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ダンジョン住みのアンデットライフ  作者: チョロい女神を連れて異世界転生したい羊
第1章 アンデット、未来の勇者とされる少女と出会う

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第1話 巨大ダンジョンの深くにて1

 おそらく、彼女は冒険者になって間もないだろう。

 極東の島国で実在することが証明された、ニンジャという者が使っている物と似た、黒の羽織を被っている私は、静かに観察していた。

 発育期であろう胸には薄いプレートアーマー、腰にはポーチが二つとナイフの鞘が一つ。防御らしい防御は胸のプレートアーマーだけで、あまりにも頼りがいがない。

 あんな装備では上層のゴブリンでも苦戦どころか、一方的に殺される可能性は十分にあり得る。

 そんな危険性を知っておきながら,なぜ、私が彼女に注意しないのか──。



 それは私がアンデットだからだ。人の死体が魔術師の手足のように仕える存在と云う場合もあるが、私のようなアンデットの場合は基本的に自然発生なのだ。

 あの少女からしても、いきなりアンデットが目の前に現れて『その装備だと死ぬから、今からでも間に合う。考え直せ』、なんて言われたらどうなると思う?

 叫びながら逃げて壁に激突するか、気絶してしまうかの二択だろう。万が一漏らしたときは大変、おしっこの臭いで鼻の利くモンスターが寄ってきて、少女を食べることになる。

 魔族の私としては問題ないはずが、人間時代の思考が入り込んできて、少女が目の前で惨たらしく死ぬという光景を想像したくない。

 そう考えてしまうのだ。


 それに、少女の装備があのような杜撰な物なのは、ダンジョンのトラップに引っ掛かったからであろう。地上から深淵までの間には無数の階層が存在し、魔王軍の賢者でも数えるのをやめるほどだ。

 おそらく、地上近くの上層も上層を探索していたところ、なんとも運悪く落下罠を踏んでしまい。この下層まで来てしまったのだろう。

 少女が傷一つないのは、ダンジョンのいたずらか、魔物達が見逃しておいて後で襲うつもりなのかどうか……、この二つくらいだろう。

 

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― 新着の感想 ―
なんだか面白そうな世界観ですね!続き待ってます!
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