19.
ごくたまに、ホスピタルには招かざる客がくる。
警戒している線とは、まったく別のところからだ。
ここは元俳優・仁礼友太の住居である。
そのことは周囲に知られていた。
だが、そのニレイさんが小説を書き始めたことは余り知られてない。
たまに、五島万と付き合いのないマスコミから取材の申込みが来るのだ。
『元人気俳優。あの人は今! ?』
これもまた埋め草だ。世の中にはそういう需要もあるんだろう。
しかしそんな失礼な企画に、ニレイさんが応じてやるいわれはない。
「コワモテのセイくんが、来てくれて良かったよ。だいたいの奴は、君を見て逃げ出してくれる」
サキさんが随分と失礼なことを言ってくれる。
ぼくはコワモテなんかじゃない。
ただ少しガタイがよろしいだけだ。
押しかけてくるのはマスコミだけじゃない。
たまにニレイさんのファンが、現れることもある。
ニレイさんに会えることを期待してやってきた客は、ぼくを見てギョッとすることになる。
「なにか、ご用ですか?」
彼もしくは彼女に、ひとこと聞けば、口ごもった挙げ句逃げていってしまう。
こういうパターンが八割。
二割はそれで終わらない。
「とにかく、仁礼友太に会わせて」とか。
「仁礼友太と自分は前世で恋人同士だったんだ」とか。
無茶な言い分だが、相手は真剣そのものだ。
そういった気の毒なひとには、ぼくの裁量でささやかなプレゼントを渡すことにしている。
渡すものは何だってよい。
黄ばんだポストカード。寄贈されたが誰も読まなかった雑誌。白紙の原稿用紙を三枚。ぼくの握った、おにぎりをあげたこともある。
そして簡単に諭す。
「もうお帰りなさい」と。
すると彼もしくは彼女は、憑き物が落ちたようにスッキリした顔になって帰っていく。
彼らには、少しばかりの達成感が必要だったのだろう。
その封筒には、切手が貼られていなかった。
差出人の名前もなにもない。
それは無造作に、新聞受けに入っていた。
「ぼくが、中を改めてもいいですか?」
サキさんに許可をとってから、開封する。
うまく言えない。
その封筒を手に取った時、なにか嫌な予感がしたのだ。
「これは……」
大したものが入っていたわけではない。
短冊ほどの大きさのボール紙が出てきた。
ボール紙には、赤い花が張り付けられていた。
「どれどれ……なんだ、しおりか」
ぼくの手元を覗き込んだ、サキさんが拍子抜けした声を出す。
「この押し花。天然のものではないですね」
指先で、その鮮やかすぎる赤い花に触れてみた。
「なにか他に、手紙とか入ってないのか?」
サキさんに言われて、封筒を探る。
しかし出てきたのは、その栞一枚こっきりだ。
なんのメッセージもない。
「中学生か高校生か。恰好つけだな」
その誰かは、どこかでここに小説家が住んでいることを知った。
そして、小説家相手に思わせぶりなことをしたかったんだろう。
サキさんが、そう結論付ける。
「これ、譲ってもらってもいいですか?」
「どーぞ」
サキさんの許可を得て、しおりを貰い受けた。
鼻を近づけてクンクンやってみるが、造花は香らない。
ミカさんは、姿を見せない。
ということは、呪術が込められている品物ではない。
しかしその花の鮮やかすぎる赤が、不吉に映った。
だがここに隠されたメッセージがあったとしても、読み解ける筈もなかった。
「どうした?」
ぼくを見て、サキさんが笑う。
「なんでもないです」
ぼくも笑った。花を見て思いつめるなんて、ぼくには似合わないだろう。
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「アリアさんは、目が悪いんじゃないですか?」
最初に気づいたのは、家庭教師の草四郎だった。
参考書と顔の位置が近い。
時折、眉をギュッと寄せる。
「眼科に行ってこい」
サキさんがアリアに命じた。
「外に出るための服がない」
ムッツリとアリアが答える。
今日のアリアは、白がまぶしいウエディングドレス姿だ。
そこに男物のセーターを羽織っている。
ドレスはシワだらけのテカテカした安物だ。
すそを無遠慮に引きずるものだから、レースが解れてきてしまっている。
「結婚前の娘が、花嫁衣装を着るなよ。行き遅れるぞ」
「心底どうでもいい」
サキさんの言葉に、アリアが眉をしかめる。
しかし、彼女の嫁ぎ先は決まっている(ようなものだ)。
何を着ようが、構わない。
「おい、セイくん。このバカ娘のために、なんでもいいから服を買ってきてくれ」
と、サキさんは財布を取り出す。
「……セイさんに、任せていいの?」
アリアから胡乱な目を向けられる。
「そうだな。そりゃないな」
と、サキさんは財布をひっこめた。
「そんなにひどいですかね。ぼくのセンスは?」
今日のぼくの服装は、この家の遺留物から選んだのではない。
自分で買ってきたものだ。
「ひどいぞ」
「うん、ひどい」
声を合わせて返された。
結局、サキさんがイトーヨーカドーに出向き、適当な衣装を買ってきた。
「救世軍だぜ。ありがたく存じろ」
「はいはい」
アリアは、大してありがたがっている様子もない。
ぼくが電話帳をめくって、近所の眼科に予約を入れた。
「セイくん、付き添いを頼む。この娘一人で行かせたら、診察受けずに、逃げて帰ってくるからな」
「……」
アリアは、黙っていた。
図星をつかれたということだ。
さて診察の結果、見事アリアは近視と乱視、要視力矯正と診断された。
「銀座にメガネを作りにいくぞ」
サキさんが宣言した。
「いやだ。近所にだってメガネ屋くらいある」
アリアが反論する。
しかしサキさんは、譲らなかった。
「時計とメガネは銀座で買う。昔から決まってるんだ」
「アリアさん、これを着てください」
サキさんの買ってきた服でも構わない。
しかし今日は特別なお出かけの日だ。
ぼくがアリアに選んだのは、小紋の着物だ。
衣装部屋から見つけ出し、昨晩のうちにかけておいた。
鮮やかな紺地に、細かい桐の花の柄が全面にあしらわれている。
そこに浅黄色の帯を合わせ、赤い帯揚げを巻く。
上着は大判のショールで間に合わせる。
「お祭りみたい」
アリアは着物を気に入ったようだ。
外出着として、不適応でもあるまい。
なんの舞台でつかった衣装だろう?この家にはなんでもある。
「セイさんは着ないの?一人じゃ少し恥ずかしい」
「じゃあサキさんに、着てもらいましょう」
「なんで俺が。こんなしち面倒くさいことを」
ブツブツ言いながらも、サキさんは着替えた。
行李の奥で眠っていた、黒の単衣だ。トンビ襟のコートもあった。
「セイくん、その辺にパナマ帽があったろう。持ってきてくれ」
帽子を頭に乗せて、サキさんは満足げだ。
「和装にハット。戦前の文士の雰囲気出てるだろう?」
お気に召したらしい。
ふたりの着付けはぼくがやった。
「セイくんに、こんな特技があるとわねぇ」
サキさんに驚かれるほどのこともない。
アガミの術士の装束は野袴だ。もちろん自力で着ている。
春香堂の手伝いで、店番に立つときも和装だ。
本家の祭りでは親戚のガキんちょたちに、浴衣を着せてやることもある。
正式に着付けを習ったわけではない。
適当に身に付いたもんである。
アリアの髪はサキさんがアップに結い上げた。
髪止めはニレイさんの手土産の、赤い花飾りだ。
銀座に出て最初に買ったのは、ふたりの草履だ。
「靴のままでも、いいじゃん」
どうせもう使わないんだし。と、しまり屋のアリアが眉をしかめる。
「ぼくの実家の神社では、夏祭りがあるんですよ。そのときまた履けます。遊びに来てください」
屋台も結構出るんですよ。と、勧めてみる。
「うん。また浴衣を着せてくれる?」
「もちろんです」
「この赤いのでいい」
アリアが投げやりに指差した。
肝心のメガネのフレーム選びは、五分で終了した。
「高いんだから、失くすんじゃないぞ!」
「失くさないってば!」
「念のため、もう二本スペアを買っておくぞ」
サキさんに言われて、アリアが膨れる。
レンズは取り寄せになってしまうらしい。
完成品のメガネは、後日ぼくが受け取りにいくことになった。
草履を購入した呉服店でも、メガネ屋でも、アリアは着物姿を褒められた。
「……どうも」
ぶっきらぼうに返事をして、うつむいてしまう。
恥ずかしさで、耳の先が赤くなっている。
今日のアリアは、一段と綺麗だった。
きりりとした面差しと長い黒髪に、着物姿があっていた。
帯をとしめた効用か、背筋もピンと伸びている。
普段家に引きこもって、グンニャリしている姿が嘘のようだ。
「写真を撮っておこう。ニレイのおっちゃんに見せて、羨ましがらせてやる」
サキさんが提案した。
メトロのキオスクで『写るンです』を購入。
銀座の時計の前で、撮影だ。
「はい、チーズ!アリアさん、笑って笑って」
早く終われ。そう言わんばかりだ。ファインダー越しにアリアがぼくを睨む。
隣のサキさんは上機嫌だ。
「おい、セイくん。お前さんも写してやる。別嬪さんとツーショットだ」
ぼくもアリアと並んで、一枚撮ってもらった。
「焼き増しして、田舎に送ったらどうだ。孫の晴れ姿だ。おじい様おばあ様が喜ぶぞ」
「はいはい」
おっくそうに、アリアがうなずく。
馴れないものを着て。人混み中を歩いて。
店では店員に声をかけられる度に、ビクッと怯える。
それでもアリアはこの遠出を楽しんでいるようだった。
「外に出るとき、毎度着物という訳にもいかんだろう。まともな靴と洋服を買うぞ」
サキさんは嫌がるアリアを、デパートに引っ張っていった。
「着物を着てるから、試着できないし」
洋服売り場の入り口で、アリアが不貞腐れる。
「セイさんと試着室に入って、着付け直してもらう?そんなわけには、いかないでしょ」
「屁理屈娘め」
アリアをサキさんが憎々しげに睨み付ける。
「あのマネキンとこっちのマネキン。着ているのものを、上から下まで一式ください。7号サイズで」
サキさんは、店員にそう言いつけた。
洋服を買うのも五分ですんでしまった。
昼飯は寿司をたべた。
「甘エビおいしい」
買い物疲れの、アリアの機嫌も少しはなおった。
「谷くんに会ってくか」
サキさんが言い出した。
方城社はこの銀座の外れにある。
「うん、来月出る本のことで相談したいこともあるし」
ここまで来たついでだ。アリアもあっさり頷いた。
谷さんともすぐに連絡がついた。
「ここで止めてください」
交差点の信号が赤に変わった。
方城社まであと百メートルというところで、ぼくらはタクシーを降りた。
ここからは歩いた方が早い。
向かい側から、三人組の女子高生があるいてきた。
きゃいきゃい華やかな笑い声。
狭い歩道を目一杯使って、横並びで歩いてくる。
「はいはい、ちょっと通してね」
声をかけ、すれ違おうとしたその時だ。
「あっ!ちょっと待って!もしかして!?」
女子高生のひとりから声をかけられた。
小柄なショートカットの子だ。
他人から、顔を指差されるのには慣れている。
ぼくによく似た年子の弟は、超有名人だ。
弟のエイと、また見間違えられたんだろう。
しかし今回は、例外だったらしい。
「セイくん! ?マイベスのセイくんだよね! ?」
確かに彼女が発したのはぼくの名前だった。
そして聞き覚えのある単語。
ぼくは振り返った。
「やっぱりセイくんだぁーー」
ショートカットの女子高生が、キャーッと黄色い声をあげる。
「なになに、どうしたの?」
連れの友人たちも身を乗り出す。
すっかり囲まれてしまった。
ショートカットの少女が肩にかけるスポーツバッグには、色とりどりの缶バッチがつけられていた。
そんな小物や彼女の雰囲気を見てわかった。
この女子高生は、ぼくの昔のお客さんだ。
「セイくん、そんな格好で何してるの!?」
そんな格好といわれても。
お出かけということで、ぼくもいつもよりきちんとしていた。
特価一万二千円。吊るしのスーツだ。
「何って……これから出版社に、お供で…」
女子高生の遠慮のなさに、つい釣り込まれて返事を返してしまった。
「えええ!!仕事中?セイくん、就職したの!?」
ぼくの答えを聞いて、キャーッとまたショートカットの女子高生が叫ぶ。
仲間の二人の女子高生ふたりも、それに対してわいわい言いはじめる。
姦しいとはこのことだ。
ふりかえると、ぼくの背後でアリアは硬直していた。
キャピキャピ少女三人組に、すっかり恐れをなしてしまったらしい。
サキさんはいなくなっていた。
物陰に隠れて、こちらをニヤニヤと伺って居るんだろう。
まったくいい性格してる。
「彼女?」
「違うでしょ。仕事だって言ってるし」
「和装かっわいいー」
「細っ、顔小っさ…アイドル?モデル?」
「でもあの子、見たことないよ」
アリアを見つめて、女子高生たちは囁く。
そして彼女たちは勝手に、ぼくが職業をアリアという新人タレントのマネージャーになったと結論づけた。当たらずとも遠からずかもしれない。
「じゃあね」
女子高生たちにひらひらと手を振った。
そして固まってしまったアリアの手首をとって、歩きはじめた。
「セイくん、音楽やめちゃったの?」
背中に投げつけられた問いに、もう一度だけ振り返る。
「うん。でも、残りのみんなは頑張ってるから。応援してやって」
「手離して」
言われて、アリアの腕を握り続けていたことに気づいた。
「すいません」
慌てて手を離す。
方城社まであと一歩。
しかしアリアはピタッと足を止めた。
「疲れた。帰る」
「えっ! ?もう、すぐそこですよ。疲れたなら、方城社の中で休ませてもらいましょうよ」
しかし、アリアは頑なだった。
「ホスピタルに帰る」
ため息をつきたくなるのをこらえた。
「タクシーを拾ってきます。ここで待っていてください」
「いい、電車を使うから」
「分かりました。駅はこっちです」
「付いて来ないで。ひとりで帰れる」
そしてアリアはぼくに背を向け、歩いて行ってしまった。
「よう、振られたみたいだな」
サキさんに後ろから声をかけられた。
「隠れてないで、助けてくれればよかったのに」
「うちのお姫さんはお冠だ。よその女の子にデレデレするからだぜ」
「ぼく、アリアさんを追いかけます」
打ち合わせには、サキさんひとりで行ってもらおう。
「おう、行ってこい。夕飯までには、仲直りしておけよ」
「なんで、ここにいるの?」
「同じ電車に乗ってたんですよ」
ホスピタルの最寄り駅、改札口でアリアを捕まえた。
疲れたから帰るといったのは、まったくの言い訳でもなかったようだ。
アリアは、電車のシートに座るなりウトウトし始めた。
隣の車両から、移動してそばに立っているぼくにも気づかない。
「足、大丈夫ですか?」
新品の草履が合わなかったのか。
ここにきて、アリアはわずかに右足を引きずるように歩く。
「……」
まだ固い表情のアリアを、ロータリーのベンチに座らせる。
ぼくは鞄に常備している絆創膏を取り出した。
「痛いところに、貼ってください」
「……うん」
アリアは素直に草履をに脱いだ。
鼻緒の当たる指の間に、豆ができていたようだ。
「少しここで休んでいきましょう。飲み物買ってきますよ」
「飲み物はいい。ここに座って。聞きたいこともある」
ポンポンと、彼女は自分のとなりのスペースを示した。
ぼくらは並んでベンチに腰かけた。
聞きたいことがあるといったのに、アリアはなかなか口をひらかない。
しばらくの間、沈黙が続いた。
「やっと分かり始めてきた。セイさんが何をしてきたのか……あの子が可哀想」
「え?」
意外な言葉だった。
「何回こんなことを繰り返してきたの?わたしたちのところで、何か所目?」
アリアの視線が鋭い。
「どういう意味ですか?」
「お化けの仕事のために、人の大事なものの中に潜り込む。そして、自分の用が済んだらさっといなくなる」
「……」
驚いて返事をしそこなった。
「あの子とは親しかったの?」
「違いますよ」
「“セイくん”って呼ばれてたのに?」
「あの子は昔のお客さんなんです。個人的な付き合いは、ありませんでした」
こちらは、あの女子高生の名前も知らない。
「セイさんのことだから、前の場所でも真面目に仕事をしてたんでしょう。周りからもすごく信頼されていて……」
冷たい口調だ。誉められている気はしない。
「でも、そのひとたちの前から消えてしまった」
「急にいなくなったりしませんよ」
アリアのいう”オバケの仕事”だけが、仕事だとは思っていない。
小説の手伝いだって、無責任に放り出していいわけがない。
「わたしには、セイさんを止める資格なんてないけどね」
ずっと一緒に、五島万をやっていられるわけじゃないから。
そうアリアは言った。
「ニレイのおっちゃんは、いつかまた俳優の仕事に戻る。サキくんは、自分ひとりで小説を書く。セイさんも、どっかに行っちゃう……」
ベンチに腰かけたアリアは、気だるげにブラブラと足を動かす。
「つぎに行く宛がないのは、私だけ」
そして鬱屈を振り払おうとするように、明るい声でアリアは言った。
「将来の夢は、看護婦……っていうのは嘘」
うん、知っていた。
「本当の夢は、お嫁さん」
可愛い夢だ。でも手放しでそう思うことは、出来なかった。
アリアの言葉は冗談交じりだ。しかし、そこには切実さも含まれていた。
「わたしには、おじいちゃんとおばあちゃんがいる。でも二人はわたしより先に死んじゃう。だから他の家族が欲しい。遠く離れても、家族は家族でしょ。さよならを考えずに済む、大切な人が欲しい」
「結婚なんて早ぎます」
恋のひとつもまだだろうに、結婚なんて。
生き急いでる。
「わたしは、15だもの。来年になれば結婚OKだよ」
ぼくをうろたえさせて、アリアは得意げ笑う。
「ダメです。ぼくが許しません!」
「セイさん、小姑みたい」
「そこは、兄と言って欲しいんですが」
「いやだよ。セイさんみたいな、お兄ちゃん」
アリアが笑う。
そして先ほどと比べて幾分穏やかに、アリアはぼくに問いかける。
「セイさんは、さすらうことに疲れないの?」
さすらいか……そんなにキザなものではないが。
ぼくの行く先はいつでもミカさん次第だ。
いずれこの場所から離れたとき、それを寂しく思うのはぼくの方だと思う。
「でもアリアさんと、ぼくの縁はずっと続く気がします」
「あっそ」
調子のよいことを言って、とアリアに睨まれる。
本当のことなんだけどな。