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我が拳凶悪につき無法覚悟すべし  作者: 神庭 留守
3/3

固有魔法

本日投稿2話目になります。

まだ前話を読んでいない方は先に前話に目を通していただけると幸いです。

まだ説明回…

上手いことを言ったつもりのアパサスは上機嫌に纏気の説明を始める。


「よしいい機会だから纏気以外についても説明しておくか。俺らは12歳になると大体が固有魔法ってものに目覚める。父さんなら解毒の魔法だし母さんは手を使わずに裁縫できる便利な魔法。中には俺らと違って戦いに有利になる固有魔法を持っているやつもいる。その他にも基礎6属性魔法なんかも攻撃手段に入るな。ここまではいいか?」

「12歳になったら俺が最強の…なんだっけ?固有魔法?に目覚めて敵を簡単に倒せるってことでしょ?わかってるよ。」

「いや!そんなことは一言も言ってないんだが…それに中には固有魔法が発現しない人間だっているんだぞ?」

「でも戦いなんてしないって人にもすげー殺人魔法が出たりすることもあるんでしょ?」

「まぁそういったパターンもないわけじゃないんだが一説によるとその人の人格や個性に合った魔法が発現しやすいみたいだな。」

「確かに村のおっさんおばさんたちも超殺人魔法に目覚めてる人はいないみたいだもんね。あ、でもゲン婆の空気操る魔法は超殺人魔法に入れてもいいかも。普段は昼寝中に虫が近寄れないようにするって使い方しか見たことないけど。」

「ゲン婆も怒ると怖いんだから気を付けるんだぞ。昔仲間たちとゲン婆の店の果物をこっそり盗もうとしたときにバレて全員魔法で中吊りにされた上に窒息させられかけたからな…あ~思い出しただけで寒気がする。」

「父さんも近所のおっちゃんも何やってるのさ。でもこれで俺に超強い固有魔法が出ることもあるってことじゃん!あー早く12歳にならないかなー!」


父の若かりし頃のやんちゃを聞かされた息子は呆れながらも自分にも気強力な固有魔法が発現することを願ってやまない。


「楽して強くなろうとしおってからにこのバカ息子は…それに纏気の説明がまだ終わってないぞ。」

「えー?まだやんの?まぁ俺にも出来るようになるみたいだし聞いとくか。」

「折角教えてやろうというのに…まぁいいか。纏気を一言でいえば固有魔法や基礎魔法に並ぶ戦うための手段ってわけだ。固有魔法と違って誰でも気づいてないだけで持っているものだし、基礎魔法と違ってあまり才能に左右されない鍛えれば鍛えるだけ強くなれるのさ。」


親指を立てキラーンと音がしそうに歯を見せ得意げな顔をする35歳児に息子は、


「それっておやじが強い固有魔法持ってなくて基礎魔法も得意じゃないから纏気しか伸ばせないってだけじゃないの?」

「ぐっ!いやな所ついてくるクソガキに育ったな息子よ。そこまで言うなら組手で纏気の素晴らしさをその体に叩き込んでくれるわ!お前も転機を発現したんだから対等の条件だ!」

「えー!?いや俺のまだ指から煙が出るだけなんだけど!いやちょっと待ってくれおやじ構えんなって!うわぁ!!!」


父は額に青筋を浮かべ、拳に真っ赤な纏気を纏いフルスイングし息子に襲い掛かる。

間一髪回避に成功した息子は目の前で地面に大穴を開けた父親に戦慄するのであった。

こうして今日も親子のしごk………修行の日々は続くのである。


次で説明回が終わるとイイナァ…



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