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VRMMOに男の娘が挑む  作者: 白夜の桜
黒き仮面 ~さぁ!闇を持ちし者達よ、思い出せ!~
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温かな日常の風景

なんとか、一時間のマッサージを乗り越えた私は、昼御飯を作りに姉さんの部屋を出る所だった。


「つ、辛かったー。でも、今回も乗り越えたぞ!」


あまりの達成感に叫んでしまった。

その事に気づき、慌てて口を押さえて、姉さんが起きてないか確認する。


「よ、良かった」


姉さんを見たが、気持ち良さそうに寝ていた。

今は目を会わせられないので寝ていて良かった、っと思ってしまう。


「ホッ、毎回の事だけど、何でマッサージの後は、寝ているんだろう?」


マッサージって睡眠効果あったっけ?

うーん、調べたこと無いから分かんない。

でも、気持ち良かったならいっか。

私は、そう思い、姉さんの部屋を出た。


「涼しい…」


部屋から出ると、廊下は涼しかった。

今日の温度は、ちょうどいい筈なのに。

やはり、マッサージをしたからかな?

っと考えつつ、階段を下りてリビングへと向かって行った。


ガチャ


リビングに入り、テレビを着けてから、冷蔵庫を確認した。


「今日の昼御飯は、肉じゃがと金平牛蒡きんぴらごぼうとお味噌汁にしようかな?」


料理を決めた私は、さっそくエプロンを着て料理に着手した。


_________________


トン、トン、トン


台所にはリズムよく、食材を切る音と、


ふ~ふ~


可愛らしい鼻歌が響いていた。


「ふ~ふ~、っともう、肉じゃがが出来ちゃった」


可愛らしい絵柄が入った、エプロンを着た少女?が、鍋を確認して驚いていた。

それほど、作るのに夢中になっていたのだろう。


「次は、金平牛蒡(金平牛蒡)を作ろう」


少女?はそう言って、金平牛蒡を作り始めた。

その姿を、台所の隣に置かれたテーブルから見る。

鼻歌を歌いながら此方に背を向けて鍋を確認したり、新たな料理を作り始めたり、包丁で食材を切る音。

全てが穏やかな時間に感じ、台所で料理を作る少女?が、新妻に見える。

そうしてホッコリと過ごす。


だが、ホッコリとした時間も終わりが訪れた。

料理の美味しそうな匂いが部屋中に充満し、部屋から漏れでていたのか、リビングのドアが開いた。


「ふぁ~、美味しそうな匂いね御華」


そう、少女?の姉だろう人の登場である。


「あっ、姉さん。起きたんだね、おはよう。ちょうどご飯出来たよ。食べる?」


「おはよう、食べるわ。御華の手料理だもの」


少女?の姉が、返事をして此方に来た。

そろそろ、帰らなくてはな。

寂しい気持ちを感じながらその場から消えた。


_________________


「うん?」


今何か、居なかったかしら?


「どうかしたの、姉さん?」


御華は気付いていないみたいだし、気のせいかしら?

私は、そう思う事にして、御華に返事をした。


「何でもないわ。それよりも、今日の昼御飯は何かしら?」


「えっとね、肉じゃがと金平牛蒡きんぴらごぼうとお味噌汁だよ」


御華は、寝ていた私に気を使ってなのか、暖まる料理にしてくれたみたい。


「ふふ、寝起きの身体に良い料理ね」


私の言葉に、御華は少し照れたのか俯きながら肯定の頷きをしてくれた。


「うん、そうだよ」


私はその様子を見て、愛しく感じたのだった。

何故か、さらに御華の顔が赤くなってる気がする。


「姉さん、その目線はやめて。恥ずかしくなる」


御華はそう言って、両手で顔を覆いしゃがんでしまった。


「ふふ」


ふふ、可愛い、っと感じつつも、それだと料理が冷めてしまうので、うぅ、っと呻いてる御華に話し掛けた。


「ふふ、わかったから、立ち上がって」


「うぅ、いや!姉さん、直す気ないでしょ!」


バレてしまった。

これは、中々強情かも。


「はぁ、分かったから、早く立ち上がって。じゃないと、せっかくの料理が冷めてしまうわ」


私の、この言葉に、御華は顔を上げた。

その結果、上から御華を見ていた私は、顔を上げた御華の、涙目の上目遣いを見てしまった。

固まった私に気付かずに、御華は料理の方をチラリと見た。


「確かに、早く食べないと冷めちゃう。姉さん、食べに行こ?」


固まった私に、御華は小首を傾げながら言ってきた。

御華の攻撃に私は、苦しくなってしまった。


「ぐっ!」


御華は私の突然の苦しみを見て、慌てていた。


「ど、どうかしたの姉さん?!」


御華の私を心配する声が聞こえて、このままじゃ駄目だ。

私は、そう思い、御華の声だけで苦しみから脱出した。


「だ、大丈夫よ。心配してくれてありがとう、御華」


御華は、元気になった私を見てホッとしたようだった。


「それなら良かった。じゃあ、ご飯を食べよう?」


「えぇ、そうしましょう」


私は返事をして、御華と共にテーブルへと行き、向かい合わせになる席に座った。


「少し冷めちゃったけど、いただきます」


「いただきます」


二人で食材に感謝をしてから、食べ始めた。

エプロンの色と、絵柄は想像にお任せさします。


一応、作者のイメージを言うなら、明るい色のピンクに、ポケットの所に、ゆるキャラのウサギの顔を片方だけ絵柄が付いてるイメージです。

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