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第10話:螺旋階段の戦い(2)

拓也が上で奮闘している頃、ミナモとモエは地下第二階層の近くまで降りてきていた。


「そろそろ第二階層の大地が見えてきます…」


ほぼ急降下状態のミナモ達。


敵に気をつけながら小さな翼を羽ばたかせてブレーキをかけていくミナモ。


「モエさん、小さな炎を一発…撃てますか?」


「は、はい。やってみます」


ミナモにしがみついている状態ながらも、持っている杖を上階へ向けて炎の能力を発動させ小さな火の玉を放ったモエ。


そして、上にいた拓也はそのわずかな炎を確認した。


「到着したのか…なら、俺も」


風を思い切り放ち敵を退けて一気に階段を駆け下りていく拓也。


と、階段の下から現れた新手の男達。


「あいつらの持っている盾…あの時の能力を防ぐ盾か」


思い出しながらそう告げる拓也。


「これ以上進ませはしないぞ」


下から迫ってくる男達。


「今はモエがいないからあの時みたいにあの盾の防御力を上回る能力攻撃は出来ない。そして、俺一人の能力じゃあの盾は壊せない…でも、能力じゃない攻撃方法なら」


何とか方法を考える拓也。


「これしかないな…」


刀を横に構え風の力を蓄える拓也。


「風の能力と鳳流の力、今こそ本気の一撃!」


一瞬の間の後拓也は思い切り刀を振った。


「風之鳳流・旋疾一閃!!」


拓也の刀から放たれた強力な斬撃はこの通路の壁にぶつかり周囲に瓦礫の雨を降らせた。


「なっ、何」


驚く男達。


「ミナモの真似じゃないけど…俺もこうやって行くしかないみたいだな」


そう考えた拓也は螺旋階段の空洞部分である中央に飛び込んでいった。


「しまった、奴が…」


瓦礫の雨をかわしながら拓也を見ている男達。


「風が…」


多少強引ながら地下第二階層に無事到着したミナモとモエ。


そして、モエが何やら風を感じていた。


「拓也さんの…風」


上を見てそう呟くモエ。


「拓也さんが…落ちてきてます」


「落ちて…?」


天使だからなのか視力が良く、モエが確認できないない拓也の姿を確認していたミナモ。


「風のコントロール、上手くやらないとヤバイな…」


そう考えながら刀を構える拓也。


修行での祖父の教えを思い出しながら真下に刀を振るう拓也。


「吹き付ける風!疾流閃」


刀から真下に向かって強い風が流れていき、落ちていく拓也の落下スピードを緩めていった。


「…っ」


回りに気付かれないように隠れていたミナモとモエは、突然吹き付けてきた風に驚いていた。


「確かに風の力なら高い所から落ちてもコントロール次第で上手く着地できますね」


そう言うミナモ。


そして、ミナモとモエが見守る中拓也は第二階層に降り立つことが出来たのであった。

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