この筋肉に文句ある?
俺は今年、高校に入学した高校1年生、相良健 これから楽しい青春を送る筈だったのに...
なんで俺だけ、あんな怒られなければいけないんだよ!学校の課題を出してないのは悪いと思ってる。が、あの教師はなんだ!「今までの課題の提出率が低いのに課題を出す必要がありますか?」だと!そんなのおかしいだろ!
もう嫌になってきたなぁ...このまま死ねたらどれだけ楽なのかなぁ
そんなことを考えて歩道を歩いていたら公園から1人の女の子がボールを追いかけて車道へ飛び出した。そこには運が悪く一台の大型トラックがいた。
「危ない!」と言って俺は女の子を必死に押し出した。
そしてそのまま俺は意識を失った....
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そして俺が目を覚ますとそこは特に何もない白い空間に1人で寝ていた。
「もしかしてこれは小説によくある異世界転生とかいうやつじゃないですか?」
「お〜、目が覚めたかの?と言うか最近の日本人は本当に理解がはやいのぉ」
ん?誰だこの筋肉爺さん
「お前さん..神に向かって爺さんとは結構度胸があるのぉ」
は?この爺さんが神?この無精髭で筋肉モリモリのハゲの爺さんが?マジで?
「お前さんは本当に度胸があるの、ここに来るものは皆この完璧な筋肉の前に黙ってしまうのだがのぉ」
それは神とか関係なく筋肉が怖いだけなんじゃ....
「まぁ細かいことは置いといてここにお前さんを呼んだ理由は分かってるようじゃの、そうじゃお前さんをここに呼んだのは他でもない異世界に行って欲しいのじゃ!」
「あ〜やっぱり?まぁ予想できてたからそこまでビックリしないけどどんな世界に行けばいいんですか?」
「急に敬語で喋り出されると困るのじゃ、まぁそれでお前さんに行って欲しいのは異世界名物<剣と魔法の世界>なのじゃ」
やっぱりそうなのか...
「なんじゃ?嫌なのか?」
いやむしろめっちゃ嬉しい!異世界に行けるチャンスなんて何生に一度か分からないし...あ!
「そう言えば異世界に行くときに能力って貰えるんですか?」
「当然じゃ!家柄を決めたらその後に能力を3つ選んでもらうのじゃ」
よしそれじゃあ俺の知識が役に立つのか!
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「じゃあまず家柄を決めてもらうのじゃ。ここにコインがあるじゃろ?これをあそこに入れてガチャを回すと家柄が決まるのじゃ」
えっとじゃあこれを入れてガチャを...うわ!なんか白い色のカプセルが出てきた...白ってハズレっぽくね?
「あ〜白じゃったか、中身は...ヴァレンシア子爵家...10年後に恵まれた土地を王家が欲しがり取り潰しになる家じゃの」
マジかよ、王家だからってそんな事するのかよ..とりあえず俺が生まれてからの当分の目標は取り潰しを免れることだな!
「まぁ白でも上手くいけば回避できるから頑張るのじゃよ
じゃあ次はスキルを決めてもらうのじゃ」
よしスキルだ、どんなスキルがあるかなぁ
「っとその前にスキルについて話しておくのじゃ」
「スキルとはこれから行く世界では成人(この世界では成人は15歳)すると教会で誰しもが貰えるものでありお前さんが行く国ではそのスキルによって職業が決まると言っても過言ではないのじゃ」
ほう、ではこの選んだものによって俺の将来も決まってくるってことか。
さぁどんなスキルがあるかな?