コミカライズ1巻発売記念SS
コミカライズ1巻 発売記念SSです!!
「発売日ですお兄さま!!」
「既視感があるな」
そうでしょうともこの導入は二回目ですので! 導入ってなんのでしょうね?
「前回は書店へ赴く事ができず、無念でしたが……私は学びました」
「聞こうか」
「私がいけないのならば、お友達に買ってきて貰えば良いのだと!」
「本屋に行く事は諦めたな」
流石に諦めました出歩けませんので!!
本当は書店へ行って買いたいですが……護衛を引き連れて行って本屋を独占貸し切り状態にする訳にはいかないので! とってもご迷惑なので諦めました! 未練はたらたらですが諦めたのです!! 本当です!
……本屋の独特な空気と棚に並んだ本を見比べて買いたいー!!
「友人を頼らなくても、商人自ら持ってくるだろう」
「違うんです……それは違うんです……!」
「貴族として正しい姿だが……」
違うんですお兄さま。正しいか正しくないかではないのです。
本屋で店員さんがすかさず書籍をおすすめしてくるのは違うんです。本屋に入った瞬間、傍に来てどんな本をお探しですかと聞いてくるのは違うんです……! 仲良し常連さんならともかく、初対面でその対応は違うんです!
「私が本屋に行けないのは仕方ありませんが、欲しい本を確実に! お友達に頼めば買ってきてくれるはず!」
(つまり興味ない分野の本を薦められたくないんだな)
商人も仕事なので、沢山売る為に好まれそうな本を持ってくる。
(しかし呪いを解いた聖なる乙女の印象が先行しすぎて、ロマンス小説を薦められる事が多いので苦手なのだろう。恥ずかしくて転がりたくなると言っていた)
そういうことである。
「それで、今回はどんな本が欲しいんだ」
「以前の大冒険が『こみからいず』するらしいのです!」
「『こみからいず』とはなんだ」
「『こみからいず』です!」
お兄さまが首を傾げた。
私も首を傾げます。
何が通じていないのでしょう。不思議です。
ところでおっきな男の人が首を傾げる動作ってきゅんとしますよね。私はします。お兄さま、きゅんです。
「俺には分からないが、有名なのか?」
「はい! 最近ではよくあることらしいです!」
「よくあるのか」
「喜ばしいですね!」
「喜ばしいのか?」
何に悩んで居るのかわかりませんが、理解できず不可解な表情を隠さないお兄さま、素敵です!
「いいよね『こみからいず』」
「あ、殿下!」
今日も今日とて突然現われる殿下! いつの間にか、私の隣にご着席です。一体どの間にいらっしゃったというのでしょう!
「『こみからいず』する事で、文章からでは想像しにくかった場面も映像化できる。何より情報が統一できるのが強みだね。文章では解釈によって受け取られ方が違うときもあるからね」
「それもそうですね!」
「でも口惜しいな」
「え、何がですか」
いつもの笑顔だった殿下ですが、何故かしょんぼり顔に。
え、何故ですか。『こみからいず』で一体何が!
「僕だけが見ていた愛らしい天使が、衆目に晒される事になるなんて。二人だけの秘密も照れた顔も全部見られてしまうんだね。見て欲しいような見て欲しくないような……でも、見て貰えたら僕の想いがどれ程のものか再確認して貰えるかな。なら、悔しく思う必要はないね」
「なんのお話ですか?」
「『こみからいず』楽しみだね」
「そうですね!」
あれ? お答えいただいていない……?
あっしょんぼり顔からの素敵な笑顔! ダメですこれは突撃したら私の目が灼けます眩しさで!
「……つまり『こみからいず』とはなんだ……?」
そんな私は、お兄さまが心底不思議そうに呟いているのを、うっかり聞き逃してしまいました。
い、イヴ・ベルンシュタイン、一生の不覚です……!
「事故チューだったのに! 2/20よりコミカライズ1巻が店頭に並びます! 是非お手にとってお迎えしてあげてください!!」
「だからそれはなんだ」
「まとめねば、いけない気がしました……!」
よろしくお願い致します!!
殿下には何が見えているのでしょう。
2026/02/20 発売!
「事故チューだったのに!」
漫画:紺子ゆきめ先生
原作:こう
本日書店に並びます!! 並び、ます!!
作者の地元は田舎なので明日かもしれないけれど並びます!!!!
よろしくお願い致しますー!!
ちなみに2/20って夫婦円満の日らしいです。
書籍発売日が 11/22 いい夫婦の日 発売。
コミカライズが 2/20 夫婦円満の日 発売。
一人笑う作者です。幸せになれ!!




