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2115年に生きる者たち  作者: 斗毛利大
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第7話 迫間谷という男

第7話 迫間谷という男


(ナ):朝、早々に歩き始めた一行。すると、

珍しい事に人間の声が聞こえた。

(?):おらぁ!ぐらぁ!これでも喰らえっ

てんだ!

(戸):あそこに誰かいるな。

(貴):人間ぽいですね。

(紗):怖い。

(愛):確かに優しくは見えない。

(彩):こんな世界だ。1人でいたらそうなるよ。

(ね)(の):それにしても怖い。

(ナ):その男は高級そうなスーツに竹刀という

何ともアンバランスな格好でゾンビを

薙ぎ倒していた。彼の服は破れるどころか

傷一つなく、あるのはゾンビの返り血だけ。

こんな人間が世界にいたのかと一行は

鳥肌が立った。

(?)あ?なんかこっち見てんなぁ。こっち

片付いたし、見に行くか。久々の人間

だしな。

(貴):こっちに来る!

(?):あら?そちらさんゾンビ飼ってる?

(戸):ゾンビなんて居ませんよ!

(?):あ?下手くそな嘘つくな!そこにゾンビがいるじゃあねぇか。[貴哉を掴み、引っ張り出す]

(貴):やっぱ俺か。

(?):何!こいつ喋っただと?ゾンビのくせになんて野郎だ。と、とにかく倒す![竹刀を

貴哉に向かって振る]

(貴):[竹刀を避ける]危なっ!

(?):なんだこいつ、喋るし速く動くし。

(貴):それは俺だって知りたい。

(?):知っ、知った事か![竹刀を先ほどより

速く振る]

(貴):[竹刀を掴む]話くらい聞いてくれませんか?

(?):くっ、このゾンビ強い。この![竹刀を

取り返し、高速で乱れ打ちする]

(貴):勘弁してください。[全て避け、竹刀を

取り、男を拘束する]

(?):くっ!まいった!まいったから離して

くれ!

(貴):もう危害を加えませんか?[拘束を少し

きつくする]

(?):わっ分かったから!離してくれ!

(貴):わかりました。[拘束を解き、竹刀を

取る]

(?):お、おい!竹刀を返せよ!

(貴):まだ信用したわけでは無いので。

(?):くっ!仕方ねぇな。

(貴):俺は真田貴哉。普通の高2だったが、

なんやかんやあって半分ゾンビになった。

それで、戸坂さん、山本さん、篠崎ねね、

のの、まなお姉ちゃん、妹の紗季。

あなたは?

(?):俺は迫間谷龍。龍崎會會長をやって

たが、息子たちは全員ゾンビになった。

俺はなってないが。

(戸):ちょっと待て!今迫間谷龍って、

言った?

迫間谷龍(龍):ああ。それがどうした。

(戸):迫間谷龍、龍崎會會長といえば

中畑の龍に敵なしと言わしめた最強のヤクザ

じゃないか!

(貴):え?ヤクザ?

(龍):ああ。今となっちゃ會はもうないが。

(龍と貴以外):(やばい、殺される。)

(貴):へぇ。そうなんですか。

(龍):そういえば少年。

(貴):なんですか?(怒ったのかな?)

(龍):お前、その能力俺にくれないか?

(龍と貴以外):(やばい事言ってる……。)

(貴):それが、あげられるならとっくに

誰かにあげてるんですよ。

(龍):ほう、お前だけの特別なもんか。

(龍と貴以外):(絶対怒らせた!)

(貴):そういう事になりますね。すみません。

(龍):まあ、仕方ねぇな。変な事言って

悪かったな。

(龍と貴以外):(よかった……!)

(貴):いえいえ。

(龍):その能力はそれ(ゾンビ)になって

からか?

(貴):はい。俺、元々帰宅部なので運動とか

嫌いなんですよ。

(龍):そうか。

(貴):あの、俺らと一緒に元凶を倒しに

行きませんか?

(龍と貴以外):(何言ってるんだよ!絶対

嫌だって!)

(龍):元凶?お前ら、元凶が誰か分かってるのか?

(貴):ええ。分かってます。

(龍と貴と彩以外):(ちょっと待って!

知らない、知らない。)

(龍):そうか。じゃあ俺も協力させてくれ。

息子たちの敵討ちもしたいからな。

(龍と貴以外):(おっ、OKした!!)

(貴):ちなみに、その元凶は富士川原大学

教授、渋野木聡太です。

(龍と貴と彩以外):(へぇ〜。そうなんだ。

いつ分かったんだろう?)

(龍):そうか。よし、探そうか。

(ナ):ヤクザの世界でも名高い龍崎會。

その會長、迫間谷龍。迫間谷が仲間になり、

更に強力になった一行。道中、迫間谷から

様々な話を聞いた(聞かされた)。部下たち

3万人を竹刀で全て薙ぎ倒した事等。

一行は渋野木を目指し歩く。次回2115年に

生きる者たち、第8話、長い道の始まり。


第7話 完

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