1-1 蒼き安息の街「ブラウ・シュタト」
シェンベルクで1番平和な街「ブラウ・シュタト」。
この街を治めるのは「調和の神」であるヒメルだ。
ヒメルは神座に就いて2年。
この街は、実は2年前まではここまで平和ではなかった。
前任の神が、圧政を行っていたからである。
そんな中、市民を解放してくれる救世主が現れた。
それがヒメルである。
彼女は空を自在に操る能力を持っている。
時には青空を漆黒に染め、時には紅へと染める。
そして、時には空間をも変化させる。
「お、ヒメル様!今日も見回りかい?」
「うん、パン屋のおじちゃん、最近変わりはない?」
市民はもちろんヒメルに敬意を持っている。
だが、ヒメルは堅苦しい雰囲気を好まず、自分にはフラットに接してほしいと市民に願う。
「ヒメル様、これを持って行ってちょうだい!今朝採れた新鮮な野菜だよ!」
「ヒメル様、もうじき館へ帰るのかい?なら、これを側近の2人と仲良く食べるといい。少し重いが大丈夫かい?」
「みんな、こんなにいいの?ありがたくもらうね。」
「ヒメルさまー!こんど、おうたのはっぴょうかいにきてよー!」
「もちろん、楽しみにしてるよ。」
「ヒメル、お帰りなさい。」
「おお!またこんなに荷物を増やして…手伝うから待ってろ!」
神には2人の側近が就く。
ヒメルの側近はネーベルとフリューゲル。
ネーベルは天候を操る能力を持つ。
フリューゲルは空を飛ぶ能力を持つ。
ブラウ・シュタトはこの3人を中心に回っているのだ。




