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【完結】出番が少ない悪役令嬢に転生したので異世界を冒険します~本当は、青い月の少女、愛した君に捧げる歌を奏でる物語、という乙女ゲームですよ~

作者:ふわさん
 この物語は「青い月の少女、愛した君に捧げる歌を奏でる物語」というゲームの話ではないと思います。

 私はそう思うのです。
 もちろん、そう言うのには訳があります。

 誰よりも、私はこのゲームを愛しているからです。既に、シナリオは100%達成していました。その時です。全てのシナリオをクリアすると、突然、一人の少女の声が聞こえてきたのです。


 本当に、それは突然のことでした。
 気が付くと、悪役令嬢の物語が始まろうとしていました。


 その少女は悪役令嬢として登場していたらしいのです。しかし、全てをクリアした私ですら思い出せないほどの脇役のキャラでしかなかったのです。ただのモブキャラだと思っていました。しかし、その悪役令嬢の声が聞こえ、そのゲームが全く別の物語を紡ぎ出そうとしていることに気が付きました。

 どうしてこんな話が始まってしまったのか。ゲームの内容は竹取物語をモチーフにした、月の姫である主人公と太陽の王子との恋愛劇であったはずです。攻略対象には、勇者の子孫や別の王国の若い国王、幼馴染みの美男子たちがいます。それなのに、シナリオを達成してみたら、悪役令嬢の声が聞こえて、全く別の物語が始まろうとしているのです。

 何が起きたのかと思い、ぼんやりと眺めていました。しばらくして、私はこの悪役令嬢の破天荒さに腹が立ってきていました。当然のことではないかと思います。さっきまで美男子に愛の告白をされ、すっかり浮かれていたのに、現実世界に戻ってきてしまったような気がしていたのです。本当に辛いことです。さらに、この悪役令嬢は私の幼馴染みにそっくりなんです。わがままで、自分勝手なところも。いったい、どうしてこうなった!! そう叫んでしまいそうになるのを抑え、感情的になりながら、私はゲーム会社に文句を言うために電話をすることにしました。きっと、私のことをクレーマーだと思うんでしょうけど…。

 しばらく、私はクレームの電話をしていました。その時、ふと、これは夢ではないかと思いました。もしかしたら、誰かの夢の中に迷い込んでしまったのかもしれないと思いました。不思議の国のアリスのように、迷いの森の中に落ちてしまったような気がしました。


 きっと、これは悪役令嬢の夢なのだと思います…。
 そうなのです…。
 だからこそ、私は全てを終わらせようと思ったのです…。
プロローグ
プロローグ
2024/09/21 11:04
青い月の祭典 イベント
青い月の祭典
2024/09/21 11:21
ドラゴンとの会話
2024/09/21 11:43
青い夜空
2024/09/21 13:53
フェンリの森
2024/09/22 12:49
最初のイベント
2024/09/22 14:21
受験 イベント
おてんばな日々
2024/09/22 15:22
受験イベント
2024/09/22 20:04
家族会議
2024/09/22 20:53
洋服作成 イベント
ヒナタちゃん
2024/09/23 10:34
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海辺を歩く
2024/09/26 19:20
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2024/10/01 19:20
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異変
2024/10/06 19:20
愛の力!!
2024/10/09 19:20
悪役令嬢の主人公救出 イベント!?
荒くれの街
2024/10/10 19:20
パンダマン
2024/10/11 19:20
老人との会話
2024/10/13 19:20
目覚め
2024/10/20 19:20
宣戦布告
2024/10/22 19:20
家族
2024/10/23 19:20
王女 ラーニア
2024/10/24 19:20
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