前編 少女よ!覚悟しろ!
現時点で、この話は一番、熱い展開だと思います。
それと、一番調子に乗ってます。
それはもう、ピ〇キオの鼻のように………
最後に、この話は誰が主役か分からなくなります。
二人の間に火花が散り続け、暫く。
遂に状況は動いた!
「ふっ!」
額男は走り出した。
「ふっ」
だが、少女は余裕があるのか、額男が攻撃して来るのを待ち構えていた。
「チッ!」
その態度は、額男の冷静さを乱す為か、それとも余裕があるからなのか。
それは分からないが、一瞬とは言え、額男の冷静さを乱す事には成功した。
「早く来い」
「………」
少女の挑発を、なんとか耐えて、少女に確実に近付いて行く。
少女の挑発に耐えて、遂に額男の間合の範囲内に少女を捉えた。
「はっ!」
その瞬間、額男は少女の胸に向かって拳を放った。
「遅い、遅い!」
スカ
だが、少女は拳をあっさりと交わした。
「くっ!」
交わされた事に驚いたが、すぐに攻撃に移った。
「はぁ!」
スカ
「ふっ!」
スカ
「ゴラァ!!」
スカ
額男の攻撃は悉く交わされていく。
その事に段々と苛立ちが募る。
「ふふ、フハァーハハハ!我に攻撃すら当てられない!貴様は弱いぞ!」
少女は段々と調子に乗ってくる。
額男は苛立ちが募る。
負の循環が出来た瞬間だった。
スカ
スカ
ス、カ
ス
それから暫くの間、額男は攻撃をし続けた。
しかし、攻撃は全て交わされ。
息が上がり、心が折れそうになる。
だが、それでも諦めないのは……
「ふっ、我は最強。我に敵うもの無し。故に、弱体化をしたのだ。それでも、敵うものが居ないとは……」
目の前の、苛つかせる野郎をぶっ飛ばしたいからだ!
しかし、野郎の余裕を崩せないのも確か。
息が切れかけながらも、冷静に少女を見据えて、倒す手段を考える。
(何か、野郎をぶっ飛ばせる物は無いか……)
額男は、少女から目を離さず、視界の端に映る情報から探す。
そして見つけた。いや、思い出した。
額男は、少女に攻撃するのを止めて立ち止まった。
「ふぅー」
「なんだ、もう諦めたのか?それではつまらないぞ。もっと本気を見せろ!」
少女の挑発にも、額男は怒りが湧いた様子は全く無く。
「ふぅー。家の組織の名は悪道邪道。悪の道を行く者にして、邪道を嬉々として行う者達」
急に、組織の事を話し始めた額男に、少女は疑問符を浮かび上がる。
「???それがどうした?」
少女の質問に、額男は拳を少女に向けて、
「幹部である俺が、真剣勝負に拘っていたら本末転倒だ。だから、ここからは、悪道邪道の幹部としての俺で行く」
少女を見据える額男からは、先程までの怒りを湛えた瞳は無く。
真剣に、熱く、覚悟をした瞳が見えた。
少女は不覚にも見惚れてしまった。
(何かを覚悟した者はいつもこうだ。我が何をしようとも、諦めない。だが、それ故に素晴らしい……)
少女が見惚れている間に、額男の準備が出来たのか。
「故に、宣言する!悪道邪道の名に恥じぬ戦いをすると!」
額男が宣言した瞬間、体から赤いオーラが発せられた。
「なっ!」
少女は驚愕した。
オーラに驚いたのではない。
力が先程の比では無いほどに膨れ上がった事に、だ。
「ふぅー、はっ!」
「なっ!」
額男は息を吐き出したかと思ったら、いきなり壁を破壊した。
ピシピシピシピシピシピシ
ドドドドド…………ガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!!
「くっ!」
少女は、横から降って来る瓦礫を避けながら、額男を探す。
(奴は何処だ!どこにいる!)
しかし、土煙で探す所ではなかった。
ガッ!
「ッ?!」
土煙に視界を遮られている少女に、何処からか攻撃を受けた。
(なっ!何処からだ!)
土煙で見えない中、敵を探そうとしたが、
ガツッ!
「っ!」
また何処からか攻撃を受けた。
少女は、攻撃が来た方に向かって突撃して行く。
しかし、
ドン!
「~~!?」
壁に頭突きしただけに終わった。
頭突きした頭を押さえて蹲る少女。
敵は、それを好機と見て攻撃をする。
ガッ!
瓦礫を、
シュ!
ナイフを、
「はっ!」
ガン!
瓦礫の山を殴り、
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラガラ!!!!
少女が居るだろう方向に吹っ飛ばし、
ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドス!!
その悉くが少女に痛手を負わせた。
「~~~~~~~~~!?!?!?」
少女は痛みに悶えた。
見えない恐怖を知った。
敵の強さを恐れた。
それ以上に、敵に何も出来ない己に怒りが湧いた。
(何が最強だ!敵に攻撃され続けられる。それが最強とは言わない!だが、それ以上に、我の傲りが赦せない!だから………)
ドスドスドスドスドスドスドスドスドス!!!
今も尚、攻撃され続けられている少女がゆっくりと、だが、確実に立ち上がった。
「っ!?」
額男は驚愕した。
あれだけの攻撃を受けて尚、立ち上がれるのかと。
驚愕している額男の視界に、少女がこちらを向くのが見えた。
びくっ!
「ッ?!」
額男は恐怖を感じた。
紅く光る仮面の瞳が不気味で、
表情が分からない筈なのに、こちらを見る少女が笑っている事に。
ブルブル
「っ!!」
膝は笑い、体は冷えていく。
今の少女からは、先程までの人らしさは消え、代わりに人外の不気味さを感じた。
しかし、その状態でも額男は諦めない……いや、絶対に諦めない。
組織の幹部としての矜恃
一人の人としての矜恃
だが、一番の理由は、
「(宣言をしたのなら死ぬ気で挑むのが信条だからだ!)」
なんとも単純だが、だからこそ!彼は一生懸命に挑むのだろう…………
うーん、何か違う気がする。
闇の言葉と言えばそうだけど、何か違う。
後、また知らない事が増えました。
ほんと、仮面の過去に何があったんだろう?
だが、そのせいで(自業自得)、新たな仮面の設定が少し増えました。
追記
額男、カッコ良すぎませんか?
この作品で、作者のトップ3に入りました。
それと、生かしたいと思ってしまった。
付け足しに来ました。
少女と額男の戦いは、何とも言えない終わりになりました。
言い訳は良くないと思うので、これ以上は言いませんが。
読者はスッキリしない終わりだと思います。
最後に、前編・中編・後編の3部構成です。
後編で、仮面の回想は終わらせたいと思います。




