイラ。
「本当に罪深いな。それ程に危険だ…」
おっ!ロナルドさんも復活した。
そっかー。見方によっては危険かもな。
すみません…。
「そんな危険な奴を俺は放っておけない。シェリル、お前はシーマくんと結婚しなさい!」
何ですと!




