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猫がいない男女比1:20の終末貞操逆転世界より ~男に飢えた獣女子の餌が、この先生きのこるには~  作者: 七渕ハチ


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第16話 自動運転にご用心

 背中から頭にかけて柔らかい感触が包む。離れようにも眼前では薄紅色の髪が甘い香りを漂わせた。鼻息が当たるかと呼吸を遠慮するのが少し苦しい。


 郷羅(さとら)をどかせたくて掴む腰を持ち上げるが、力が入りにくいし胸が邪魔をした。中々に厳しく負けが濃厚な戦いだ。


「くすぐったい」


「……すまん」


 こちらはこちらで、腹に回る腕によりホールドが決まるため逃げられない。頭の後ろではクンクンと鼻を動かす音が続く。


「過度な接触はセクハラに……」


 咎める役目を自ら担わなければ、捕食されて骨が残るかも怪しかった。


「シートベルト代わり」


 コンプライアンス的には正しくても、三人で重なることこそ危険だ。


「そもそも揺れは最小限だし……!」


 心の中で終末を生きる人類の進歩に拍手を送ると、急に激し目の蛇行運転が始まる。これは……パカケーを操作する郷羅の仕業か? ハッキングできるなら造作ないんだろうし、普通に自動運転用のアプリはあるよな。


「ちょ、やめろ!」


「車は危険な乗り物だから。役馬(やくま)が離したら床に頭をぶつけて死んじゃう」


 いや、人のせいにされても。正直なところ、毎日のように繰り返し考えるが。たわわに実る果実を揉んでしまえば楽になれる。健全な男子にとっては夢のシチュエーションだ。


 しかし、ガツガツくるのがこうも自分を委縮させるとは。クラスメイトにも守るべき一線があるはずで、そこを刺激する怖さが勝つ。ヤリ〇ンのインストールはハードルが高かった。


「そんなに暴れたら……壊れるわよ……」


 耳元での囁きに背筋が凍る。


摩卯(まう)は冗談が得意」


 まったく笑えないんだが?


「っと!」


 車が何かの拍子に弾むと、郷羅の腰を掴む手が滑り服の中に入ってしまう。結果、意図せずブラジャー越しにボリューム抜群の胸へ指が沈み込んだ。どいつもこいつもインナー軽視で困る。


「んっ……」


万千柑(まちか)ちゃん?」


「おっぱい揉まれた」


「羨ましい……」


「不可抗力だ!」


 慌てて安全な腰をと手をスライドさせるが、ここすら心理的には相当な場所だ。斑柄(まだらえ)の挑戦に丁度よくはありそうだけど。


 そして、揺れが収まると郷羅は膝上を離れる。チャンスと横に転がる勢いで動くと拘束が解かれた。悪ふざけの終わりにホットしたのも束の間、鯖菟(さばと)が真正面から迫ってくる。


       挿絵(By みてみん)


 両膝を開き上に跨る流れが予想外にスムーズで避けられず。非常にマズい展開だ。


「こ、これはさすがに……!」


「ふひ……あなたの顔、とてもいいわね」


 頬を撫でられて背筋がゾクリとする。


「ペロペロしちゃいたい……」


 正気を疑うセリフと共にマスクが外れた。どこか不自然な笑顔も美人強度の高さと相まって引き込まれる。


 鼻息の荒さで興奮が伝わり、焦りに待てと伸ばす手が胸へ当たった。


「ひゃうんっ……!」


 もにゅんと嘘みたいな擬音が脳内を駆け巡る。鯖菟は悲鳴を上げて見事に後ろへ倒れた。打たれ弱い、のか?


「うぎゅ、重い……」


 さらに、郷羅が下敷きになるのをチャンスと後部座席へ退避だ。バリケードを築くのは無理な話。助けを求めてパカケーを開く。


【武達@Takedachi】

『おい! こいつらヤバすぎるだろ!』


【斑柄@Madarae】

『自慢ですか?』


 オワイプでの連絡に秒で返るのがそれか。斜め上の解釈にため息が出た。


【武達@Takedachi】

『ヘルプ頼む! 男性機能研究所に自動運転の車で向かってる最中だ!』


【斑柄@Madarae】

『間に合わないと思いますよ』


【武達@Takedachi】

『郷羅と鯖菟のパンチラショット送るから!』


【斑柄@Madarae】

『興味深いですね』


 二人は倒れたままでスカートをめくれさせる。どちらも際どめでパカケーの写真に収めて送った。


【武達@Takedachi】

『ほら、ダッシュで頼む!』


【斑柄@Madarae】

『しばらく耽らせてください』


【武達@Takedachi】

『おい!』


 早速オカズに使うやつがあるかよ。とんだピンク頭だな。


「摩卯……重い……」


「ふひ……ふひひ……」


 鯖菟の重症具合が張り付く笑顔で分かる。胸を揉んだだけ、と言葉にすると結構な行為が状態異常レベルの有様だ。


 ただ、目が合うと笑みが消えて恐怖心が芽生える。迷えば最期の場面。やられてなるものかと落ちていたマスクの紐を結び、目元を隠した。


「ひぅ……! な、悪戯されちゃう……! あひ!」


 そこへ郷羅の腕が当たる。


「しょんな……いひっ!」


「うぅ……助け……」


 勝手に盛り上がる永久機関の完成で、とりあえずは安心する。鍛えてるし潰れる心配は無用。どうせ、助けた途端に襲われるのがオチだ。


 あとは到着を待てばいいのだが。車を降りてからのテンション次第で恐怖が続く。通報先は真上(まかみ)先生か?


 まぁ、二人が流刑地送りになるのは不本意だしやめておく。完全に拒絶できない下心が原因なとこがあるわけで。もう少し貞操観念がまともなら、今頃ハーレムを築けてたのにな。






『X』と『pixiv』もやってます。




FANZAサークル名:deep78pool

新作発売中!※R18注意

【タイトル】

『男女比1:20の終末貞操逆転世界で女の子好きな私が〇〇〇される話』

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