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おじいさんの手紙
おじいさんが残していた手紙には、こうかかれていました。
『少年へ。
これを見つける時には、私はもういないんだろうと思う。
君と会った時、私は君にこの飴屋を託してもいいんじゃないか、という予感がしていたんだ。一緒に来たいと言ってくれた時は嬉しかった。色んな飴を作って、色んな気持ちを込めて作って、そんな日々がずっと続けば…なんて思っていた。
だけど、私は君と長くいられないんだ。もう星になる日は遠くない。それなら今君にこの飴屋を託して、消えようと思うんだ。
レシピは置いて行くよ。君にはたくさんの飴を作って、たくさんの人達を笑顔にしてほしい。…君なら大丈夫。
急にいなくなる事を許しておくれ。』
「…そんな。置いていかないでよ…まだまだ教えてもらいたい事がたくさんあるのに。嫌だよ…おじいさん…!」
少年はおじいさんが戻ってこないことを知って、大泣きしました。
手紙を何回も読み、それでも溢れる涙は止められませんでした。少年の涙は、いつしか鍋の中に入ってキラキラと渦巻いていました。




