依存症の数奇な運命
現在25歳無職です。
主人公である立蔵信哉は筆者である私の経歴を踏まえています。
私の実体験を織り交ぜた立蔵の数奇な運命を、そしてギャンブル依存症の恐ろしさを描ければよいと思っています。
俺の名前は立蔵信哉
現在進行形の無職25歳だ
昨年末、仕事を辞めてから定職にも就かず、親に金を無心してはパチンコばかりやっている根っからのギャンブル依存症である。
この物語はそんなギャンブル依存症の数奇な運命を描いたものである。
「くそが!また今日も負けちまった!」
今日も例のごとくパチンコ屋へ行き2万円スッた
なんで俺だけいっつも負けるんだ・・
隣のババアなんてオスイチかまして連チャンさせてやがんのに俺ときたら2万円ボウズだよ・・とほほ・・
「もうパチンコはやらね、一生やらね」
何度目だろうかこの発言・・
何度も何度も繰り返してきた言葉
負けたときはいつも思う。だが、次の日にはまた打ってしまっている・・・
嫌になった何もかも・・
嫌気がさした俺はいつものごとく大手牛丼チェーン店へと入る
「牛ネギ丼大盛、あと豚汁」
いつものメニューを頼み俺は自責の念に追いやられる
なんで俺はいつもいつも同じことを繰り返すんだ・・
自分ではわかってるのに・・あんなの、パチンコなんて勝てないってわかってるのに・・
繰り返す俺は何度でも繰り返す・・
永遠と終わりのない迷路をさまよっているかのような愚行・・・
それでもやはり辞められない
あの激熱演出がきたときの心臓がギュッとなるような感覚
当たったときの胸の高鳴り
そのときのタバコの美味さ
脳裏に焼き付いて離れない
使っちゃいけない金を使っているときのヒリつき・・
その金で当たったときのなんともいえない感覚っ・・・
ううぅ・・やっぱりギャンブルって辞められねぇ・・・・
そして家路に着き、とりあえず一服する。
一服しながらも明日からどうやって生きようか考える
なんなんだ俺の人生って一体・・・