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VRMMOに男の娘が挑む  作者: 白夜の桜
仮面の回想(まとめ)
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仮面の悲劇

料理を食べ終わり、目を瞑り、手を合わせて、


「「ごちそうさまでした」」


っと言ったら、姉さんと同時だった。

私は、瞑っていた目を開けて姉さんを見た。

どうやら、姉さんも目を瞑っていたらしく、私と同じく此方を見ていた。

試しに、少し右に首を傾げてみたら、姉さんも同じ方向に首を傾げた。

暫く、首を傾げていたが、私の耳に笑い声が聞こえた。


「ふふ」


聞こえた方を見たら、姉さんが体勢を戻して、口元を片手で隠しながら笑っていた。

私は、何で笑っているのか分からなくて、目をパチクリして不思議そうに首を傾げたまま、姉さんを見た。

姉さんは、私のその様子を見て、さらに笑った。


「ふふ」


私は、姉さんの笑った顔を見て、楽しそうならいっか、っと思い体勢を戻した。


「姉さんが食べ終わった皿も台所に持って行くね?」


私が姉さんに聞くと、笑いを堪えていると分かる声で言った。


「ふ、え、えぇ、お願いね。で、でも、ふ、洗うのは、ふふ、姉さんに任せなさい」


途切れ、途切れに言ってたが、最後の言葉はハッキリと言った、姉さんの言葉を聞いた私は、嬉しかった。


「いいの!」


嬉しくて、姉さんに詰め寄る勢いで聞いた。

そしたら姉さんは、笑いが収まって、微笑ましい視線になって私を見ていた。

そんな、姉さんの視線に、嬉しさよりも恥ずかしさが勝った。


「ね、姉さん、代わってくれるってことでいいだよね?」


話に反らす為に、聞いた。


「えぇ、心配しなくて大丈夫よ」


心配してなんてしてないけど。

でも、ここは乗っておこう。


「そう、それなら良かった。じゃあ、私は部屋に戻るから」


私は、姉さんと目を合わせないようにしながらリビングを出た。

ただ、恥ずかしかったのが、リビングを出るまで姉さんの微笑ましい視線が止むことがなかったこと。


タッタッタ!


部屋に入った私は、恥ずかしくて布団の中に閉じ籠って、叫んだ。


「ウー!ウー!」


ジタバタ、ジタバタ


暫く、暴れて少し落ち着いた私は、ゲームをして気分転換する事にした。


「うぅ、まだ恥ずかしぃ~」


そう言いながらも私は、ゲームを起動した。


_________________


〈とあるアジト〉


「フハハハ、我に敵うもの等…存在しないと知れ!!」


私が見たのは、周りに血を流し、倒れ伏している人達の姿だった。


どうなっているの?!


私はそう思ったが、状況は進んで行く。


「くっ!貴様!どうやって俺らのアジトを見つけたぁ!」


アジトのボスらしき人が、私に向かって叫んだ。


えっ!わた、し?


どうやら、この状況を生み出したのは私らしい。

でも、そんなことを知らない私は、どうやって説明するべきかなやんでいたが。


「ふっ!我が闇の主だからだよ」


私の口が、勝手に動いて喋っていた。

私はその言葉に、カッコいい、っと思ってしまった。


「や、闇の主だと!まさか、あなた様は!」


何故か、ボスらしき人が尊敬の眼差しを向けた。


「ほぅ、我を知っていると?」


「えぇ!知っていますとも!」


私には、すれ違っている様に見える。


「そうか、ならば名乗らなくてもいいな」


「えぇ、名乗らない方がいいでしょう。こんな質素な街に来ている事は何かしらの意味があるからでしょう?」


アジトのボスが敬語になってる!

私は驚きつつも、暫く黙って様子を見ることにした。


「その通りだ。貴様、分かっているではないか」


「ありがたき幸せ!」


アジトのボスは片膝を付き、頭を下げた。


「ふふ、その忠誠に免じて見逃してやろう」


「はっ!必ずやあなた様の野望通りに成してみせましょう!」


「うむ、必ずや達成してみせろ。期待してるぞ」


その言葉を聞いたアジトのボスは、感涙しながら背を向ける私を見送った。


本当に、何があったの?!


暫く歩いて、知ってる宿屋に入り、部屋に入る。


「ふふ、ふははは!上手く行ったぞ!」


私の口から、知ってる声が聞こえた。

私は、その声の主に対して、沸沸と怒りが湧いてきた。


(ねぇ、仮面?)


私の声を聞いた仮面、いや、この状況の犯人は酷く怯え始めた。


「き、気のせいだ。奴がいるはずがない!」


(ふふ、そんなに怯えて可愛らしい)


「ひっ!今、死神の鎌が見えたぞ!」


(あらあら、どうしてかしら?)


「や、やはり、気のせいではなかったか!貴様、いつの間に戻っていた!」


(ふふ、そんなに私が戻ったのが、嫌?)


「め、滅相もございません!む、むしろ嬉しいぐらいです!」


(どうしたの?そんなに畏まって?)


「いえ、俺さ、私の主であれば、畏まって当然かと」


(そうなの?でも、貴方は今まで私に畏まったことあったかしら?)


「それは!寝ぼけていたから、です!」


(ふふ、そんな嘘を言う必要は無いわ。だから、分かるわよね?)


「えーっと、何ですか?」


(あら?体験したこと無かったかしら?)


「無いです」


(そう、初めてなのね。じゃあ、教えて上げる。楽しいわよ~)


「とっても、響きが怖いのですが」


(ふふ、大丈夫よ。それよりも、行きましょうか?)


「あの、何故、勝手に動いているのですか?」


(ん?決まっているじゃない。私の身体だからよ)


「なっ!俺様が支配してる筈!」


(あら?今貴方、支配したって言ったわね?)


「あっ!……えーっと、言葉の綾です。決して、支配してなんかいませんよ?」


(そうなの?でも、楽しみが増えたわね)


「何故そこで、楽しみの話に?」


(ふふ)


「ひっ!嫌だ!行きたくない!」


(静かにしてね?)


ミリカの言葉によって、喋れなくなった仮面。


「むがー!うっ!うー!」


声を上げるが、それらはうめき声になり届かなかったのだった。

その後、仮面に何があったのかは誰も知らない。


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