癒し~
「さぁ、話してもらいましょうか?」
「はなしてもらおうかー」
ヒーラは擽りの拷問を聞いた。
幼女も、本を見終わったのかヒーラの隣にいた。
少女はと言うと、
「ハァハァ、嫌だね!」
先程まで笑わせられていたからか、吐息が見える程、熱を持っていた。
「あら、先程まで素直に喋っていたでしょう?」
「そうなの~?」
幼女は首を傾げながら、少女に聞いてきた。
それに答えたのはヒーラだった。
「えぇ、喋りづらいからと言われ、止めたら途端に、手の平を返したの」
「うそつきだー、うそつきはとうぞく?のはじまりだって、言ってた!」
無邪気な幼女の言葉は、凶器に匹敵する攻撃力を持っていた。
「ぐっ!分かった、話すから止めてくれ……」
諦めて、いや、敗北した少女は、素直に話すことにした。
「あら、もう少し粘ってくれても良かったのよ?」
ヒーラの言葉はどこか妖しげだった。
少女は、素直に話ことにして正解だったと……いや!決して、恐かったからではない!……誰に言ってるんだ、俺様。
「すなおなことはいいことー!」
何故か、幼女に頭を撫でられている少女。
柔らかさと撫で心地に、心が浄化されていく少女、いや、仮面。
「はぁ~、浄化される~」
確かに、少しづつ仮面が白くなっていっている。
「貴女、さっさと情報を吐きなさい」
ヒーラの冷たい声に反応しつつも、幼女の撫で撫でに浄化さ、癒されているので、顔を向けず声で答えた。
「いいですよ~」
「よしよし」
そう答えながらも仮面が見てるのは、母性を感じさせる表情になった幼女の撫で撫でだけだった。
「では、貴女は誰ですか?」
「黒き仮面~」
「?何を言ってるの?仮面の名前を聞いたのではないです」
ヒーラは、少女が言った答えに納得がいかなかった。
「主の~身体~乗っ取った~」
「はぁ?!」
「よしよし」
「はぁ~いい~」
今、少女の口から聞き捨てならない言葉が聞こえて、思わずすっとんきょうな声が出てしまった。
「の、乗っ取った、ですって?」
ヒーラは驚きから立ち直れていないがらも聞いた。
「うん~」
少女から肯定の声が、ヒーラを暫くの間、硬直させた。
その間に、幼女が気になったのか聞いた。
「なんでそんなことしたの~?」
幼女に甘えた声を出しながらも答えた。
「世界を~はぁ~闇の~住人に~したかったから~」
「へぇ~やみのじゅうみんってなに~?」
「闇の住民はね~造りし者が言うには~痛い人を~指すんだって~言ってた~」
ヒーラが硬直している間にも、新たな情報が出てくる。
「そうなんだ~ありがとう~ねててもいいよ~」
「うん~分かった~」
ヒーラが硬直から解放する頃には寝ていたのだった。
「って!何で寝かせているの!」
ヒーラは、少女を膝枕しながら撫でている幼女を問い詰めた。
「うーん、なんでだろうー?わかんなーい!」
幼女も首を傾げながら、自身がした行動が分からなかった。
その言葉に、嘘はないだろうと思ったヒーラは、情報を整理することにした。
「闇の住人計画、ね。その計画を考えそうな組織、もしくは人物……」
痛い人が何を指すのかは分かった。
しかし、それを考えた者の正体は分からず。
記憶を探っていた、そしたらあった。
「確か、48年前だったかしら?」
「なにかわかったのー?」
「えぇ、あの組織ならやりかねない」
ヒーラが思い出した組織の名は、
黒き歴史
闇の住人達が設立した組織。
その間も、仮面は浄化されて行く。




