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05


「これは、花って言うよりも……木になろうとしていないかい?」


「私にもそう見えます」



何ヶ月か経って、大きく成長したそれは、明らかに若木になっていた。



「なんて名前の植物なのかな」


「私には分かりかねます」



名前の分からない花……いや、木だ。



「地球にいる時とは、違う姿をしているかもしれませんね」


「それって、もはや新種だよ。名前でも付けようかな……『宇宙樹』とか」



「随分と、素っ気ない名前です」



まさかネーミングセンスで、ロボットからケチをつけられるとは思わなかった。



「なら、君がつければいい」


「私は何かに名前を付けるように設計されていません」



彼の返事に、僕は溜め息を吐いて、結局それをただ『木』と呼ぶことにした。







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