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幼馴染冒険者パーティを追放されたら、勇者パーティに拾われちゃった  作者: 藤なごみ


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第二百六十三話 明日への対策

 結局、この日のスラム街での奉仕活動は規模を縮小せざるを得なかった。

 というのも、怪我をしたシスターさんは命は取り留めたけど出血量が多くて暫く大教会の治療施設に入院することになった。

 他にもシスターさんはいるけど、当面の追加人員も必要なので当面は聖騎士が交代で駐留するそうです。

 そして、ヘンリーさんやシンシアさん、それにシャーロットさんも不在なので僕たちが頑張って奉仕作業をしたけど手が回りませんでした。

 そもそも当初のスラム街でやる予定の作業も中断しちゃったので、続きをやる必要が出てきました。


「「お手伝いするー!」」


 カエラとキースは当初は今日の夕方に帰る予定だったけど、お手伝いが中途半端になっちゃったので明日もやると意気込んでいました。

 とはいえ、実家のお母さんに確認しないと駄目なので、カエラとキースはドラちゃんに乗って一旦実家に帰ることになりました。

 その間、僕たちは王城に集まって今日のことについて話し合うことになりました。


「教会にもっと警備を付けておけば、こんな事態は避けることが出来た。シンシアとナンシーが、席を外すことだって普通に想定できたはずだ」


 ヘンリーさんはかなり悔しい表情をしていたけど、本当にたまたまシンシアさんとナンシーさんが同時に別の人に呼ばれていたんだよね。

 それに、シスターさんの対応も全く悪くなかったので、あの事故は誰が見たって完全にゴーマン伯爵家の嫡男が悪いと思うよ。


「あの嫡男だけど、どうやらエミリーを取り込むために無理矢理奉仕活動に参加して実績を作ろうとしたらしいわ。貴族の中の貴族だからどうにかなると、勝手な想像をしていたみたいだわ」


 王妃様がプンプンしながら取り調べの様子を教えてくれたけど、結局自分勝手な考えで大事件を起こしたんだね。

 そして、やはり父親のゴーマン伯爵も勝手なことを言っているそうです。


「『息子は上位貴族の嫡男で、怪我をさせた相手は平民。だから、さっさと息子を釈放しろ』と、ゴーマン伯爵が余に文句を言ってきた。教会に喧嘩を売ったのだから、釈放はないと突き返した。その上で、沙汰が出るまで教会施設やヘンリーたちへの接近も禁じた。もちろん、王族に対しても正当な用事がない限り接近を禁じた。ナオに対しても同様だな」


 陛下はかなりのお怒りモードで話をしていたけど、結局は傲慢な態度で自爆しただけなんだよね。

 しかも、勝手に色々なことを考えて事件を起こしているし。

 周りの人にとっては、迷惑でしかないもんね。


「と言っても、あのゴーマン伯爵が素直に引き下がる訳が無い。どんなに禁止事項を通達したとしても、平気で破ってくるだろう。当面、警備を増強することにする」


 陛下は、ゴーマン伯爵が尻尾を出したら直ぐに捕まえるみたいです。

 そのためにも、警備を強化する必要があるそうです。

 幸いにしてスラム街での奉仕活動は明日で終わる予定なので、そうすれば僕たちもある程度は自由に動けます。

 こうして王城で話し合いを終えてオラクル公爵家に戻ると、カエラとキースの他に何故かサマンサお姉ちゃんまでいたのだった。


「あと一日で作業が終わるみたいだけど、念には念を入れて安全対策をするわ。というか、実家にも邪魔をするものが現れる可能性があるから、代官に報告してあるわよ」


 流石サマンサお姉ちゃんです。

 既に、色々手を打っているんですね。

 カエラとキースがオラクル公爵家に泊まるのを延長する判断の一つに、サマンサお姉ちゃんがついてくるのがあるのかもしれません。

 いずれにせよ、戦力的には大幅アップしたのでとっても心強いです。


「ゴーマン伯爵は、そう簡単に引き下がらないだろう。自分は貴族なのだから、ある程度は何をしてもいいと思っている。だからこそ、当たり前のようにエミリー殿下を嫡男の嫁にと考えている」


 夕食時にランディさんが追加で話をしてくれたけど、もはや王家に留まらず他の貴族にとってもゴーマン伯爵家の存在は危険だと思っているそうです。

 そして、ゴーマン伯爵家は軍の監視体制に入ったらしく、命令があればスラちゃんもドラちゃんに乗って偵察に行くそうです。

 うーん、何だか明日が大変なことになりそうですね。

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