五日。
タコパは普通、なにをするのだろう。
ふと、考えてしまう。
「お腹いっぱいー。」
カラオケでほとんど歌わず、ただただ食べて喋っての一時間。たこ焼きは食べた。二個くらい。
以外は焼きそばとか、お好み焼きとか、ポテトとか。そういうのをいっぱい食べた記憶しかない。
タコパなのに、たこ焼きを食べない。
「楽しかったー。またやろー。」
なら、タコパと名付ける必要がないのではないか。
別れ際に、みんなに挨拶をしながら思った。
「ん?えー、まだ一緒にいたいの?君、意外と人と遊ぶの好きなんだね。あ、この場合は、私といるのが好きなのかな?」
バイバイって手を振って、ぞろぞろと遠くなる時に、もうちょっとだけって頼まれた。
好きって言われた時みたいに、ちょっと後ろめたさと、気恥しさと、はっきりした志が伺える声色で。
この子は何かを決めるとこんな声になるみたいだ。まだ二度目だけど。
「ふふ、いいじゃない。二次会やろっか。どこ行く?カフェでも行く?んー、またゲーセン?」
健気でよろしい。
「え、二次会やるのー?混ざって混ざってー」
「陽鞠ちゃん残るんだ、じゃああたしもー」
「いいじゃんいいじゃん。俺もー」
その健気さのお陰か、私のせいか、離れていた皆が戻って、わいわい。
また、パーティーの感じがした。
「みんなで遊ぶようになっちゃったね。残念でした。私、こう見えて人気者だから。」
そっと横を見ると、少し残念と思うようで、ほっとしたような、曖昧な顔をしている。
「むふふ。今度、二人で抜け出してみるぅ?」
だからちょっとだけ、意地悪に声をかける。
「どこでもいいよ。君が行きたいとこに行ってみよ。」
これはかなり、心が向いたように見えるのではないか。かなり、私からも恋心を持っていると、見えるのだろう。
こんな思わせぶりがいけないのか。
まぁでも、楽しいのだ。
「あははっ、いいよー。全部やろ?」
選択を委ねると、なんでもかんでも思い出して話してくれるところ、いいな。
「まずは二次会ー!ねぇー、なにするー?カラオケ行くー?」
「さっき行ってきたばっかじゃない?」
「でも歌ってなかったし、歌おうよー。合唱しよ?」
「カラオケで合唱…?」
「面白そー。」
何人かいいって答える人がいて、嫌って言う人もいて、曖昧な人もいた。
言い出した私も、ちょっと曖昧ではある。
カラオケで合唱。合唱になれるのだろうか。
「やってみなきゃわかんないでしょー?みんな、カラオケで合唱やったことないじゃんー。」
これもまた、やってみなきゃわからないのだろう。
「ね、君はどう?カラオケで合唱。」




