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「芽が出ていますよ、マスター」
「なんだって?」
水も肥料も与えていない、こんな宇宙空間で。
それでも太陽を目指すように、強くそれは芽吹いていた。
「こんなことって、あるのかな」
「さあ……私にも分かりません」
「君に分からないことって、あるのかい」
「ロボットには、分からないことだらけですよ」
「例えば、愛とか?」
「それこそ、宇宙の神秘でしょう」
僕は少し考えて言った。
「それなら君は、愛を探すといい。時間はたっぷりあるんだから」
「かしこまりました」
彼は僕の言葉を理解しているのか、良く分からない顔で頷いた。




