表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

2度目の動揺

だいぶ遅くなってすみません

 39は近くにあった階段から上の階に上がった。そこには大広間がありボロボロに廃れた肖像画が飾ってあった。どうやら彼女は廃棄されたお屋敷の地下牢にいたようだ。


 ひとまず今後の方針を考えよと足を止める。今39に足りていないものは情報だ。これを手に入れるには誰か人と接触するべきだろう。だが、ここまで廃れたお屋敷だ少なくともこの付近に人はいないだろう。そうすると、かなりの距離を歩くことになるのか.......


「取り敢えず、外に出てみようか」


 そう言って今後の方針を決めた私はお屋敷の扉を開けて外に出ようとした。


「え?」


 何か緑色の膜に阻まれて外に出ることが出来ない。試しに手に持ったナイフで突き刺き刺すが刃が入らない、それどころか傷一つ付かないなぞの膜で扉が塞がれていた。


「え?なに、これ」


 そのあと何度も膜を切りつけたりしてみたが本当に一切傷が付かないので諦めてこれをなくせる方法を探すため一度屋敷の中を探索してみることにした。


 といってそのお屋敷はそこまで大きくなく部屋は順番に7つほどしか並んでなかった。一番右の部屋から探索して見るが一つ目の部屋は寝室でベッドが一つと小さな照明が一つだけ置いて有った。二つ目の部屋は浴室だったシャワーが付いており人一人入れるくらいの浴槽が有った。


「お屋敷のはずなのに妙に部屋の中に贅沢と言えるような物がない」


 そして探索を続け右から6番目の部屋に入って数歩進んだところで.....


「動くな」


 と言う声と同時に首の後ろから回すようにナイフを向けれた。もしそのナイフが数ミリでも動けば彼女の喉元を掻き切るだろう。しかし、彼女は物怖じもせず手に持ったナイフでその腕を切り落とした。


「へ?」


 ナイフを向けた主は何が起きたのか分からずひょんな声を上げていた。それをチャンスとおもった39は振り向き様に首を狙う。


「うおっ、あぶねぇ」


 しかしそれをもう片方の手に持っていた剣で防がれてしまう。相手は24歳位の男か防具らしき物は一切身につけてない武装は剣一本と先ほどのナイフをだけの用だ。


「.......チッ」


 39は小さく舌打ちをすると一気に畳み掛ける。腕、肩、胸、腹、目フェイントを混ぜながら攻めるが防がれてしまい一向に当たらない。

 そしてさっき確実に切り落としたはずの腕が生えている。


「ね、ねえ君、一旦話し合わない?」


 かけられた声を無視し攻め続ける。緩急をつけたりフェイントを入れたりナイフ以外の手や足でも攻撃するが全て剣で防がれるか避けられてしまう。


「ちょ、ちょっと、ヤバいよ。君はいったい何も、ってあぶねっ ねえ、ほんとちょっと待って悪かったか、さっきの謝るからあっ」


 初めて男が攻勢に出た単純に振り下ろされる何の技術もない剣だ。それを39はナイフで受ける。

 ガッっと言う刃物同士が当たったとは思えない音がしたかと思えば39はおもいっきり後ろに吹き飛ばされた。


「かはっ」


 壁にぶつかりそのまま重力に引かれるがまま受け身もとれずに床に叩きつけられた衝撃で肺の空気が押し出される。直ぐに起き上がろうとするが男がそれよりも早く39を押さえつける。


「はあ、はあ、やっとまともに話し合える」


 男がそう言うが39からすれば意味もなくただの隙でしかない。彼女は直ぐに頭のすぐそばに落ちたナイフを咥え押さえつけている男の首を狙いそれを突き刺そうとする。さすがの男もそれには反応できずそのナイフは彼の首に吸い込まれていく、がそのナイフは突き刺さることはなく弾かれてしまった。


「化け物がっ!」


 先ほどの腕や今の首の事を考えれば彼女がそう言うのも不思議ではなかった。


「いやー化け物だなんてひどいな」


「ただね、少し喋りたいな。と思ってね。君どうやってここに入ってきたの?」


 男は声色を変えてそう言った。


「........それはこっちが知りたい。死んだと思ったらここに居た、私が分かるのはただそれだけ」


 神だのなんだのははこの男が宗教関係者だった場合だいぶ面倒な事になるので伏せて置いた。生前何度か宗教関係者と殺り合ったが自らが信仰するもの第一優先で行動するので何をするのかが全く読めない。まあ、そんなレベルの狂信者なんてほとんどいないが。

 つまり、一応の保険だ。


「......他にも何かの知ってるでしょ?」


「っ!?」


(あり得ない、心拍数や汗の出方、声色など全てコントロールして隠したはずなのに!)


 そこまで隠す必要がないこととはいえ本気で隠していたのを見破られたのは彼女にとって初めてだった。つまり彼女は『動揺』した。


「まあ、いいよ。どっちにしろここに入ってきたのは不本意だったみたいだしね」


「........何故?」


 この二文字のなかに詰まっている意味を全て理解したのかしてないのかは分からないが男は答える。


「んー教えてあげてもいいけど条件がある」


「なに?」



「とある人を殺して欲しいんだ」


「........詳しく」


「随分と乗り気だねぇ。っと自己紹介がまだだったね僕は7代目勇者ディード」

ブクマ、レビュー、感想をいただけるととっても嬉しいですしモチベーションがすごく上がりますのでよろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ