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小さな喜び

2週間と言っておきながら長期間投稿できなくて申し訳ありませんでしたm(_ _)m

「はあ、とりあえず、ほとんどの鎖はほどけたけど.....この鎖どうしようかな」


 39はほとんどの鎖をほどいたが、三本だけ鉄球に繋がれた鎖が残ってしまった。

 その鎖の一本は首に掛けられている首輪と繋がれており、残りの二本は右腕と左足に繋がれていた。


「取れない物は、しょうがないしこのまま出るか」


 そう言い牢屋の鉄格子に手を掛けるが。


「この体のスペックが分からないと、硬いものを曲げるのはかなり危険。下手したら怪我する」

 

 そう考え改めてその体を見てみる。

 自分自身の情報が知りたいと思い、そしてそれを視界に捉えた瞬間何かの条件が整ったのか無意識のうちにこう言っていた。


「ステータスオープン」


 一瞬にしてその情報が頭のなかに流れてきて瞬時に数値化される。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

 

 性別:女 名前:     年齢:13


Lv1

   体力:10/30

物理体制:1/3

魔法体制:1/3

    力:5/15

   俊敏:10/30

  魔力:10/30

   知能:1000/3000


 スキル


 称号

  死神 感情を失いし者 縛られし者


 装備品

  神を縛る鉄球


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

 

「何これ........」


『感情、《困惑》を取得しました』


 先程も聞こえた謎の声や自らのスペックの自動数値化などといい、地球では考えられない事態が立て続けに起きている。

 

「もうここは地球ではないと考えた方がいいみたい」


 39はこの事態に対応するべく覚悟を決める。


 ここはもはや地球ではない。つまり、地球の理論が通じないということだ。そのことをしっかりと胸にとどめる。そして、もっと詳しく情報を得ようとさらにステータスを開く。


「ステータスオープン」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

称号

 死神 

  取得条件:8000人以上の殺害。

    恩恵:魔法により回復が不可能になる。


 感情を失いし者

  取得条件:何らかの影響により感情を失った状態にである。

    恩恵:無し。

  取得感情:《動揺、混乱、困惑》


 縛られし者  

  取得条件:神を縛る鉄球を3つ以上の装備。

    恩恵:全ステータスが1/3になる。

      


装備品

 神を縛る鉄球

  説明:人々が理不尽な神に抵抗するために作り出した装備品、作った者の恨

     みが強いほど効果が増す。

  効果:3つ以上の装備で全ステータスが1/3になる。

     この装備を外すことが出来なくなる。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「情報の中の情報も知ることができるんだ、これはなかなか便利。この手段を使えば、この鉄格子の情報も得られるんじゃ」


 鉄格子に触れてゆっくりと呟く。


「ステータスオープン」


 しかし何も起きない、さっきのようの情報を得ることが出来なかった。


「何でだろう」


 何故、情報を得ることが出来なかったのか、情報を得られる条件は何なのかよく考えてみる。


「........もしかして」


 何か思い付いたのか、置いてあったカバンに手を入れナイフを取り出す。そしてそれを持ってもう一度言う。


「ステータスオープン」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 性別:女 名前:     年齢:13


 Lv1

   体力:10/30

 物理体制:1/3

 魔法体制:1/3

    力:5/15

   俊敏:10/30

   魔力:10/30

   知能:1000/3000


 スキル


 称号

  死神 感情を失いし者 縛られし者


 装備品

  ナイフ 神を縛る鉄球


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「やっぱり、増えてる。装備品として認識されればいいのか」


 自らの予想が当たり39は小さく喜んだ。


『感情《喜び》を取得しました』


「よし、ナイフのスペックを見てみよう」

「ステータスオープン」


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


 ナイフ

  説明:いたって普通のナイフ、神の加護により折れない。

  効果:無し


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

  

 「これで、鉄格子叩き切れないかな?まあ、この鉄格子ボロボロだし大丈夫でしょ」


 そういって、ナイフを逆手に持って重心を落とし静かにその鉄格子を見据える。そしてそのまま鉄格子の一番脆そうな部分に向かって全力で振り抜く。


 パアンッと言う音と共にそれが弾け飛んだ。そこには少女の体でギリギリ通れる位の隙間ができた。


「警戒して進まないと」


 少女は一つ深呼吸をするとゆっくりと進みだした。



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