↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
New Braver  作者: manaka
PR
34/62

微かな希望

「嫌だ…嫌だ――!!」

その晩、滝さんは病室で悪夢にうなされていた

自分の声にびっくりしてベッドから飛び上がる

「はあ、はあ、はあ…夢…」

なんとなく自分の頬を触ると、熱かった

(これは、熱!?)

すぐさま引き出しにしまってあった体温計を取り出し、測ったところ

「……37.5℃…!!」

とりあえず平熱より高いので、通信機で純さんを呼んだ

滝さんは病室で寝ていたがまだ夜の7時だった

純さんは足早に滝さんに駆けつけた

バン!!

勢いよく扉を開けた純さんは少し息切れをしていた

「どうした!? …ああ、熱出たな 2日遅れといったところか」

「顔見ただけで分かんのか?」

「明らかに赤いよ、 まあ普段から筋トレしてるお前だったら飯食えば治るだろといいたいけど、司令官から念入りに言われてるからな」

純さんは困った風に首を掻く

「やっぱり、1週間入院して良かった…」

「ああ、体力はあっても、能力(ちから)が大分ないからな そのまま本拠地に戻るのは危険なんだよ」

しかし、純さんは安心したようだった

「熱さえ出れば、あとはうまくいけばいつも通り能力が戻っていくから って司令官が言ってたぜ」

「そっか…」

滝さんは熱のせいか、上半身起こしていた身体がベッドにバタンと倒れた

「滝!?」

「大丈夫熱のせいだって… こんなことで入院するなんてなあ…」

「本拠地じゃ、ゆっくり休めないしな そんな状態で本拠地にいたら敵が来た時、間違いなく狙われるよ」

滝さんはベッドの上で苦笑した

「はは…まあそうだな」

「滝 もし高熱の期間が伸びたら1週間以上入院しても構わないか?」

純さんはそれをずっと心配していた

「ああ それは仕方ないよ とにかく寝なきゃな」

「本拠地がやばくなったら多分、司令官は無理やりお前を呼ぶかもしれないけどな」

「…早く回復して、戦えたらいいのに」

すっかり弱った様子の滝さんに、純さんは心を痛めていた

「いつもだったら1番に戦いに飛び込む奴がな 早く元気になれよ」

純さんは軽く滝さんの頭を優しく撫でて、病室から出ていった

しかし、既に滝さんの身体は異変が起きていた

(もう早々に身体が能力(ちから)の反応をしている これが親父の力なのか… 回復力が早すぎる…)

「親父の力…改めて恐ろしいぜ…」

滝さんは小さくぼそりと呟いた


なぜ滝さんが最強の能力者だと言われてきたのか、俺は少し分かりかけてきた

いくら攻撃をされても中々倒れない頑丈な身体、体力、それに元々持っている能力の力の強さ

精神力は少々弱いかもしれないけど、みんなの力を引っ張る力がある

あの人は、能力者になるべくしてなったのかもしれない

俺は、そんなことを考えながら道場の近くにある滝で精神統一をしていた

(俺には滝さんみたいなあんな力はない…けれど、いつかリーダーになった時、俺はちゃんと、みんなを引っ張ることができるのか…)

その時、誰かに見られたような気配を感じた

「!? 敵!?」

慌てて目を開けると、道場の近くを歩いていた翔月だった

「敵じゃないよ 俺だ」

「翔月…」

「ごめんな、最近戦いに参加できなくて」

「そういや全然顔出して無かったじゃないか!」

俺がそういうと、翔月が暗い表情をしていた

「本当にごめん 黙っているつもりは無かったんだけど、実は俺、情報支部に入ったんだ」

「どうして?」

俺は滝行をやめて、一旦足を拭いてサンダルを履いて翔月に近づいた

「ここ最近俺の力が弱くてさ、滝さんも純さんもいないだろ? それで司令官も考えたのか、新しい仲間を増やすんだ 今日来るはずだよ」

「なんだって!!?」

それは、全く聞いていない情報だった

(新しい仲間かあ…誰なんだろう 既にトヴァースさんと圭介さんはいるけど)

情報といえば情報支部が早いから、俺は情報支部へ向かった


情報支部へ向かうと

新しい仲間らしき人がそこにいた

「ん?もしかしてあの人が…?」

俺の気配に気づいたのか、その人は振り向いた

「あれ?どっかで見た顔だな」

「あなたは…」

その人は、クスリと笑った

金髪で、緑のジャケット、青いジーパンの男性…

「ああ、あの時の!俺は佐々本陽仁! かつて滝と一緒に戦った仲間さ よろしくな」

1度戦ったというその人は、確かに貫禄のある強そうな人だった


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。