悔やまない為に
「トヴァースさん!?」
「待たせてごめん!! ここに長居は危険だ!!」
「絶対誰かが来るって、信じてた」
長らくずっとアジトにいた雅人は諦めてはいなかった
「雅人…ごめん…お前の友達なのに、助けてやれなくて」
俺は雅人に向かって深々頭を下げた
「待ってた、って正直な思いだけど、やっぱり早く来て欲しかったよ いつの間にか、純さんも捕まってしまって」
トヴァースさんは慌てて檻の鍵を開ける
「俺は早いほうだけど、雅人は長い時間待ってたんだよな、本拠地でも大変な事になってた」
「純、それは追追話そう、今はそれどころじゃない!」
トヴァースさんは俺たちの縛られていた縄を解いた
「さっきからなにを慌ててんだよ」
「ここはアジトだぞ、俺は敵の目を誤魔化しながらここまで来たんだ!いつ敵が来てもおかしくない!!」
すると、足音が聞こえた
「しまった、バレたか!?」
足音の正体は智嬉さんだった
「よ、トヴァース 仲間を助けてくれてありがとう」
「智嬉…!!」
トヴァースさんは胸を撫で下ろした
「さすが諜報員の智嬉だな ここにくる途中敵がいただろ?」
「俺は敵がいる場所より、上を通ってここに来たんで」
「抜け穴ってやつか、よし、俺たちもそこを通ろう!!」
純さんは智嬉さんの顔を見て安心したのか、立ち上がってやる気を取り戻した
「もうそんな事はしなくたっていい 思い切り戦うしかないんだ!!」
すると、また上から足音が聞こえてきた
今度は駆け足の音だった
「誰だ!!もうごまかせないぞ!!」
「テック!!」
「言い忘れていたがここは牢獄だが、お前たちの力を封じ込める場所でもあるんだ 思うように力が出まい?」
ニヤリと笑うテック
純さんは構わずテックに技を放つ
「"雷拳"!!」
テックに技をぶつけたが、ただのパンチで雷は発動しなかった
「マジかよ!」
智嬉さんも驚いていた
「私はお前たちの技など怖くないわ!!"サンダーブロウ"!!」
テックも純さんと同じ雷属性だった
仲間たちに電撃が走る
「うわああっ!!」
しかし、雷が効かない能力者が1人いた
純さんだった
「なに!?」
「ふん、俺は雷が効かないんだよ!!」
「なんだと…!?」
「連れてけよ、四天王のボスがいるとこまで そんな小細工なんかいらねえよ」
純さんの挑発に、テックは苛立ちをしていた
「純、やめろ!四天王の1人にまだ会ってないやつがいるだろ!!まだどんな技か分からんのに!」
トヴァースさんは純さんを心配する
「お前はつくづく口の減らない野郎だな」
「これでも元ヤンキーなんで お前らに負けてちゃ、いつまでも滝には追いつかないぜ」
テックは高笑いをした
「ふ、はははは!!笑わせる いいだろう、お前一人でいいんだな?」
「ああ こいつらはいらない!!」
「…後悔するなよ」
そうして、純さんはテックのテレポートでアジトの最上階へ向かった
「純さん…!!」
「あいつは強いけど、さすがに大ボスと一人で戦わせるには危険だ…」
戸惑っている俺を見て、智嬉さんは決意した
「行こう、四天王と戦うしかない!!」
「了解!!」
俺たちは、残り2人の四天王、レス、ケレザと戦うために上の階へテレポートで向かった
「お前たち!!」
目の前にはレスがいた
「リメンバーズチーム参上!!」
「四天王のボスを倒す!!」
レスは眉間に皺を寄せた
「まだそんな戯言を…!! まあ、今ボスに会いにお前たちの仲間が上の階に向かったが ふ、後悔しているだろうさ」
「なんだよ、さっきから後悔するなって言われてるけど」
雅人は頭では疑問に思っていたが、戦う姿勢は変わらない
「お前たちに言う必要はない 今の相手は、私だ!!」
「待ちやがれ!!!」
レスとまさに戦うって時に、どこからか滝さんの声が響いた
「あの声は!?」
「……ったく、やっと来たか」
智嬉さんは半ば呆れながらも、信じていた表情だった
「待っていたぞ…蒼山滝!!」
テレポートで滝さん、司令官、圭介さん、そして見慣れない能力者が現れた
「リメンバーズチーム参上!!」
「これで全員集合? シルヴァ…いい仲間を持ったものだな 」
「どういうことだ」
テックは俺たちに目線を向けず遠くを見て話す
「あの時は仲間割れで貴明一人で戦いに来ただろう それが、今はこんなに仲間がいる 滝の存在が強いんだろうな」
「……っ!! 純をどこにやった…」
「大ボスの所に連れて行かせた 大ボスは、お前に会いたがっているぞ、滝 」
滝さんは顔を上げる
「連れていけ!!俺を!!」




