終着点《エンディング》〜愛衣バージョン〜
「エンディングって言っても誰と......」
さて......さあ俺は誰を選べばいいんだ......菜々か。紗矢香か。亜区さんか。それとも愛衣か。
これが、俺の新たなる運命の分岐点だ......
「……愛衣なのか?」
愛衣は昔から俺に妹として寄り添ってきた。しかし、愛衣とは両親が再婚した時の連れ子同士だ。
俺の愛情は妹としてではなく女としての愛情だったのかもしれない。いや、心の中では分かっていたはずだ。しかし、俺はそれを分かっていない振りをしていたのかもしれない
そんなことをかんがえながら俺はいつも通りの日々を過ごしていた。
そしてクリスマスイブ……
「おにぃちゃん!おにぃちゃん!早く食べようよ、愛衣お腹ぺこぺこだよー」
今日はクリスマスイブなので料理も豪華だ。ターキーやケーキなどが置かれている。
「まず食べる前に俺からのクリスマスプレゼントだ」
そう言って俺は愛衣に包み紙を渡した。中に入っているのは……
「わあ、指輪だー」
愛衣には少し早すぎると思ったが愛衣ももう中学生だ。オシャレぐらいはするだろと思い、これにした
「これって結婚指輪?」
思わず俺は飲んでいた珈琲を吹き出しそうになった
「ゴホッゴホッ……愛衣、ゴホッ……ゴホッゴホッ……兄妹じゃ結婚……ゴホッゴホッゴホッ……できない……ゴホッゴホッ……んだぞ」
俺が噎せ返りながら説明すると
「愛衣、知ってるんだよ。おにぃちゃんと愛衣が本当の兄妹じゃないこと」
俺にとっては予想もしなかった出来事だった。愛衣が中学生になった時に両親から聞かされていたらしい。
「ねえ、おにぃちゃん」
愛衣はまっすぐ俺の方を向いて
「愛衣はおにぃちゃんが好き。家族として、ひとりの男性として」
と言ってきた。俺だって……
「俺だって愛衣が好きだ。家族として、ひとりの女性として」
そうしてクリスマスイブ、俺と愛衣はキスをした
数十年後……
俺はようやくあるプログラムを完成させた。昔の俺の記憶の中にいる少女、ALLを
「できた……起きろ、ALL」
俺はパソコンの画面に呼びかけた。すると機械的な声、しかしどこか愛衣に似ている声で話始めた
『……私は……いったい』
翔太「よく聞いてくれ、君の名前はALLだ。これから君には昔の俺に会いに行ってもらう。愛衣の身体を依代にしてね。君の使命は、昔の俺をループから脱出させることだ」
『ループから……昔の貴方を?』
「そうだ。頼んだよ俺の大切な娘、ALL」
『わかりました。行ってきます』
「行ったの?」
「ああ。これで俺の役目は終わったんだ。頑張れよ……昔の俺」
The Happy End




