ウルフ回
バドミントンで腕を使いすぎて利き手が震えてる作者ですが。
今回、自分からしたらいいネタを思い付きました。一話か、二話で作ろうと思うので楽しみにしていてください。
多分、日月に。
あっさりクリアしてしまった。
ミリカはその呆気ない終わりに困っていた。
(さっきは驚き過ぎて忘れていたけど。私、ボスに挑みに来たんだよね?それが戦いもせずにあっさり終わってしまった。はぁー、この行き場の無い感情をどうすればいいんだろう?)
そう、思い出したら復活した熱いヤル気の感情に困っていた。
「『ご主人!名前をください!』」
が、そこに。
ミリカが悩んでることに気付かない。いや、原因が元気よく話かけてきた。
「今、私、考え事してる最中なの。分からない?」
対応が雑だった。声も冷たく、相手を凍えさせるかと思わせるほどだった。
いや、確実に相手は凍り始めていた。
「『すいません!!だから、そのー、凍らせるのはやめてほしいです』」
「凍らせてる?何を言ってるの?」
従魔が言った言葉が分からず。聞いてみた。
「『ご主人、無自覚ですか?それは無いですよね。あんな強力な魔力変換しといて』」
「無自覚?ウルフ、魔力変換って何?」
「『無自覚だったんですか?!』」
「反応するの。無自覚の方なの?」
「『いやだって!あんな強力な氷の魔力を見たら、誰だって。絶対思いますよ!』」
「待って。今アナタ、魔力を見た。と言った?」
「『え、えぇ、魔力を見た。と言いましたよ?』」
「そう、見たのね。ウルフ、一つ聞くわ。魔力は誰にでも見えるものなの?」
「『えっと、確か……思い出しました!魔物は皆、魔力を見れる。が、意思なき者は見えてないのと同じ。だった筈です』」
「魔物は皆、魔力を見える、ね。ん?ウルフ、それは誰に聞いたの?」
「『ん?群れの長に聞いた話ですよ?』」
「アナタ、群れに居たの!でも、今は群れから離れたの?」
「『ご主人、僕はウルフですよ。群れに居たに決まってるでしょ。群れから離れたのか?についてわ。離れましたよ。一匹で強くなりたかったから』」
ウルフは何処か私をバカにしながら答えてくれた。
「ん?強くなりたかった?どうして?」
「『それは……昔、あるウルフを見たんです。そのウルフの巨体でありながら、美しさもある姿に憧れたから何です』」
「そうだったんだ。だから、群れから離れたのか」
「『えぇ、群れを離れる前に。それを、群れの長に話したら。「憧れるのは良いことだ。しかし、その道は険しいぞ。それでも憧れ、なりたいと思うのなら。覚悟を決めろ!群れを出る。それは、家族と別れ。一匹で生きていくことだからな!」そう、言われたんです。でも、僕は憧れた。だから、群れから離れる覚悟をして離れた。でもね!最後に長が、「憧れに向かって覚悟を決めたなら。やりきれ!応援してるぞ」そう言ってくれたんです。あの時の長、かっこ良かった!』」
「そ、そう。そんな過去があったのね」
「『えぇ!長、カッコいいでしよ!あっ!忘れていた。ご主人、僕に名前つけてちょうだい!』」
長、カッコいい。なんて言ったかしら?そう思ってしまったのは、仕方ないよね。
「え、えぇ、名前ね」
(な、名前ね。ど、どうしよう?!名前なんて考えたことないわよ!名前を弄るなら出来るけど。このウルフに名前なんてないもんね。だから私に頼んできたんだしね。あぁ!その、期待してます。オーラを出さないで!ぷ、プレッシャーが!!も、もう、耐えられない。えぇーい!何とでもなれ!!)
「アナタの名前は、アウルよ!」
「『おぉ!ご主人、凄く!いい名前ありがとうございます!!』」
「そ、そう。そんなに喜んでくれて嬉しいわ」
突然、アウルは叫び出した。
「『僕はアウル!ご主人の最初の従魔!』」
凄く楽しそうにそう名乗った。
ウルフの性別は特に決めていないのですが。
名前は中性的にしたいと思い。
考えたんですが、どうですか?
一応、もう一つ考えたので書いときますね。
アウル 男の子の名前みたい
アンル 女の子の名前みたい
どちらが中性的ですかね?
もしくは、二つを合わせた。ウルル?アルウル?
一応、ジャイアントウルフをもじった。名前です。




