表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄された私ののんびりできない国造り  作者: 青。
聖ヨガ王国侵略編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

70/70

64話

アメリアがラノールド達と会議をしていた頃、聖ヨガ王国そして反乱軍の一団は分裂していた。


そんなに珍しい話ではないだろう。

旗印となる貴族が多ければ、思惑も多くなる。

ただ、今回の対立は、少し違うようだった。



「貴様が私の家の宝を盗んだのか!」

「そっちこそ、我が家の娘に手を出したと聞いたぞ!」

「な!?誤解に決まってるだろ!」


貴族一人一人が他の貴族のことを悪く言い、じゃんけんのような体をしている。

会議の場は、混沌と化していた。




そんな会議の場を治めたのは、一人の貴族だった。

「まあまあ皆様、今ここにお集まりの方々は長く国の重責を担われてきた方々。そのような方がたを信じられないとでも?」



その言葉は、重責を担ってきた者たちにとってはプライドが傷つけられる言葉。

彼は、重責を担うものたちがこんな所で仲間割れするな。恥ずかしい事だと言ったようなものだからである。


その貴族の名はセルビア。

古代語に治せば「セリア」



バレー侯爵家の当主代理、より正確に言えば当主見習いとしてこの場にいる貴族で、年齢は脅威の20歳


この場で一番の若手が、この一言で場を治めそして、絶対的な発言権を得た。


そんな彼がもたらした情報を信用しないものは、会議と言う閉鎖的な空間の中ではいなかった。

もしくは、誰も異議を申し立てることができなかったのかもしれない。



彼は、その場の貴族を驚異的な速さでまとめ上げ、そして方針を発表した。


「聖ヨガ王国は、私たちの物だ。そして、あの森も」


彼にさからう者は、誰一人として存在していなかった。

彼がそれを言った時、既に会議には彼しかいなかったからである。



最初は彼が重鎮たちに向けて言った一言がきっかけだった。

血の気が多く、よく叫んでいる大臣が突如()()()




なんの前触れもなく、その大臣の座った椅子には、ただ黒い影のようなものが居座り、それが尚人々に恐怖を与えていた。




その大臣が合図だった。

他の者たちが次々と消えていく。


最後に残ったのが彼。

そして彼は、誰一人として他がいない状況で会議を行い、ひとりで去っていった。





椅子に残った黒い影は、その場にくらい影を残し続け、少しづつ、広がって行った。


彼は歩いて行き、そして帝国の兵士たちに命じた。


「ランディーネ王国は、我らの物。よって、我らに返してもらおうぞ」


ここでも、反対するものはいなかった。



彼らもまた、既に消えていたからだ。

兵士たちはおらず、不気味な静寂が辺りを支配する。


動いているのは、兵士がいたであろう場所にある黒い影。

音一つ立てることのない影の蠢きは、そこにいるだけで精神がおかしくなりそうになるほど、不気味なものだった。



その不気味な静寂を眺めた彼は、満足そうにひとつ頷き、そして・・・・・・



消えていってしまった。

面白いと思ってくれた方はぜひともブックマークお願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ