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変わってしまった自宅
相川紬との関係が終わった俺。
相川紬は今も俺の部下だ。
やりにくいことこの上なしだ。
俺は家事を母に任せるようになった。
あれから母が家にやって来て家事をしてくれている。
本当に助かる。
家事をしなくて良くなり、家に帰ってからゴミのことも洗濯も何も考えなくていい。
「母さん、ありがとう。
本当に助かるよ。」
「何言ってんの。息子の為だもの。当然よ。」
父が仕事を終えて家に来て、家族三人で夕食を摂ることが多くなった。
三人で食卓での話題は、ありふれたものだ。
他愛ない話題だ。
すみれのことも、紬のことも話題にならない。
否、話題にしていないのだ。
三人とも避けているのだ。
俺がすみれが居ない寂しさを感じるのは、夜、一人で寝るベッドだ。
その時に、一人だと感じて寂しくなる。
今までは、どんな日でも隣にすみれが居た。
もう、今は一人なのだ。
⦅何処に居るんだ………元気なのか?
生きているよな……すみれ……。⦆




