悪役令嬢の戦いは始まったばかりです
青い月はこの世界から見えなくなっていた。
その時、兄のゼクトの声が聞こえた。
「やれやれ、お前は一体なんてことをしてくれたんだ…」
「あら、兄さま、来ていたのね!!」
兄の姿を見つけると、メアリーは笑みを浮かべていた。
ただ、ゼクトは困った顔をしていた。
「当然だろ…。こんなことになるとは思ってなかったがな…」
「青い月がなくなったから、やっと、悪役令嬢としてではなく、ライバルとしてフランソワと戦うことができるの!!」
「また、それか…」
「兄さま、お願いがあるの。魔法学院を元の姿に戻してくれないかしら?」
「何でオレがそんなことを…」
「兄さまの魔法なら、魔法学院を元通りに戻すこともできるでしょ? 物の記憶の魔法を使って…」
「まあ、仕方がないな…」
「お兄さまって世界一の魔法使いですものね!!」
「こんな時だけ褒められてもな」
「そうだ、私、行きたい場所があるの!!」
「どこに行くんだい?」
「うーんと…。すごーい、昔の記憶を思い出したの…」
「そうなのか。それは興味深いな…」
「今度、ゆっくり話をしますわ。ただ、ちょっと、やりたいことがあるの…」
「わかったよ。じゃあ、後は任せておけ…」
「ありがとう。じゃあ、ちょっと、行ってくるわね~!!!」
メアリーはドラゴンの方に走っていた。
ドラゴンの上にまたがると、上空に飛び上がっていた。
その時、メアリーの目には涙がたまっていた。
前世の記憶を思い出したのだろう。
それなのに、そのことについてメアリーは何も話すことはなかった。
◇ ◇ ◇
夜空には、崩壊した青い月が浮かんでいた。
真っ暗な闇が訪れていた。
夢の終わりのように青い月は壊れていく…。
その時、ドラゴンの上で、メアリーは大きな声を出していた。
「まだ、悪役令嬢の戦いは始まったばかりなんですもの!!」
そう言うと、メアリーは空を見つめていた…。
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