門前のちょっとした出来事
「楽しそうに名乗っているところ悪いのだけど。そろそろ、この場所から移動しましょ?」
「『わかりました。どこに行きます?ご主人』」
「アウル、アナタが表れた方には何があるの?」
「『確か、街があった筈です』」
「確か?アナタ、もしかして森から出たことないの?」
「『無いですね。街を見たのも、ここに来るときでしたから』」
「そうなのね。じゃあ、その街に行ってみましょうか」
「『わかりました。ご主人、しっかり捕まっていてくださいね!』」
「えぇ、わかったわ。よろしくね」
アオォォーン!!
その声に応じるように大きな叫びを上げて走り出した。
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走り出して何時間ほどたっただろう。
遠くに街が見え始めた。
おぉ!っと、嬉しそうな声を上げてるのわ。
私だ。
だって!仕方ないでしょ!何時間も代わり映えしない景色。
唯一変わったのは、森と草原の時だけ。
だが、それも何十分も見たら飽きてしまい。
かといって、他にやることもないしで困っていたのだ。
それにしても、草原に出てからも生物を見ていないな。
だが、それもあの街を見つけたことで消し飛ぶ!
「よし!後少し。アウル頑張って!」
「『わかりました!』」
そう言って、さらにスピードを上げて走り出した。
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《門前》
アウルに乗り、街に近づくと。
門兵が武器を構えてこちらを睨み付けていた。
?、不思議に思いつつも門に行くと。
「おい!貴様、それ以上近づくな!」
「何故なんですか?」
「ハァ?!貴様が乗っている魔物を見て、警戒しない門兵などいるか!」
「アウルのことですか?それなら私の従魔なので、警戒しなくても大丈夫ですよ」
「ん?貴様魔物使いなのか?よく、そんな職についたな」
「そんな職?」
「貴様、知らないで就いたのか?」
「えぇ、そうですが。後、貴様ではありませんよ。私にはミリカ、と言う名がありますから」
「あ、あぁ、それはすまなかった。私は、ここの門兵をしてるガシル、と言う者だ。それで、話わ戻るが。何故私があの職。っと言った理由だが。単純な理由だが。従魔を得るには、従魔にする魔物より。レベル、もしくは力で強くないといけないからな。これが理由だ」
「だからですか。しかし、さっきはあんまり驚いていませんでしたよね?」
「痛いところに気づくな。あぁ、それだけが理由じゃない」
「では何故、言わなかったんですか?」
「それはな。さっきのでも簡単に従魔を得る方法だが。他の方法はさらに、魔物使いになりたくない。と思わせるほどの厳しい条件だからな」
「え!さっきのでも簡単な方法なんですか?!」
「あぁ、っと話がそれたな。魔物使いについて知りたいなら。この街にある図書館に行くといいぞ。あんまり本は無いがな」
「はい、時間が有るときにでも行ってみます」
「あぁ、行くといい。それじゃあ話を戻すが。その魔物を連れて現れたのもそうだが、街に入るにしてもだが。その大きさの魔物を見たら街人たちが大騒ぎするから、その魔物を置いてってくれないと街には入れないぞ」
「え!アウルを置いていくなんて出来ません!」
「それじゃあ、諦めるんだな」
「そ、そんなぁ。ほ、他に方法はないんですか!」
「無いことはないが。その可能性にかけるか?」ボソッ
「何て言っているんですか!」
「あぁ、すまない。一つ聞いていいか?」
「えぇ、いいですけど」
「そこの魔物は小さくなれるか?」
「き、聞いてみます。アウルは小さくなれる?」
「『小さく、ですか?うーん。あっ!似たことなら出来ます』」
「どんなの?」
「『実際にやってみせますね。ご主人は降りてください』」
「わかったわ」
そう言って、言う通りに降りたら。アウルが私に近づいて来た。
アウルが私を見ながら何かを呟いた。
呟いた瞬間。アウルが光だして、消えてしまった。
「え、え、どこに行ったのアウル!」
混乱しながらアウルを探したが見つからなかった。その時、首の辺りから声が聞こえてきた。
「『ご主人。僕はここです』」
そう声が聞こえた場所を見ると。
ウルフの顔がついたマフラーが見えた。
「えっと、このマフラーがアウルでいいの?」
「『合ってますよ!』」
ウルフの顔が独りでに喋り始めた。
端から見ると、ホラーでしかない。
「では、何故そんな姿に?」
「『僕の力。変化の力です』」
「変化?何にでも変われるの?」
「なぁ……」
「『何にでも、ではないですが。憧れから手に入れたからなのか。「なぁ…」僕が、強い憧れ・なりたいと思った物にしか変われないんです』」
「そうだっ「おい!」っ!」
「やっと気付いたか。聞かなくても分かるが、小さく?なれたな」
「え、えぇ、なれました。これで街に入っても大丈夫ですよね?」
「あぁ、その姿なら大丈夫だ。しかし、マフラーが話だしたら怖がられるから、気を付けろよ」
「気を付けますよ」
「それなら大丈夫か。ごほん、ようこそ我が街へ」




