第5話 化物は朝食を食わせた挙げ句に押しきられる
最近、酔っ払いながら書いてるとよく誤字る…(´Д`|||)
投稿前に見直してますが誤字あったらごめんなさい(´・ω・`)
「な、なんだそのアホみたいにデカいとんぶりは!?」
「チッ!ただのどんぶりだろ?…ただデカいだけで。」
「ただのどんぶりとは、このアホみたいにデカいどんぶりの事か?」
綾乃はその『アホみたいにデカいどんぶり』を見て目を丸くしていた。
「そのデカさが問題なのだ!」
「はぁ?俺がどんだけ食おうが、てめぇに関係ないだろ!?文句あるならとっとと帰れ!」
「くっ…わかった、そこにはもう触れまい。だが…だがしかし!料理の腕前の方には言わせてもらうぞ!」
好戦的な笑みを浮かべ、宣言する綾乃。
「あらあら、お手柔らかにね!」
「では…いただきます!」
目の前に置かれているのは一般的な和食の朝食。
純白の輝きを放つご飯。
こんがりとした焼き色を放ち、視覚から味覚に直撃する焼き魚。
黄金色の輝きを放つだし巻き玉子。
涼やかな香りを放つお新香。
そして、芳醇な香りを放ち、味噌のブレンドから出汁の炊き出し方、ブレンドにまでこだわり抜いた一樹の味噌汁。
「今日の焼き魚は岩魚で、お新香は白菜と胡瓜の浅漬けに、野沢菜漬けよ。お代わりもあるから遠慮なく言ってね!」
「ありがとうございます。では…いただきます!」
そう言うと綾乃は朝食のメインとも言うべき焼き魚に箸を入れた。
「む?なんだ、この身の柔らかさは!?」
綾乃は驚愕した。
箸を入れ、身を掴もうとすると、思ったよりも柔らかく、ホロホロと崩れてしまったのだ。
「なんと言う身の柔らかさだ!しかも、柔らかいだけではない。しっとりとして、ふっくらしているではないか。塩加減にいたっては、茶菓なの身の甘さを引き出す絶妙な加減…影山一樹よ、貴様はこの魚に何をした!?」
「チッ!いちいちうるせーなぁ。ただサイズを厳選して、焼き加減はもちろんの事、水分にも気を使っただけだ。サイズはデカ過ぎてもダメだ。身が固くなる。小さくても食いごたえがねえ。そこの見極めが肝心なんたよ。」
「クッ!…どうやら貴様を見誤っていたようだ…」
悔しそうな表情をする綾乃。
「ハッ!ちなみにそれはババアが焼いた魚だ。」
「なんだと?では貴様が焼いた魚ではないのだな!」
まるで、鬼の首を取ったかの顔をする綾乃に対して母は…
「ごめんねぇ綾乃ちゃん。でもね!魚自体はカズくんが選んでるし、焼き加減とかはカズくんが教えてくれたのよ!お料理はカズくんのが上手なのよねぇ。ママとしては非常に面目経たないけど…」
見るからにしょんぼりしだす母に、焦り出す綾乃。
「いやいや、お母さまのかなりの腕ですよ!お、おい貴様もお母さまに謝れ!」
焦って、なぜか責任転嫁する綾乃 。
「はぁ?そもそも、俺が仕入れてるし、焼き加減も俺が教えたんだぞ?つまり、お前は、俺が仕入れて、俺が教えた焼き加減の魚をウマイって言ったんだよ!」
今度は一樹が、仕返しと言わんばかりに言い放つ。
「クッ…貴様、調子に乗りおって!だがしかし!私は味噌汁にはうるさいぞ!覚悟しておけ!」
そう言い放つと、綾乃は味噌汁の入ったお椀を手に取った。
「むっ…な、なんという香りだっ…い、いかん、こんなの匂いだけだ!私は騙されんぞ!ではいただく!」
そして綾乃は、一口含むと同時に驚愕した。
「なんだこの味噌汁は!?出汁はカツオと昆布か?いや他にも混ぜてあるな…味噌も合わせだが、これもかなりのブレンドがされている…おい、この出汁と味噌はなんなのだ!?」
「カッカッカッ!そんな物、起業秘密だ!ちなみに、出汁と味噌は具に合わせて毎回、配合を変えてある。そう簡単に研究の成果を教えるかよ!…んで、どうなんだ?ウマイのか?え?ウマイのか?ウマイって言えよ」
ニヤニヤしながら聞く一樹。
まるで性格の悪さがにじみ出ているようだ、
「クッ…認めよう。貴様の料理の腕を。そして、この味噌汁は、私か口にした味噌汁の中で一番うまい。」
綾乃は苦虫を噛み潰したような顔で認めた。
「ハッ!はじめから素直に認めりゃーいいんだよ!」
「もぅ~!カズくんったら!」
「しかしなぜた?なぜお前は、ここまで料理の腕を磨いたのだ?」
「そんなもの決まってるじゃねーか!食は体の基本だろ?てめぇが食ったもんの管理くらいできなくてどうする?」
「ほぅ、確かにお前の言う通りだ。そこは認め、見直さねばならんな…しかし、自己管理と言うならば、その食事の量はなんなのだ?」
「はぁ?そんなもんは俺の勝手だろうが。」
「カズくんの体は特別製だから、すごく燃費が悪いのよ!」
悪気もなくニコニコと言い放つ母に対して一樹は…
「…ババア、ちょっと黙ってろよ」
まるで底冷えするような声でつぶやき、母を射殺さんばかりに睨む一樹。
「え~ん!カズくんが怒ったー!こーわーいー!」
泣き真似までしだす母。
いちいち、シャクに触る母である
「いやいや、流石に燃費が悪いってレベルの話じゃないのは、さすがに私でもわかるぞ… 」
「だから、いちいちうるせーんだよ!めんどくせーなぁ‼もう詮索すんじゃねーよ!」
「ほぅ?いちいち詮索されても、困ることでもあるのか?」
「チッ!マジめんどくせぇ…」
「クックック!ならば私と戦え!諦めて欲しければ、私と戦うのだ!」
「はぁ?なんでそうなんだよ?ってか、まだ諦めてなかったのか…」
半ば呆れたように一樹が溢すと、まるで開き直ったかの様に綾乃は言う身の。
「私は諦めが悪くてしつこいぞ?断るなら断ればいい。その代わり、私は毎日お前の教室まで行って勝負を申し込むがな!」
「チッ!なんつー脅し文句だ…」
あー、最悪。
そうつぶやき、茫然と天井を見上げる一樹。
「はぁ…一回だ。一回だけだからな!」
一回だけ…遂に諦め、一回だけと心に決める一樹だが、この選択が後に更なる波乱を呼んで来るとは知らずに…




