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終章

 イストラーディ山脈に囲まれていたイストラーディ国跡地は湖に変わり果て、豊富な水を湧き出している。


 俺が一◯割の力で地面に聖剣エクスカレバーをぶっ刺した結果なのだが、汚れた土地だったとはいえ元が精霊の地……水の量がエルフの森とは比較にならない。そして、破壊からの洗浄という混沌を終えた今は汚れがなくなり精霊の地へと成った。


 湖にされてはこの地でイストラーディ国の復興ができない、というクレームが精霊問わず各部族やイストラーディ国女王から受けたため「しゃらくせぇ!」と一蹴し、湖を浮遊する城を築城してやった。簡単に言えば船に城を築城しただけだな。

 城自体は石柱造りの三階建て洋風建築、童話のお姫様が住んでいるような三角屋根の宮殿と言えばわかりやすいだろう。ノームとシルフが拘った庭園もあればウンディーネとサラマンダーが拘った温泉もある。


 城という大きさからの重量があるとはいえ水の力に流されてしまう。そのため、イストラーディ国を崩壊した時に奥義【天の鉄槌】が山脈を抉った箇所にダムを造った。排出される水の量を調節できるため、大量の水を排出しない限り重量ある浮遊城は動き難い。念のため(いかり)で固定もしてるから自然と流れて山脈と激突するのは回避できるはずだ。


 この築城含めてダム建設やその他もろもろに一ヶ月かかった。


 そして一ヶ月の間、毎日……


 自分の家(城の中)に居場所がない俺はイストラーディ国の上空を旋回しているワイバーの頭に乗っている。


「ワイバー。お前は娘にどんな教育をしてきたんだ」

「ゆとり教育だ」

「ゆとり教育で朝昼晩、精霊共と結託して暗殺しにくる娘はできないと思うが?」

「不器用な愛情表現だ」

「一人でいる時は気弱なくせに精霊共の悪影響をモロに受けてやがる。昨日なんて、俺の聖剣エクスカレバーを盗んで何してるかと思ったら……五精霊の魔法を合わせた魔法剣にして強襲してきやがった。アレが愛情表現なら、まともに受け止めた瞬間に俺は死んでいたぞ」

「はっはっはっ。日本という国に伝わる真剣白刃取りは騎士道精神ではできぬ荒技、ワシは初めて見せたユーサーの必死さに笑わしてもらった」

「あの剣、聖剣エクスカリバーは危険だ。作者……いや、マーリンの話では封印できるオリハルコンの鉱山がウェールズにあるみたいだ」

「ウェールズはワシやサクリムの故郷、赤竜の地だ。が……そんな鉱山があるとは知らなかった」

「サクソンという赤竜と白竜の混血が悪さしているとか言ってたけど、身内か?」

「ワシの身内はサクリムのみ。そもそも竜族の混血は禁忌中の禁忌。元神竜がワシを倒すために禁を破っていたのかもしれない」

「強いか?」

「竜族の混血は世界を滅ぼすと言われる。国を滅せるワシやユーサー以上かもしれないな」

「それは楽しみだ。聖剣エクスカリバーを封印するオリハルコンを探すついでに、カイネルばあさんに混血の竜族をプレゼントしてやるか」



 アンノウン•ファクターを読んでいただきましてありがとうございます(^^)


 未熟な文章にお付き合いいただきましてありがとうございます。終章ということでアンノウン•ファクターは完結しました。

 二部のプロットはできています。評価が200pt越えたら書こうと思います。


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