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『十二星天の裏支配者 〜追放された雑用係、実は星座を喰らう最後の蛇でした〜』  作者: パーカー
第三章『女王を喰らえ』

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第20話 『日没制限』

「日没までに余へ届いてみせよ」

獅子女王レオーネの宣告。

時間制限付き王級決戦。

真正面からの、最強突破戦が始まる。

太陽が、まだ高い。

だが確実に傾き始めている。

レオーネは空中に立ったまま、腕を組んだ。

「始めろ、十三番目」

余裕。

完全な格上の態度。

俺は地面を踏みしめる。

胸の四つが脈打つ。

蛇・牡羊・蠍・王毒。

全開放。

炎が爆ぜる。

毒が巡る。

王毒が循環を加速させる。

一気に跳ぶ。

真正面。

小細工なし。

レオーネが拳を振るう。

光が収束。

衝突。

轟音。

地面が裂ける。

押し負ける。

力が違う。

吹き飛ばされる。

「遅い」

淡々とした声。

追撃。

光の蹴り。

肋骨が軋む。

蠍の毒で衝撃を逃がす。

だが完全には防げない。

「正面から勝つ気か?」

レオーネがわずかに笑う。

「愚直だな」

挑発。

殺意が増す。

蛇が反応。

奪取可能圏。

だが触れられない。

触れる前に潰される。

俺は距離を取る。

呼吸が荒い。

日差しが強くなる。

時間が削られる。

リゼが遠くで叫ぶ。

「アルク、相性を考えて!」

相性。

蠍は侵食型。

牡羊は加速型。

だが獅子は純粋出力。

なら。

正面は捨てる。

俺は地面に手をつく。

蠍の毒を、地中に流す。

見えない網を張る。

レオーネが目を細める。

「小細工か」

地面が爆発。

毒網が弾ける。

だが狙いはそこじゃない。

爆煙の中、炎で加速。

背後へ。

触れる。

一瞬。

肩。

熱い。

焼ける。

蛇が歓喜する。

条件成立。

奪える。

だが。

次の瞬間。

視界が反転。

首を掴まれる。

「浅い」

空中に持ち上げられる。

圧倒的な握力。

呼吸が止まる。

「奪取に頼る限り、余には届かん」

図星。

奪う思考が見抜かれている。

レオーネの目は真剣だ。

殺意だけではない。

「強さとは、奪うことではない」

「生まれ持つものだ」

王の理屈。

俺は笑う。

「それは、持ってる側の理屈だ」

炎を爆発させる。

至近距離。

互いに焼かれる。

レオーネがわずかに顔をしかめる。

初めての、僅かな隙。

俺は王毒を最大出力。

光の循環に毒を混ぜる。

侵食。

獅子の光が一瞬、揺らぐ。

「ほう」

レオーネの目が輝く。

「混ぜるか」

蹴り。

吹き飛ぶ。

だが今の感触。

届きかけた。

真正面では勝てない。

なら。

“越える”。

蛇が囁く。

――太陽を喰うな。

――重ねろ。

俺は立ち上がる。

呼吸を整える。

四つを無理やり融合させる。

蛇を核に。

牡羊の加速。

蠍の支配。

王毒の循環。

一瞬だけ、全出力を一点に圧縮。

レオーネが構える。

太陽が背後に重なる。

最強の一撃を打つ構え。

「来い」

時間が止まる。

日がさらに傾く。

影が伸びる。

俺は跳ぶ。

一直線。

拳を握る。

衝突。

白。

光。

音が消える。

次に見えたのは。

レオーネの拳が、俺の拳を止めている光景。

だが。

彼女の足元が、ほんの数センチ沈んでいた。

初めて。

地面が割れる。

レオーネの目が大きく開く。

「……重いな」

低く、笑う。

俺は歯を食いしばる。

腕が砕けそうだ。

だが引かない。

日没まで、あとわずか。

レオーネが告げる。

「あと一撃だ」

宣言。

「それで届かなければ、終わり」

空が赤く染まり始める。

太陽が沈む。

残り時間は、僅か。

俺は笑う。

「十分だ」

蛇が咆哮する。

五つ目へ。

最終一撃。

続く。

第20話でした。

・真正面の王級突破戦

・奪取に頼らない突破思考

・女王の価値観提示

・日没まで残り一撃

第三章、本格バトル突入。

次話――

“越える”瞬間。

五つ目、決着。

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