19話 至福だぁ!
今回も来てくださりありがとうございます!
今日の話は僕が深夜テンションで書きなぐったカオス回です。
お楽しみください!
「し、し、し、しっ……しお!?」
「お、おう。塩じゃが……」
挙動不審になる俺。
カグチが若干引いているが……構わねぇ。
「す、少し……舐めてみても?」
「別に良いが……いいのか?」
「うん? 何が?」
「いや、自分で言うのも何じゃが……さっきまで儂はお主を疑っておったのじゃぞ? そんな相手から貰った物に毒が入っているかもとか思わんのか?」
「毒でも入ってんのか?」
「いや、入れてないが……」
ぶっちゃけカグチの性格上毒殺なんてしねぇだろ?
そんな心配杞憂というもの。
「ハハッ! お前はそんなことしねぇだろ? それにする意味もない。何てったって俺らは真の旅仲間だからなぁ!」
「グッ! 信頼の眼差し……嬉しいのぉ!」
カグチが嬉しそうにはにかむ。
これが……デレか!?
そんな事を思いながら……。
パカッ。
木箱の蓋を開けると……。
そこには白く輝く結晶が!
「ゴクッ!」
思わず唾を飲み込む。
木箱を傾け、手に結晶を少量出す。
木箱を地面に置き、蓋を閉める。
埃が入ってしまっては敵わん。
「いざ……」
手の平の結晶を……ペロリ。
「あ、あ、あ、あ、あ……」
ワナワナと震えながら思わず天を仰ぐ。
「ど、どうしたのじゃ!?」
カグチが心配そうに声をかけてくるが……。
すまん、今は答えられそうにねぇわ。
舌に広がるのは……。
しょっぱいがコクがあり、深い味わい。
俺が恋焦がれていた味。
これは……。
これはまごうことなき……!
「塩だぁ!」
「さっきからそう言っておるじゃろう!?」
感動の余り……目から涙が溢れ、鼻水が垂れる。
そあいて俺の半開きになっていた口へとなだれ込んできた!
一瞬にしてコクのある塩の味が流され、ネバネバとしたしょっぱい液体に覆いつくされる。
幻覚だろうか……塩の妖精たちが見える。
妖精たちが手を振りながらだんだんと俺から遠ざかっていく……。
ま、まだ堪能させてくれ!
必死に手を伸ばすが届かない……。
「待って……待ってくれ……!」
「待ってくれって……何がだ!? オイ!」
それからはカグチに心配されながらも、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにさせながら……泣きじゃくった。
「塩の味に感動しすぎて幻覚を見ただぁ? 全く……どれだけ儂が心配したと……」
「大変、申し訳ございません!」
正気に戻った俺は、カグチに事の経緯を正直に話し……呆れられた。
カグチは俺が正気を失っている中、本当に毒が入っていたのではないかと心配していたらしい。
……本当に申し訳ない事をした。
俺はすかさずジャンピング土下座をかましたのだった。
焼いた魚に塩を振りかけ、いざ実食!……カグチが。
念のためカグチが先に、食べることになった。
さっきの事がかなり堪えた様子。
自分で言っちゃあ何だがそりゃそうだと思う。
例えるなら、喧嘩してた相手に仲直りした印にとお菓子をあげたとしよう。
相手がお菓子を食べた途端、震え始め天を仰ぎながら涙と鼻水を垂らし始めた。
トラウマもんやろ?
本当、申し訳ない事をした。
「カー! やっぱ焼き魚には塩一択だわい!」
美味そうに食べるなぁ。
俺も食べたいな……ジュルリ。
「あ、あのぉ……カグチさん。俺も食べていいっすか?」
「おう、いいぞ。だが……くれぐれも正気を失うでないぞ?」
「勿論だとも!」
「ほんとかなぁ?」
この流れ前にもしたような気がする。
ま、いいや。
「では! いっただっきまーす!」
ガブッ!
焼き魚にかぶりつく。
パリッとした皮に、コクのある塩味が加わる。
互いが互いを引き立てより高みへ。
さながらデュエットようだ。
そんな味のデュエットを楽しんでいると……『俺も混ぜて』と言わんばかりに魚の旨味が口に広がる。
瞬く間にトリオの変わり、俺の口を楽しませる。
……これは……。
これはもう……。
「至福だぁ!」
どうでしたかね?
これからの旅はどんどんカオスが加速していくかも?しれません。
誤字、脱字報告、アドバイス等よろしくお願いします。




